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日本で電気自動車不人気、世界最先端でも価格高く　充電問題も課題

日本は電気自動車（ＥＶ）の開発で世界の先頭を走っているが、日本人にはＥＶが不人気だ。価格が高く、１回の充電で走行可能な距離が短く、充電設備が整っていないことなどが原因となっている。中国科技網が伝えた。

ただ、日本人が二酸化炭素排出の問題に無関心だというわけではない。日本のメーカーはエンジン代替製品の開発に莫大な予算をつぎ込み、日本製ハイブリッド車の販売台数は世界トップレベルとなった。トヨタが２０１２年に日本で販売した自動車のうち４０％はハイブリッド車だった。

日本政府がＥＶ購入補助を気前よく支給し、米国産ＥＶ「テスラ」でさえ日本の新技術を採用しているものの、日本の消費者はＥＶが割に合わないと思っている。

マッキンゼーがこのほど出した報告書によると、日本のＥＶ所有者の３分の１が、「ＥＶは二度と買わない」と考えている。その理由は「価格が高い」「電気代が高くつく」「充電設備が整っていない」といったものだ。さらにＥＶが嫌われる新たな理由としては、福島で原発事故を起こした電力会社となんらかのつながりがあるというイメージが浮かぶことも指摘される。

ＥＶに最も大きなものを賭けているのは、日産のカルロスのゴーン社長だ。ただ、アナリストの分析によれば、日産のＥＶ「リーフ」の販売実績は６万台で、日本での販売はこのうちの半数のみだった。これは人々がＥＶに注目せず、ハイブリッド車を買い求める流れを示すものだ。日産はルノーとともに２０１６年までにＥＶ販売累計１５０万台の目標を掲げている。

リーフのチーフ・ビークル・エンジアである門田英稔氏は、リーフにとって最大の問題は消費者が「走れる距離」とバッテリーの容量を依然、気にしている点だ。リーフの所有者は、１回の充電でより長く走れるよう望んでいる。そのためこの車をどう改良するかとは関係なく、バッテリーの容量を増やすことが必要だという。

福島で原発事故が起きた後、日本ではほぼ全ての原発が稼働を停止し、稼働しているのは２カ所のみだ。現在、日本は全国の電力を原発より高い火力発電に頼っている。また、日本国内ではエネルギーや資源が少なく、輸入エネルギーが高いこともあり、コストが消費者に転嫁されている。バッテリーの技術も数年前に期待されたようなものには至っていない。ＥＶをフル充電すれば平均航続距離が２００キロメートルとなるとは言え、多くの人の需要に対応していない水準だ。需要減退を背景に、トヨタなどの研究開発センターはバッテリー開発予算を削減せざるを得ない。

2013年 6月17日
XINHUA.JP

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