医者や弁護士と並んで国家三大資格とされている公認会計士資格は、食いっぱぐれることがない資格として人気を誇っています。
公認会計士が食いっぱぐれない理由から会計士資格を取得するメリット、公認会計士に向いている人の特徴までを網羅していますので、ぜひお役立ていただければ幸いです。

「会計士は食いっぱぐれない」は本当？
会計士が食いっぱぐれないといわれる理由
会計士資格を取得するメリット
会計士の年収
公認会計士に向いている人
公認会計士の転職を成功させるポイント５選

「会計士は食いっぱぐれない」というのは単なる噂ではなく、事実に基づいています。 このあと詳細については解説していきますが、会計士資格を持つことは専門性やポテンシャルの高さの証明となり、企業側へ「未経験であっても活躍が期待できる」という印象を与えることができます。そのため、監査法人や会計事務所はもちろん、事業会社の経理・財務部門、コンサルティングファーム、金融機関など、転職先の選択肢を広げることも可能です。

また、法改正やグローバル化が進む現在、企業のガバナンスや財務管理における専門人材が求められる場面も多く、会計士としてのスキルに対する需要が拡大しているともいえます。資格を持つだけで市場価値が高く、キャリアを築きやすいというのが大きな魅力だといえるでしょう。

会計士が食いっぱぐれないといわれる理由は、下記の３つです。資格取得した時点で大きな優位性があることは確かであり、さらにスキルを磨き続けることで可能性を広げることもできます。

公認会計士は、法律で定められた「監査業務」を独占的に行うことができます。
特に、上場企業や非上場企業のうち資本金が5億円以上の企業の場合には外部監査が義務付けられているため、監査法人を中心に会計士ニーズは常に存在しています。独占業務があることは会計士資格の大きな強みであり、職業としての安定性を保証しています。 会計士は、専門性が高く責任も大きいことから高収入が期待できます。監査法人では初任給の時点から平均月収以上となっており、経験やスキルに応じてその水準はさらに高まっていく傾向にあります。
仮に事業会社やコンサルティングファームへ転職した場合でも、資格やスキルが評価され高待遇を受けることが多いといえるでしょう。 前述しているように、会計士資格を取得すると監査法人や会計事務所、事業会社、金融機関など、就職先の選択肢が広がります。そのため資格保持者の就職率はほぼ100％であり、転職市場で価値は非常に高いといえます。
会計士資格を取得すれば、将来的に安定したキャリアを築ける点も会計士が食いっぱぐれないといわれる理由です。

公認会計士資格は難易度の高い資格ではありますが、その分キャリア形成や働き方の部分で大きなメリットがあります。
下記ではその具体例を紹介していますので、会計士資格の取得を検討している方はぜひ参考にしてみてください。

会計士というとワークライフバランスとは無縁な職種というイメージがあるかもしれませんが、働き方改革により自分に合った柔軟な働き方を選ぶことも可能になっています。
特に経験を積んだ後は、監査法人ではなく独立も視野に入れることができるため、自分のペースで働ける環境を整えやすくなります。働き方は企業によって大きく異なるため、事前に情報収集しておく必要があります。 会計士は初任給の時点から高い給与水準が期待できる職業だといえます。また、役職がつくなどキャリアを重ねることによってその水準はさらに高まっていきます。
監査法人だけでなく、事業会社やコンサルティングファーム、金融機関などでも需要が高い職業であるため、業界を問わず高収入を得やすいというメリットがあります。 これまでお伝えしているように、会計士は専門性が高いことはもちろん企業側からも常に高いニーズがあるため、独立や起業を目指すことも難しくありません。
税務相談や経営支援、財務アドバイザリー業務など監査以外の領域でも活躍することが可能です。将来的に独立を考えているという人にとっては、大きなメリットだといえるでしょう。

一般的に、監査法人や大手企業で勤務する公認会計士の年収は高い水準となっており、経験を積むことで年収1,000万円以上を目指すことも可能です。

それだけのスキルや専門性を問われる業務であることは事実ですが、初任給の時点でも平均年収を上回っているため、多くの人にとってあこがれの職業だといえます。

公認会計士は専門性が高いため難易度が高く、合格率は例年7〜8％といわれています。そのため、誰でも目指せる資格というわけではありませんが、下記のような特徴に当てはまる場合には公認会計士に向いているといえるでしょう。

会計士として行う財務や会計業務では、複雑なデータを整理し、正確な結論を導き出す力が求められます。特に、監査や分析業務では問題点を発見し、改善策を提案する能力が重要です。論理的に物事を考えてデータを基に判断できる人は、公認会計士として高く評価されるでしょう。 公認会計士試験は非常に難易度が高く、必要な勉強時間は2,500〜3,500時間ともいわれています。また、資格取得後も専門性の向上やスキルアップが求められるため、計画的に勉強し目標に向かって粘り強く努力を続けられる人に向いているといえるでしょう。 監査や財務報告業務は、多くのステークホルダーに影響を与えることになるため、第三者としての公正な判断と正確性が求められます。細かい作業を丁寧にこなし、正確性を重視できる人は、周囲から信頼される会計士として活躍できるでしょう。

すでに会計士資格を取得しているケースでは、公認会計士としての経験を活かしてさらなるキャリアアップを目指している方も多いのではないでしょうか。
ここからは、転職を考えている会計士の方がご自身の強みを理解し、市場価値を最大限に引き出すための具体的なポイントを5つ解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。

まずは、自分がどのようなキャリアを目指すのかを明確にすることが大切です。自分の目標を明確にすることで効率的な転職活動が可能になり、入社後の企業とのミスマッチも防ぐことができます。 会計士資格を持っていることが転職市場で高く評価されるというのはこれまでお伝えしている通りですが、業界や職種ごとに求められるスキルは異なります。市場動向をリサーチし、自分のスキルが特にどの分野で評価される傾向にあるのかを把握することで、転職活動を有利に進めることができます。 未経験の分野に転職する場合、追加のスキルや資格を取得しておくと転職時の市場価値を高めることができます。ITスキルや語学力、データ分析に関する知識など、目標とする業界で求めるスキルを把握し、転職前に補強しておくことをおすすめします。 会計士としての人脈を活用して、転職先の業界や企業のリアルな情報を収集することも有効です。知人から具体的なアドバイスや内部事情を聞ける場合もあります。直接的な紹介を受けられる可能性もあるため、積極的に活用しましょう。 転職エージェントを活用すると、個人が調べるには時間がかかってしまう転職に関する情報収集や企業分析はもちろん、選考書類のアドバイスや面接対策のサポートも行ってくれます。特に会計士から他業界への転職の場合には、会計士資格の専門性を理解している転職エージェントを活用することで、効率的かつ成功率の高い転職活動が可能です。

弊社ムービンでは、約30年にわたり転職サポートを行ってきた実績と独自のノウハウを活かして、会計士の方の転職支援を行っております。
会計士資格をお持ちの方で、未経験業界も含め転職を検討している方はぜひ一度ご相談ください。