前職について
「日本企業のパフォーマンス向上、そのボトルネックとしての組織・人に関する課題解決」を志し、新卒で組織・人事コンサルティングファームにジョインしました。
プロジェクト内容が自分の興味にマッチしていたことに加え、採用プロセスの中で会ったコンサルタントや同期の優秀さに惹かれ、迷いなくキャリアをスタートしました。
転職のきっかけ
はじめはヨチヨチ歩きでしたが、先輩コンサルタントのサポートにも恵まれ、組織・人事コンサルタントとして想像を上回るスピードでの成長ができました。
結果として、直近ではクライアントのCEO、担当役員クラスとのディスカッションの場でも全面に立つ機会も増えてきました。
知識・専門性で勝負できるフィールドでは、エグゼクティブの方々と対峙しても(苦労しながらなんとか)価値提供が可能だと感じ始める一方、経営者としての視座や視野について、協働するシニアコンサルタントとの埋めがたいギャップを感じ始めたのも、むしろ自分が成長を実感し始めた後のことでした。
自分が憧れるようなシニアコンサルタント(=経営者にとってのリアルパートナー)に早期に成長できるよう、より高く広い領域でCXOアジェンダに取り組む機会を求めて、戦略系ファームへの転職活動を始めました。
ムービンを選んだ理由
「餅は餅屋」と考え、コンサルタント転職に強いエージェント数社と面談を行い、最終的にはMovinさんにお世話になることを決めました。
Movinさんは日本のコンサルタント転職に関するリーディングカンパニーであり、自分が活用できる知見や経験の蓄積が十分にあるだろうと考えました。
また、担当者の方は、外資コンサル出身者であり、コンサル転職支援の経験が豊富なだけでなく、市場や私の状況に合わせて率直に意見をくださるスタンスから、サポートをお願いすることにしました。
選考対策
コンサル転職で象徴的なのが「ケース面接」ですが、振り返ってケース面接に向けて最も良質の対策は、「コンサルタントの思考」を学ぶことだと考えます。
「コンサルタントの頭の動かし方」は直観とはやや異なるもので、そうした思考は経験豊富なシニアコンサルタントから学ぶよりないように思います。
自分が一番「伸びた」と感じたのは、実際にケースディスカッションを行い、それを反芻する中で自分と面接官の頭の動かし方の違いを発見し、その差をチューニングしていくプロセスでした。これは自分の思考プロセスに関する発見が色々あり、とても楽しい経験でした。
それ以外では、現役のコンサルタント(望ましくは戦略系ファームでマネージャー以上の方が書いたもの)の方のケース解説(ググると結構出てきます)、あるいはコンサルティングに関する思考の本(論点/仮説思考等)が次善でしょうか。
一方、一人でケースを考えて納得してみたり、「東大生が書いた」シリーズ等の"素人"の考え方はあまり役に立ちませんでした(少なくとも私にとっては、という前提ですが、、)
選考を振り返ってみて
今回の転職活動の中で25名のコンサルタントの方と面接の機会を頂いたのですが、その中で気が付いたことが2つあります。
1つめが、コンサルタントの中に明確な共通点を見出すことが難しく、自分が想像していたより門戸が広い世界だということです。
面接官を担当するのは、原則としてファーム内の顔に当たる方になりますが、必ずしもステレオタイプ的なコンサルタントだけではなく、いい意味で「コンサルっぽくない」人もたくさんいらっしゃいました。
参画するためのハードルが高い業界として書かれることも多いですが、意外にも多くの人にチャンスがあるのではないでしょうか。
2つめが、ファームサイドがフィットをかなり重視しているということです。
「コンサル転職はケースがすべて」といったネット記事も見かけますが、実際にはケースが上手くいったと感じながらお祈りメールが来たり、全然ダメと感じながら通過連絡が来ることもありました。
振り返ってみると、前者のようなケースでは、前後の会話で「はまっている感」がない場合がほとんどでした。
戦略系と一括りにしても、カルチャー(組織内で重視されている点)はかなり異なるということを実感しており、雑に言えば、誰にとっても相対的に受かりやすいファームは存在するとも言えるのではないでしょうか(その過程で、私同様に祈られる機会もあるかもしれないですが)。
コンサル転職をお考えの方へ
迷ったら、まずはエージェントに相談して見るのが気軽なステップとして良いと思います。
N=1の経験を以て「頑張ればきっと大丈夫」という訳には行かないですし、採用/就職活動はマッチングですので、マーケットの状況や運の要素も多分に関わってきます。
しかしながら、大学の入学試験と違って受けるのはタダですし、エージェントに相談することは準備すらいりません。
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