movin:
そうなんですね。ありがとうございます。入社後はどのような案件を担当されましたか。
宮内様:
そうですね。私は最初の案件で、ベンチャーインキュベーションを担当しました。あとは大企業向けの戦略コンサルティングをずっと担当しています。グローバルな案件が非常に多いですね。私どものクライアントには、日本の強みを海外に出していくというマインドセットをお持ちのクライアントが多く、対象市場が海外になります。そのようなこともあり、グローバルな案件が非常に多くなりました。入社2~3年目になると、産業プロデュースの案件、例えば社会インフラビジネスを中国やインドにどう展開するのかと言った案件を複数件担当しました。最近は自分でも意識をしてチャンスを獲得するようにしているのが、ドリームインキュベータとしての事業創出というところです。
やはり、もともと商社マンスピリットを持っていますので、このままコンサルティングだけというよりは、事業の方もしっかりドライブしていける人間にもう1回に戻りたいと考えています。そのようなことを許容してもらえる文化があるので、今後は提案の具体化などを通じて会社への貢献ができればと考えています。
movin:
何かその中で苦労されたことや、その結果ブレイクスルーを成し遂げたということがあればご説明頂けますか。
宮内様:
今後様々なキャリアモデルが出てくると思いますが、私の入った頃はまず戦略コンサルタントとしてある程度独り立ちをすることが先決という時代でした。
他のコンサルティングファームでも同じだと思いますけれども、やはり戦略コンサルタントとして独り立ちするのは半端ではありません。死ぬ気で息を止めて2〜3年くらいマネージャーになるまでは、とにかくどんな案件でもしっかりこなし、社内外の期待値に対してお釣りを返すという気概でやってきたというところですね。言語化はなかなか難しいですが、良いプロジェクト、良いクライアント、良いテーマの中で期待値を超えるということを何度も繰り返していくということです。
確かに、例えて言えば、途中肉離れとか靭帯を切るという様なことはありました。そこはメンタルとフィジカルなタフネスで乗り越えて行きます。そのくらいのことがないと2〜3年で立ち上がるということは難しいでしょう。細かい点は幾つかあるかも知れませんが、やはり基本はコミットメントというところです。根性論になってしまいますが。何が明暗を分けるかと言いうと、どこまで自分を見込んで自分の領域だと思ってやりきれるかどうか、そこにつきます。その様に仕事進めていれば、仕事も来ます。弊社に入ってくる皆さんのインテレクチュアル面は非常に素晴らしく、優秀な方ばかりだと思いますので。
その中で私の場合は、ブレイクスルーというより、徐々に、徐々に成長をして来たという感じです。
movin:
なるほど。宮内さんは、そのようにコンサルタントとして立ち上がられたのですね。
その次のフェーズでマネージャーとして違ったものを求められたという点はありますか。
宮内様:
マネージャーとしてはある程度与えられた案件を、しっかりデリバリーしていくというのは最低ラインとしてあります。マネージャーの先は、コンサルティングを追求する人に関していうと、いわゆる執行役員、オフィサーと言われる段階まで進み、セールスをやっていく人もいれば、事業の方へ移っていく人も当然います。私自身としてはドリームインキュベータという村を活用して、やはりグローバルな事業をやりたい、シフトして行きたいと考えています。
movin:
自分でやるものを探してらっしゃるということですね。
宮内様:
そうです。ドリームインキュベータで培ったスキルをフルに使い、やはりグローバル事業に取り組みたいと考えています。テーマとしては日本のソフトな強み、サービス業を外に出していく取り組みに関与できていればと考えています。
movin:
やはりコンテンツ系のビジネスでしょうか。
宮内様:
コンテンツは、あくまでも一例です。あれも重要な日本の強みの1ピースだと思っていますので、現在様々な出資先の子会社を通じて新しい取り組みができているのは非常にありがたいと思っています。
movin:
それ以外にも色々と模索していらっしゃるところもあるのですね。
宮内様:
はい、そうです。
movin:
ドリームインキュベータのビジネスプロデュースには、色々な形態があるということですね。
宮内様:
はい。弊社におけるキャリアモデルの自由度というのは、先ほど申し上げた3つの柱をどのようにバランスでやって行くのかによります。全員がビジネスプロデューサーですので、個人の自由度は今まで以上に高まっていく組織であろうと考えています。育成方針やアサインメントにも関わってきますけれども、中途採用・MBA採用という枠組みで言いますと、前職で培われた他人にない強みであるとか、ご本人の志向それらを加味して柔軟にその人ならではのキャリアモデルというのを作って行きます。
中長期的にどう人材を育てていくのかという体制づくりにも今着手をしています。いわゆるコンサルティングだけでしたら、人材育成もある意味シンプルだと思うのですが、我々はビジネスプロデュースというところが重要なメインになりますので、極めて複雑になります。そこはこれから組織としてしっかり整理をしていく予定になっています。
movin:
候補者の方がどういう想いで、ドリームインキュベータの中でどういったことをやりたいと考えているか、興味関心というのが非常に大きいということですね。
宮内様:
そうです。コンサルティングファームを志望される候補者の中でドリームインキュベータを受けられる方というのは、やはりその産業プロデュース的なアプローチに憧れて弊社を受けられる方も多いと思います。日本を代表する大企業の次の20年、何をしていくかという新規事業創出と言った前向きな案件が多いですし。当然、事業再生における業務改革とか、コストカットと言った案件もありますが、比率としては極めて少なく、これは他社にないドリームインキュベータの非常に大きな特徴だと思います。
コンサルティングで基礎的なスキルを身に付けた後には、自分でビジネスをハンズオンで関与して行くことに興味をもたれている方も多いと思います。何をやりたいか非常に具体的な方はご自身で創業された方がよいと思いますが・・・。世の中にどういうビジネスオポチュニティがあるのかとか、グローバルにどこにそのトレンドがあるのかというのは、コンサルティングワークを通じて土地勘であるとか全体勘というのは培われてきます。「あっ、俺ってこういう分野が結構好きなんだな。」という様な新たな気づきがコンサルティングワークの中で得られることもあります。その先事業をやりたいという時に、ドリームインキュベータは大企業のリレーションを持っていますし、会社として新規事業に投じるキャッシュも持っています。更には産官学で培ったネットワークもあります。それらを組み合わせてビジネスを作って行くという理想的な土壌があると言えます。
movin:
そのような環境下で、どのような育成方針をお持ちなのでしょうか?
