プライスウォーターハウスクーパース(PwC)は4月7日、企業の役員で1億円以上の報酬を得ている人の氏名などを有価証券報告書に開示することを義務付ける改正内閣府令(3月31日公布)についての説明会を開催した。
役員報酬の個別開示(参考記事)についてはプライバシー保護などを訴える産業界から反対が多かった。PwCの人事・チェンジマネジメント パートナー若林豊氏は、役員報酬の透明化やガバナンスの強化は世界的な流れだとして「日本だけでガラパゴス化するのではなく、グローバルで通用する役員報酬やガバナンスの考えを採用するのが大きな流れ。ネガティブな反応を続けることは日本企業にとっていいことではない」と話した。
改正府令はコーポレート・ガバナンス体制の開示と役員報酬の開示、株式保有状況の開示、議決権行使結果の開示の4つが大きな柱。その中で役員報酬の開示が特に注目されている。これまでは役員報酬の開示は任意で、役員区分別の総額開示にとどまるケースが多かった。改正府令では、役員区分と報酬種類別の報酬額を記載し、加えて、連結報酬額で1億円以上の報酬を得ている役員の氏名やその報酬内訳の記載を義務付ける。
PwCの昨年10月の調査結果によると、上場企業の社長のうちで、連結報酬総額が1億円を超えるのは8.3%。取締役を分母にするとその割合は1.4%だ。人事・チェンジマネジメントマネージャーの井上康晴氏は「1億円以上の報酬を得て個別開示するのは、業界上位の会社に限定される可能性が高い」と説明する。産業界では一部に、個別開示を避けるために役員の報酬を下げたり、取締役を減らすなどを検討する動きもある。だが、改正府令はすでに終わってしまった2010年3月期に関する有価証券報告書から適用されるため、あまり意味はない。人事・チェンジマネジメントディレクターの白井正人氏は「むしろ長期的には報酬を高くしながら、業績連動の比率を高めてその算定の論理をきちんと説明する流れになる」と見ている。
役員報酬の個別開示が注目されるが、「実務で一番問題になるのは報酬額の決定方針の開示」(白井氏)という。改正府令では報酬額の算出方法に関する決定方針を有価証券報告書で開示することを義務付けている。だが、PwCの調査によると、役員報酬についての基本方針を策定しているのは46%にとどまり、 54%は記載のために新たに策定しないといけない。
また、策定しているという46%の企業のうち、報酬の決定方法を盛り込んでいるのは68%。さらにWebサイトで公開したり、株主などに限ってその方針を公開しているのは21%で、76%は非公開。明文化されていない可能性もあり、対応が必要になる。
金融危機への対応もあり、米国や英国では日本以上に厳しい役員報酬開示のルールが取られている。米国では報酬上位5人の過去3年分の報酬について、氏名と役位のほかに報酬の種類などを開示する必要がある。英国では報酬額に関係なく、個々の役員は明細を開示することが求められる。
若林氏は「内閣府令の改正も昨日、今日の話しではなく、長期的な各国の規制の流れを受けたと理解している」としたうえで、「日本企業はいままで欧米企業ほど役員に報酬を払っていないために、総額だけを開示し、内輪で報酬額を決めるスタイルだった。今後は優秀な人材をグローバルで確保するためにも、むしろ積極的に公正・明確な開示基盤を作って発信することが大切とPwCでは考えている」と話した。
2010年 4月1日
IT
プライスウォーターハウスクーパース
世界151カ国に163000人のスタッフを擁する世界最大級のプロフェッショナルサービスファーム。、PwCアドバイザリー株式会社が、プライスウォーターハウスクーパース コンサルタント株式会社(旧ベリングポイント)、プライスウォーターハウスクーパースHRS株式会社を経営統合し、社名を「プライスウォーターハウスクーパース株式会社」に変更した。M&A/フィナンシャルアドバイザリー、監査、税務を含め、戦略から業務、ITまでトータルで一貫したコンサルティングサービスを提供している。
プライスウォーターハウスクーパースについて
コンサルティング業界の最新ニュースをお伝えします。最先端の業界で何がどう動いているのかをWatchすることで、広くビジネス界全体の今後の動きを展望することができるはずです。


人気コンテンツ
プライベート個別相談会開催中
キャリア相談会
