事業会社に入ると、会計以外にも様々な知見を求められる・もしくは任せられることがあります。公認会計士が監査法人以外の会社で関わることの多い業務の１つがＭ＆Ａです。ベンチャー企業においても大手においても、この知識を持っていて損はないと思います。その他にも、IPOなどは上場を目指している会社では求められることが多いです。その他、意外に思われるかもしれませんが、ITに関する知見を求められることもあります。直近、世の中的にITの進展は目覚ましく、ITに関する知識というものは身につけるべき必須のスキルと言えるかと思います。例えば、CFOなどの経営に直結する役職では、クラウドを活用すべきとかといった議論について行けるようにしなければならないことも出てきます。もちろん、経営判断としての知識ですので、細かなプログラミングなどの知識は必要ありません。

コミュニケーション能力やプレゼン能力といったあたりも重要となります。
プロジェクトの遂行を任された場合でもそうですし、より大きな視点としての経営に関わる場合でもそうですが、企業の活動は経営層や営業部といった日常業務を行う部署等様々な人たちの活動が有機的に一体となって初めて成り立つものですので、社内の関係者を巻き込み、推進してゆく協調性やコミュニケーション能力が非常に重要になってきます。
また、当たり前ではありますが、周りはみな会計士ではないというところも重要です。監査法人では「会計」という共通言語を持つもの同士、容易に話すことのできた内容が、共通言語を持たない方に対しては簡単に通じなくなることも起きます。
そのため、事業会社では誰もがわかりやすい言葉を使ったり、図を使うなどして視覚効果を高めたりするようなプレゼン能力というものが必要になってきます。

事業会社と言っても、一括りにできないほどの業種やその企業の文化があります。やりたい職種は明確でも、興味がある領域やどんな風土かは見過ごされがちになる傾向があります。企業独自ルールが多いこともあり、例えば毎朝ラジオ体操を行っている、プライベートも仲良しなど人によっては良い会社と感じることもあるかと思いますが、自由を求めるケースにおいては息苦しくなって合わない方も出てくるでしょう。パフォーマンスを発揮するには、その辺りもしっかりと見極めて企業を決めている方が多いです。

いかがでしたでしょうか？
事業会社も多種多様な会社があり、活躍するには自身に合った会社に入社することが重要です。また、必要な能力を身に着けてからチャレンジするなど、長い社会人生では戦略的にキャリアを築いていくことが大切です。
迷われていることがありましたら、お気軽にご相談頂ければと思います。

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