宮内様:
育成方針は、事業の幅がこれだけありますので、その人のポテンシャルを一番引き出せるキャリアモデルとは何なのかを考えることを第一にしています。コンサルティング一本で行く者もいますし、コンサルティングと事業を掛け持つ者もいます。或いは事業に100%投入した方が良いのではないかなどですね。あと今後多分出てくると思いますが、M&Aとコンサルティングを半々で受け持つなどです。あと社内に実際いますが、教育とコンサルティングコンサルを半々で担当するケースもあります。人材育成は基本的に徒弟制度ですが、それをどういう組み合わせでやっていくかが本人にとってベストなのか、そこの組み合わせはこの数だけあるということです。
ビジネスプロデューサーとしてのやる仕事の組み合わせというのがたくさんあるので、どれがフィットしているかを1、2年かけてお互い見極めながら、ではこういうキャリアで当面行きましょうと話していく、そのような場があるという感じです。
movin:
そのような場で話していく、という訳ですね。
宮内様:
そうです、評価を伝えるタイミングで例えば本人に伝えたりとか、デイリーなコミュニケーションで言ったりするなどです。これはいわゆるUp or Outではなく、加点主義的な評価です。
我々は入り口の段階で、ドリームインキュベータの理念ややっていることに深く共鳴を頂いた方に、少数精鋭で入って頂くということがありますので、イメージを非常に意識しています。そういった方のポテンシャルを極限まで引き出すということが、ドリームインキュベータとして必要なこと、受け入れ側のミッションだと思っています。
「とりあえず這い上がってこい。」という会社もあるかもしれないですが、ドリームインキュベータは中長期的な視点から育成を行い、数年スパンでビジネスプロデューサーとして独自のキャリアモデルを自分で作って行って頂く、そんなような場だと考えています。それが我々の育成方針の根底にあるものであり、ケースのアサインメントもそれに通じています。
movin:
ある程度アサインメントを行うトパートナー、上の方が『今回はビジネスプロデューサーをやったから、次はコンサルティングの案件を』というような、その方の育成を長期的に見据えて、3つのドメインの中でローテーションするなどを考える訳ですね。
宮内様:
そうです。やはり数で言うと戦略コンサルティング案件を担当している者が大半ではありますが、その様にコンサルティングとビジネスプロデュースの案件を行ったり来たりする例がドンドン出てきています。特にここ2、3年でかなりまた増えて来ました。我々がやっていることの幅が広がってきていることの裏返しです。
movin:
ワークライフバランスはいかがでしょうか。忙しい時はお忙しいと思いますが。
宮内様:
確かにそうです。能動的に新しいビジネスを考えたり、ネットワークを作るなどもありますので。ワークとライフが明確に分かれ、『ワーク』、『ライフ』となっている人は、少数派ではないでしょうか。私などは家族がいるので、今時間を取りたいなという時はありますが。良いとも言えるし、悪いとも言えますね。
movin:
(笑)
宮内様:
世の中のアントレプレナーの生活などは基本そのようなものではないでしょうか。
コンサルティングだけですとワークライフバランスってしっかりとった方が良いと思います。しかし、それ以外にも色々な商売のネタがあるので、個人の志向に応じて柔軟にワークライフバランスが設計可能というのはちょっと違うと思うのです。仕事をやる時はやるし、土日出社もあります。
movin:
プロジェクト毎の切れ目は長めの休みを取られたりする方もいるかと思います。ドリームインキュベータの場合は休みの間に自己投資や、ネットワーキングのような次のプロジェクトの種まきなどに忙しいというイメージはありますが、このような能動的な忙しさですね。
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