NTTデータは、国内最大級のSIerとして圧倒的なブランド力と実績を持ち、多くの方にとって憧れの転職先の一つです。安定性・スケールの大きなプロジェクト・豊富な育成環境など、その魅力に惹かれて転職を検討されている方も多いのではないでしょうか。

一方で、ネット上では「入社後にギャップを感じた」「思ったより合わなかったかもしれない」といった声も一部見られるのは事実です。ただし、こうした声はどの企業にも一定数存在するものであり、必ずしもNTTデータ固有の問題とは限りません。むしろ事前に情報を整理し、自分に合うかどうかを冷静に見極めることで、転職が満足のいくキャリア選択につながる可能性は十分にあります。

ここでは、NTTデータの社風や働き方の特徴、実際に寄せられている声などをもとに、「転職で後悔する可能性を減らすにはどうすればいいか？」という視点から整理していきます。

弊社ムービンでは書類作成から面接対策までNTTデータへの転職を徹底サポートしておりますので興味のある方は是非お気軽にご相談ください。

ここからは、NTTデータのような大手SIerを含め、SIer業界全体に転職する前に押さえておきたいポイントを整理します。事前にここを理解しておけば、「思っていたのと違った…」という後悔をかなり減らせます。

SIerは、クライアント企業のシステム開発や運用を「受託」するビジネスモデルです。 自社サービスを育てる事業会社とは、仕事のスタンスが大きく違います。
・クライアントの要望を聞きながら要件をまとめる
・予算・納期・既存システムとの制約を踏まえて「落としどころ」を探る
といった、“相手の事情に合わせる仕事”が基本になります。

「自社プロダクトをゼロから作りたい」「自分が決めたサービスだけに集中したい」というイメージで入るとギャップが出やすいので、ここは先に整理しておきましょう。

SIerは、案件のフェーズによって忙しさが大きく変わります。 要件定義〜設計、リリース前などはどうしてもバタつきやすく、逆に安定運用フェーズは落ち着いていることも多いです。

大切なのは、
・「常に激務」なのか
・「忙しい時期と落ち着く時期がある」のか
を、候補の会社やプロジェクトごとに確認しておくことです。 ざっくりした口コミだけで判断せず、「担当フェーズ」「想定残業時間」「リリース時期の働き方」などを具体的に聞いておくと、入社後のギャップを減らせます。

SIerの仕事は、同じ会社でも

・要件定義・PMなどの上流寄り
・詳細設計・実装メイン
・テスト・運用保守中心

など、担当工程によって中身がまったく違います。 また、金融・製造・通信・公共など、業界ドメインによって求められる知識も別物です。

転職前に、
「上流をやりたいのか／手を動かすのが好きなのか」
「どの業界のITに興味があるのか」
を自分なりに言語化しておくと、ミスマッチの少ない配属を狙いやすくなり、「こんなはずじゃなかった」という後悔も減らせます。

SIerで積んだ経験は、その後のキャリアの土台になります。たとえば、
・SIerでPM経験 → 事業会社のIT企画・情シス
・特定業界のシステムに強くなる → コンサルファームやその業界の事業会社
・クラウド・インフラに特化 → クラウドエンジニア / SRE
など、どんな方向に伸ばしたいかで、選ぶ会社・職種・案件も変わります。

「とりあえず大手だから」「安定していそうだから」だけで決めると、数年後に「次のキャリアにつながっていない」と感じてしまいがちです。転職前に“この会社で3〜5年働いたら、どんな市場価値がつきそうか”をイメージしておくと、後悔しづらくなります。

最後に意外と重要なのが、情報ソースのバランスです。
ネット上の口コミはどうしても「不満が強い人の声」が目立ちやすく、悪い面だけを見て判断してしまうことがあります。

・公式サイト・IR資料・中期経営計画
・転職エージェント経由の内部情報
・社員・元社員のインタビューや勉強会資料

など、複数の情報を組み合わせてみることが大事です。 良い面・大変な面の両方を知ったうえで「それでも自分は行きたい」と決められれば、入社後に多少大変なことがあっても、「想定の範囲内」として前向きに受け止めやすくなります。

