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日本企業のR&D支出が大幅に減少

経営コンサルティング会社　ブーズ・アンド・カンパニーは、第6回グローバル・イノベーション調査を実施した。この調査は、研究開発に最も多額の費用を投入した世界の公開会社のトップ1000社を「グローバル・イノベーション1000社」として特定し、研究開発が企業業績に及ぼす影響および企業業績について評価を行い、高い費用対効果を生むためには何が手がかりになっているのかを探るために毎年実施しているものである。
　その結果、これら企業は、2009年R&D支出額は5035億米ドルと、2008年に比べ3.5％縮小し、調査開始以来はじめて減少が見られた。産業別では、2008年同様、コンピュータ・エレクトロニクス（27％）、ヘルスケア（22％）、自動車（15％）にR&D支出が集中している。R&D支出の減少は、自動車、コンピュータ・エレクトロニクス、工業製品で見られ、特に自動車が減少の2/3(▲120億米ドル)の要因となっている。地域別では日本が10.8％と減少率が最大となった。
　売上高は2008年から11％縮小し、2009年には13兆4000億米ドルと、R&D支出縮小率の3倍近い落ち込みとなった。その結果、 R&D集約度（対売上高R&D支出比率）は2008年の3.46%から2009年は3.75%に上昇した。R&D支出、売上高のほか、一般管理費（5.4%減）、設備投資（17.1%減）も大きく減少した。
　R&D支出ランキングは下記のとおりで、日本企業ではトヨタ自動車が世界第4位、パナソニックが18位、ホンダが19位という結果となった。グローバル・イノベーション1000社中、日本企業は226社がランクインした。

2010年 11月4日
PwCストラテジー（Strategy&）

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