未経験から経営コンサルタントになるにはどうすればいいか。
コンサルタントは転職難易度の高い職種になりますが、コンサルティングファームの採用においてのターゲットは大きく分けて、
・コンサルタント経験者
・ファームが力を入れている業界・テーマ経験者
・ポテンシャル採用
の3つに分けられます。

未経験者の場合には、2,3番目になりますので、もう少し詳細にご紹介していきます。

コンサルティングファームでは、何かしらの業界やテーマに特化したコンサルティングを提供しています。 企業経営を取り巻く課題は、年々増加しておりクライアント企業からも会社全般的にというより、○○という領域について、のようにニーズがより細分化され、コンサルティングもより専門的になっています。 そのため、例えば製造業に強いファームでは同業界出身者を、中小企業向けコンサルを提供しているファームでは、経営者と対峙してきた営業出身者や財務に強い人材を、という形になっています。 唯一、総合系コンサルティングファームと呼ばれるファームでは、業界・テーマを包括的に取り扱っているため、ほぼどこの出身業界、職種であれ採用ターゲットとなっています。 そのため、ご自身が経験されてきた業界、業務内容を武器に、転職先のコンサルティングファームを探す方法が好ましいでしょう。 専門用語や業界通例のことなど前提知識があればキャッチアップも早くなり、さらにはこれまでの経験を再現性持ってできることもあるかもしれません。 また、経験・スキルの他にもそもそも「コンサルタントとしての適性」も面接で徹底的に見られます。
この「コンサルタント適性」については以下、ポテンシャル採用で求められるスキルをご覧ください。

ポテンシャル採用はこれまでの業界経験関係なく、候補者のコンサルタント適性から合否が判断されます。
見られるポイントとしては「論理的思考能力」と「コミュニケーション能力」。
「論理的思考能力」はコンサルタントの武器でもある考える力があるのか、「コミュニケーション能力」はメンバーとの議論やクライアント企業を巻き込んでプロジェクト推進していく力があるのかを指しています。

これらコンサルタント適性は、書類選考から厳しくチェックされ、面接では「なぜ？」と深堀した質問から、しっかりと筋道を立てて一貫性を持って論理的に答えているのか、さらにはケース面接から考える力を見られ、評価されます。
そのため付け焼刃な対策では、すぐにそのメッキは剥がされるためご自身でも「なぜコンサルなのか」「なぜそのファームなのか」「なぜ転職なのか」をしっかりと考えておく必要があります。
コンサルティングファームの面接は、第一線の現場で働くコンサルタントたちが面接官として登場しますので、生半可な対策は通用しません。

ただ、見られているポイントを補足すると、上記二つの能力がどれだけあればいいのかは定量的な数字ではわからないこと、そして最初からこの二つが完璧な方はいないため、入社してからコンサルタントとしての伸びしろがあるのか、という点にフォーカスされます。

経営コンサルタントに必要な資格はありません。
よく言われている「経営士」や「中小企業診断士」はもちろんあれば知識を活かせる場面もあると思いますが、基本的には経営コンサルティングファームに所属するコンサルタントの大半は資格を有してはいません。
さらに、その他ITパスポートやPMP、プロジェクトマネージャも同じ考えです。 上記「ポテンシャル採用」でも申し上げた通り、経営コンサルタントの採用では「論理的思考能力」「コミュニケーション能力」が見られていますので、評価としては加点されることはあっても、その比率はかなり低いため、特に資格があれば優遇されるというわけではありません。

英語については、グローバル外資系のコンサルティングファームの数社で面接英語チェックはありますが、95%以上のファームでは英語は必要ありません。
ただし、今後ファームに入ってからの昇進やグローバルプロジェクトに参画するためには英語が必要になってくる場合がありますので、入社後に身につけていくスタイルでも問題ありません。
ファーム側もコンサルタント自身のスキルアップのためにはサポートを惜しみませんので、ぜひ活用しながら進めてください。

コンサルティング業界における転職活動において必要な手順は以下になります。
・コンサル業界の情報収集
・履歴書・職務経歴書（英文レジュメ）の用意
・コンサルティングファームへの応募
・面接日程のスケジュール調整
・面接対策
・内定後の条件面談
・内定承諾
・退職交渉

これだけのプロセスの中で個人で転職活動をする場合、
１、実際のリアルなコンサルティングファームの情報収集、特に最新の採用動向などの内情
２、複数のコンサルティングファームの選考を上手にスケジュール調整
３、面接を突破するための面接対策、ケース面接対策。トレーニング
４、さらに内定をもらうタイミングでの条件交渉や入社日の調整
は日々働きながら行うのは難しいでしょう。

だからこそ転職エージェントを利用してください。

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