15年連続IT業界就職人気No.1を誇っているNTTデータ。転職市場においても人気があり倍率も高くなるため転職難易度は高くなっています。
一方で近年は生産年齢人口の減少やグローバル化・デジタル化に伴うIT人財の争奪戦激化により、NTTデータも中途採用を強化しているため、転職の機会は広がってきています。
実際にNTTデータグループの新卒・中途の採用比率および中途採用入社数推移をみてみると以下のようになっています。
※「数字で見るNTTデータグループ」参照

新卒（2023年度）	中途（2023年度）
674人	565人

年度	中途採用入社数
2023年	565人
2022年	510人
2021年	314人
2020年	325人
2019年	199人
2018年	96人
2017年	26人

経験者採用の職種比率は以下のようになっており、システムエンジニアやプロジェクトマネージャーはもちろん、コンサル事業にも力を入れているため、コンサルタントの比率も高くなっています。

職種	比率
SE・PM	45.1%
企画・営業	25.0%
コンサルタント	16.2%
R&D	2.5%
スタッフ・その他	11.2%

上記のデータを見てみると
新卒とキャリアの比率はほぼ半々
キャリア入社は2017年と比較すると約25倍
となっており、NTTデータグループへ転職する方が急激に増加していることがわかります。

NTTデータグループの採用担当者も以下のようにメッセージ送っています。 様々な経験やスキル、バックグラウンドを持つ方々の経験者採用を強化し、近年では年間数百名規模での採用を行うようになりました。
NTTデータグループ 人事本部 採用担当部長 岩村 氏

現在NTTデータグループでは、新卒と同様に中途採用にも積極的に取り組んでおり、実は年間に200-300名程度の方にご入社頂いています。その中には、いわゆる第2新卒層と言われる年齢層の方も多いです。 短い期間とはいえ他社で培った技術や知見を有する非常に貴重な人財として活躍してもらっています。
NTTデータグループ　人事本部　採用担当課長　頓所 氏 高い専門性・スキルがなくとも、少しでも親和性のある業務・業界での実務経験があればNTTデータへの転職可能性はあると言えます。

業界に精通した転職エージェントに相談するのが一番！
上記でご紹介してきた通り、中途採用を強化しているとはいえ転職市場で高い人気を誇るNTTデータへ転職するのは簡単ではありません。

転職活動において必要な手順は以下になります。
・Sier業界・NTTデータの情報収集
・履歴書・職務経歴書の用意
・NTTデータを含むSierへの応募
・面接日程のスケジュール調整
・面接対策
・内定後の条件面談
・内定承諾
・退職交渉

NTTデータへの転職成功率を高めるためには
・ご自身の経験・スキルと親和性がある部門・ポジションはどこか？
・採用ニーズの高い部門・ポジションはどこか？
・どの程度の経験・スキルを求められるのか？ポテンシャル層は採用しているか？
・採用担当者に「会ってみたい」と思わせる書類になっているか？
・面接でどのようなエピソードを話せば親和性をアピールすることができるか？
などを把握する必要があります。

個人で働きながら、情報収集・選考対策・スケジュール調整をするのは中々ハードルが高いかと思います。
転職エージェントを活用すれば企業への応募や日程調整、条件交渉などすべてやってくれるので、書類作成・面接対策に時間をかけることができ、効率的に転職活動を進めることができます。
また一度個人で応募して落ちた場合、転職エージェント経由で同じポジションを受けることができません。

せっかくの転職をより納得感のあるものにするために、転職エージェントのサポートを受けてみてはいかがでしょうか？

弊社「ムービン」には、富士通、NEC、IBM、アクセンチュアなどSIer業界出身者をはじめ、業界に精通した転職エージェントが多数在籍しています。ビジネスの第一線で活躍してきたプロフェッショナルのため現場感と客観性のバランスの取れたアドバイスを提供することができるかと思います。
NTTデータに興味のある方はぜひお気軽にご相談ください。今すぐの転職をお考えでない方も歓迎しています。

 

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