簿記2級は転職に有利?未経験でも狙える職種と転職のポイントとは
簿記2級は経理職として活躍する方に馴染みのある資格かと思いますが、実は転職活動においては大きな武器になります。
本記事では、経理職に限らず未経験の業種への転職を有利に進めるためのヒントもご紹介していきますので、ぜひ参考にしてください。
特集 目次
簿記2級取得者向けの求人
簿記2級は転職に有利?
知らないと損をする!簿記2級の正しい記載方法とは
未経験でも狙える!経理以外でおすすめの職種6選
簿記2級を活かす!未経験業種への転職のポイント
簿記2級取得者向けの求人
簿記2級は転職に有利?
簿記2級は経理職に直結する資格としてイメージされることが多いですが、実はさまざまな職種で活用できる汎用性の高いスキルです。
そもそも簿記2級では、仕訳や試算表の作成、貸借対照表や損益計算書の作成といった実務に直結するスキルを習得することができます。
経理や財務、税務といった分野での活躍が期待されることはもちろん、数字を用いて物事を分析・報告する力が鍛えられているため、業務改善提案や経営企画、企業の会計処理や財務管理をサポートする即戦力としても期待度が高いといえるでしょう。
また、前述しているように実用性が高い資格であることはもちろん、簿記2級は企業側から認知度の高さも特徴的であり、転職においてはほかの転職者との差別化を図る意味でも効果的だといえます。
知らないと損をする!簿記2級の正しい記載方法とは
転職時のアピールポイントとして活用できる簿記2級ですが、履歴書への記載方法が間違っていると、採用担当からの信頼度という点で懸念が発生する可能性があります。そのため、履歴書に記載する際には以下の2つのポイントに注意しましょう。
1.正式名称で記載する
簿記2級の正式名称は下記となっており、履歴書に記載する際にはいずれかを記載することになります。略称や曖昧な表記は避け、採用担当者に正確に伝わるようにしましょう。
・日本商工会議所簿記検定試験2級
・日商簿記検定試験2級
2.取得時期を明記する
次に、簿記2級の取得時期を忘れずに記載します。
「○○年○月取得」と正しく明記することで、特に最近取得したという場合には、学ぶ意欲が評価される可能性もあります。
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未経験でも狙える!経理以外でおすすめの職種6選
簿記2級は経理職以外でも活躍の場を広げられる資格であり、特に未経験から新しい職種に挑戦したい方にとって、簿記2級の知識は大きなアピールポイントになりえます。
下記では、特に有利に働きやすい職種を記載していますので、すでに簿記2級を取得している方で転職を考えている場合には、選択肢を広げる意味でもぜひ参考にしてみてください。
1. 経理職
経理職では、日々の仕訳入力、請求書処理、経費精算、月次・年次決算の作成、税務申告書の補助など、企業の財務管理を担当します。その際、企業の財務状況を正確に把握し、決算書を作成する能力は経理職に直結します。
また、会計基準に基づいた正確な帳簿管理が求められるため、簿記2級の知識を即戦力として活かすことができます。特に中小企業では、簿記2級のスキルをもとに幅広い業務を任されることが多いといえるでしょう。
2. 金融機関や事業会社の財務アシスタント
財務職は資金の入出金管理、資金繰り表の作成、予算実績の分析、取引銀行との調整、投資や借入のサポートがメイン業務となりますが、その基礎として会計知識が必要不可欠だといえます。
その点簿記2級を取得しているという事実は、貸借対照表や損益計算書の読み方を理解しており、資金管理の補助業務や財務分析に関する知識も持っていることの証明になるため、金融機関や事業会社での財務部門への足がかりとなるでしょう。
3. 税理士事務所スタッフ
税理士事務所では、顧客企業の記帳代行や税務申告補助として仕訳入力、月次決算の作成、税務申告書の作成補助、顧客対応、税務相談のサポートなどを行い、顧客の財務・税務管理を支援します。
簿記2級を取得していれば、仕訳入力や決算補助業務を担当でき、即戦力として活躍できるでしょう。仮に税法の知識がない場合でも、基礎的な会計知識があることでスムーズに新たな知識を習得できます。
