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ローランド・ベルガーの調査結果：格安航空市場は急成長期に突入

２０３０年までに中国の格安航空会社が保有するエアライン数は民用航空会社の保有するエアライン総数の２０～３０％を占める」。中国民航科学技術研究院民用航空発展研究所の胡清華副所長は１９日、「中国の格安航空業界の発展に関する座談会」でこう述べた。上記の目標を実現するには中国は少なくとも２００ヵ所の空港を拡充しなければならない。中国・第一財経日報が伝えた。

　エンブラエル社の中国区のビジネス航空機市場担当、王鳳鳴氏の提供したデータによれば、中国で６８％以上の空港には離着陸する航空機が最多で２便で、週に３便しか離着陸しない空港は２６％を占めている。「こんなに低い利用率で航空会社の多くは欠損状態にある」と王鳳鳴氏が語り、「国内航空会社の市場開拓を規制しているのは、高コストのほか、合理的で大胆な発展計画がないのも一因となった」と指摘した。

　データによれば、中国の航空会社のうち、７６％の航空会社の便ごとの乗客数は１２０人以下で、５１％の航空会社の便ごとの乗客数は１００人を下回っている。これで８０％の航空会社は欠損状態に陥っている。この現状を是正するには必ず格安航空会社を発展させなければならない。

　今のところ、中国国内から東南アジア又は北東アジア行きの航空便のほとんどが欠損状態にある。これに対し、数多くの格安航空会社は急成長期にある。胡清華副所長によると、今まで中国は東南アジアと北東アジア向きの格安エアライン６０本を抱えているが、有数の格安エアラインが春秋航空によって運営されている以外に、多くは国外の航空会社に運営されている。

　同氏は、「各観光局の提供したデータによれば、東南アジアと北東アジアの国又は地域に行く中国人は圧倒的に多い。発展現状からも、これから、中国・中小都市の航空市場の発展は格安航空会社によって主導される」と指摘した。

ローランド・ベルガーの共同出資者、グレーターチャイナの可峰副社長によると、中国政府の発展方針の転換に伴い、中国の格安航空市場は３年後に急成長期に入る。だが、中国の格安航空会社はまだ後れており、今まで中国国内のエアライン総数の６．７％しか占めておらず、乗客の取扱人数は３億６０００万人に達した。２０３０年までに２０～３０％のシェアを占め、１５億人の乗客を取り扱う見通しだという。

　現在、中国国内のエアラインの多くは北京、上海、広州といった大都市発の主要エアラインで、リージョナル航空機は特に少ない。エンブラエル社の調査では、現在、中国国内の２００～３００の中規模の都市はリージョナル航空、格安航空を発展させる基盤を備えている。「これらの都市で毎日２０～３０人の乗客が幾つかの人気都市を往復している」と王鳳鳴氏が語り、「もし、合理的な消費刺激があれば、これらの中規模の都市は利用率が高いリージョナル航空会社のハブ空港所在地になる」としている。