ひと昔前の日本は、グローバルにおける企業時価総額ランキングtop30までほとんどを埋め尽くすほど、経済的に豊かな国でした。
それが今はどうでしょうか？世界的な競争力がなく、先進国のみならず新興国にも抜かれてしまう見通しがあり、日本国内の経済状況が厳しいと皆さまも感じられているのではないでしょうか。

国内マーケットでシェアを奪い合いをしても先がない為、海外進出をする企業が多いです。
日本企業が海外進出するメリットは、販路拡大やコスト削減があげられます。
国内だけの取引にとどまらず、海外で取引することで売上を大幅に増やすこともできます。
また海外に工場を置くことで、人件費・材料費・税金などの面でもコストを抑えることができます。

一方、海外進出といってもコネクションもなければノウハウもない…
攻めの観点では、現地文化を知り、市場ニーズに合わせた事業戦略や企業提携が必要です。
守りの観点では、現地スタッフに合わせた人材管理や監査、税務法務などが必要です。

このような難しさを支援するのが、海外進出コンサルの存在です。海外進出コンサルとはどのような種類があるのでしょうか？

海外進出コンサルは主に3種類で、
・ファイナンスが強みの海外進出コンサル
・マーケティング戦略が強みの海外進出コンサル
・特定地域が強みの海外進出コンサル
に大別できます。

それぞれどのようなことをやっており、どのような企業があるかを見ていきましょう。

※投資銀行や、ファンドはコンサルに含めていません。
ファイナンスの中でも、クロスボーダーM&Aを支援する割合が非常に多いです。

クロスボーダーM&Aという言葉を目にする機会は少なからずあるのではないでしょうか？
一口にクロスボーダーM&Aといっても、「海外拠点からの撤退」「海外進出」いずれの意味も含まれています。なので、ここでは海外進出に関するクロスボーダーM&Aについて触れます。

具体的に企業名を挙げると、
KPMG FAS
デロイトトーマツファイナンシャルアドバイザリー
PwCアドバイザリー
EY SaT
等です。

上記4社はM&A戦略?エグゼキューション?PMIまで一気通貫で支援しているのが特徴です。

M&A戦略では、マーケット、生産拠点、人材の確保、技術取得など、M＆Aを実施する目的は何か、KPIを明確にします。
エグゼキューションではターゲットを明確にし、基本合意書の締結、ファイナンシャルデューデリジェンス、買収契約書締結、クロージングを行います。
PMIでは、M&Aにより統合した企業のガバナンス体制構築、業務・システム統合等を行います。

海外マーケットリサーチを提供し、国・業界問わずサポートすることが特徴です。
コンサルタントがお客様からの依頼に基づき、時には海外現地に渡航するなど、徹底した現地市場調査と企業分析を行います。

具体的に企業名を挙げると、
日本総合研究所
三菱UFJリサーチ＆コンサルティング
野村総合研究所
プルーヴ株式会社
日本経済研究所
等です。

上述したシンクタンクは中央省庁からの依頼に基づき、海外マーケットリサーチを提供する割合が多いです。
一方で、プルーヴ株式会社は企業からの依頼に基づき、コンサルティングを提供しています。

共通点は、クライアントにファクトベースでの情報提供に比重を置いていることです。
実行支援という領域に踏み込むことはケースとしてありえるかもしれませんが、基本的にはアドバイザーの立場を確保し、客観的な情報とあるべき姿を示すことを手掛けています。

特定地域への進出において、成長戦略、新規事業戦略、市場調査、M&A、アライアンス等経の営全般をサポートすることが特徴です。

ここではアフリカ進出コンサルを手掛けている
株式会社AAIC Japan
を紹介させていただきます。

アフリカというと、砂漠地帯に民族が住んで商業施設やテクノロジーとは無縁などいうイメージではないでしょうか？
日本ではアフリカと馴染みがないため情報が少ないですが、実際はスマホを持っていたり、大型商業施設が設立予定などと急加速で発展を遂げようとしています。
ケニアのナイロビではフィットネスクラブが流行し始めていますし、企業で働く女性が髪の毛にかける費用は5,000円?1万円ほど。

同社に入社した際の業務内容は、
日本の企業をクライアントとし、海外への参入戦略立案、新規事業開発、市場調査などのコンサルティング案件を担当していただく予定です。
海外現地に入り込んでの調査・プロジェクト推進が中心になり、コンサルティングを行います。

海外進出コンサルについて説明しましたが、採用ニーズなどは時期や企業によって異なります。
さらに詳細の説明をご希望でしたら、ぜひご弊社のキャリアコンサルタントからご説明させていただきますので、お気軽に相談ください。