4. 営業職
クライアントが企業か個人かという違いはありますが、営業職においてはサービスや商品の提案を行うことになるため、商談や交渉のために原価率などを加味しながら数値に基づいた適切な提案を行うスキルが求められます。
特に金融機関や会計ソフトメーカーの営業職では簿記2級の知識が評価されやすく、専門性をアピールできるでしょう。
5. 総務職
総務職は、経理補助や給与計算をはじめとして、業務が多岐にわたる傾向にあります。社内の経費処理や帳簿管理、給与計算、社会保険手続き、社内規程の整備、備品管理、労務管理など、会社全体の運営を支える業務を担っています。
簿記2級で習得している帳簿管理や決算補助のスキルがあれば、総務職の中でも特に経理補助の役割で即戦力として活躍することができます。さらに給与計算に必要な仕訳の知識も備えているため、企業側からも高い評価を得ることができるでしょう。
6. コンサルタント
コンサルタントの中でも、特に財務コンサルティングや経営コンサルティングでは貸借対照表や損益計算書の読み解きスキルが必要であり、クライアント企業の財務状況を分析し、改善策を提案する業務に直結します。
また、それらは数値を基にした論理的思考力や、コスト削減や収益改善の提案に必要な基礎力として評価されます。
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簿記2級を活かす!未経験業種への転職のポイント
簿記2級は、経理だけでなく幅広い業種で活用できる資格であることは間違いありませんが、未経験の業種へ挑戦する際には、転職のポイントを踏まえて意識的にアピールする必要があります。
下記では、簿記2級を武器に新しい業種へ転職する際に押さえておきたいポイントを4つご紹介します。
1. 簿記2級で証明できるスキルを明確にする
最も重要なポイントとして、簿記2級で身につけた仕訳、試算表作成、財務諸表の理解力といった具体的なスキルを整理し、転職先の職種でどのように活用できるかを明確にしましょう。
例えば、経理以外でも数字を扱う営業職や総務職に活かせると説明することが重要です。
2. 未経験職種の業務内容を理解し、簿記の知識を結びつける
転職を希望している職種に関しては、業務内容や企業理解を深め、簿記2級の取得時に身に着けた知識がどのように役立つかを具体的に結び付けられるかどうかがポイントとなります。
財務分析が求められる営業職やコスト管理を担う総務職、数値に基づいた経営に関するアドバイスを行うコンサルタントなど、職種に合わせて明確にしておくことが大切です。
3. 実務スキルを補完する追加学習や経験を積む
簿記2級を取得していることが転職時有利に働く可能性があるというのは事実ですが、同様の条件の応募者とさらに差をつけるという意味では、簿記2級に関連する経験やスキルの習得が効果的です。
例えば、関連するソフトウェア(例:Excel、会計ソフト)の基本スキルや業務で役立つ資料作成力を磨いておくと、未経験でも即戦力であることをアピールすることができるでしょう。これらの取得には、オンライン講座や資格講座を活用するのも効果的です。
4. 履歴書・面接での自己PRを工夫する
簿記2級の取得に至る努力や、数字を正確に扱える能力、物事を論理的に考えられる点を強調し、希望する職種への熱意を伝えましょう。未経験分野でも資格取得を通じて学び続ける姿勢をアピールすることで、企業からの信頼性や評価が高まるといえます。
未経験からの転職で具体的にどうアピールすればよいのかわからないという人は、転職エージェントに相談しながら履歴書や職務経歴書の作成を進めることをおすすめします。
弊社ムービンでは、これまで28年間で培ってきた転職支援実績や経験を活かして、履歴書や職務経歴書に関するアドバイスはもちろん、面接対策などについても二人三脚で進めることが可能です。随時キャリア相談会も実施しておりますので、ご自身の志向や転職の方向性を整理する意味でもお気軽にご相談ください。
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