コンサル転職に関する疑問・不安はプロに聞くのが一番早い!ざっくばらんに話せる個別相談会を随時実施しています。今すぐの転職をお考えでない方も歓迎していますのでお気軽にご相談ください。
2026年3月24日(火)19:30-21:30 締切:2026年3月20日(金)
A.T.カーニー オンラインセミナー 会社紹介・コンサルタント座談会
外資戦略コンサルティングファームのA.T. カーニーにてオンラインキャリアセミナーが開催されます。貴重な機会となりますので、ぜひご参加を検討ください。
2026年3月7日(土)10:00-12:00 締切:2026年2月26日(木)
ローランド・ベルガー 会社説明会・ケース面接準備セッション
欧州系戦略ファームのローランド・ベルガーが、会社説明会・ケース面接準備セッションを実施いたします。貴重な機会ですのでぜひこちらの機会をご活用ください。
2026年4月11日(土) 締切:2026年3月21日(土)
ベイン・アンド・カンパニー 1日選考会(オンライン)
世界的な戦略コンサルティングファームであるベイン・アンド・カンパニーにて、現職がお忙しく、転職活動に時間を割くことが難しい方に向けて一日選考会を実施いたします。
2026年3月~5月頃を予定 締切:2026年3月3日(火)
ベイン・アンド・カンパニー 女性向け選考支援プログラム
ベイン・アンド・カンパニーが女性向けに選考支援プログラム「Tokyo Be Bold Program」を実施します。現役の面接官とランチなどのカジュアルな交流、実際のプロジェクトのケーススタディ、ケース面接対策等、複数のセッションを約1か月の期間に渡り行います。
2026年3月7日(土)、2026年3月28日(土) 締切:2026年2月27日(金)、2026年3月20日(金)
アクセンチュア ビジネス コンサルティング本部(S&C) 1day選考会
アクセンチュア、ビジネス コンサルティング本部(S&C)が1DAY選考会を実施いたします!
2026年3月7日(土)10:00‐12:00想定 締切:2026年2月25日(水)
合同会社デロイト トーマツ(旧DTC)組織人事コンサルタント 1日選考会
組織人事領域のHC部門にて、1day選考会が開催されます。スピーディーに選考を進めたい方はこの機会にご応募ください!
2026年3月28日(土) 締切:2026年3月20日(金)
KPMG FAS 大阪・名古屋ポジション 1Day選考会
BIG4FASとして知られる有名コンサルティングファーム「KPMG FAS」大阪・名古屋ポジションで1day選考会が開催されます。
2026年3月7日(土) 締切: 2026年2月27日(金)
KPMG FAS I&S Supply Chain CoE部門 1day選考会
BIG4FASとして知られる有名コンサルティングファーム「KPMG FAS」I&S Supply Chain CoE部門で選考会が開催されます。
2026年3月7日(土) 9:30-18:00 締切:2026年2月27日(金)12:00
アビームコンサルティング EXA-Chem&Csm 1日選考会
アビームコンサルティングのEXA-Chem&Csm(素材化学CB)tにて一日選考会が開催されます。
2026年3月7日(土)10:00-18:30 締切:2026年2月27日(金)12:00
アビームコンサルティング A&Fセクター 1Day選考会
アビームコンサルティング金融プラットフォームA&Fセクターにて1day選考会が実施されます。ぜひこの機会をご利用ください!
2026年1月22日(木)19:00-20:00,3月19日(木)19:00-20:00 申込締切:各開催日3営業日前
EYSC TC- Digital Platforms & Transformation キャリアセミナー
このたび、EY Japan Consultingの基幹業務を担うテクノロジーコンサルティングチーム(SAP領域中心)にて、説明会を開催いたします。SAPや基幹システムのご経験をお持ちの方に、ぜひ積極的にご参加いただければと思います。
2026年3月11日(水)18:00~21:00 締切:2026年3月8日(日)
グロービング MC部門 特別1日選考会
アクセンチュア戦略コンサル部門出身者が率いる日本発戦略ファームにて一日選考会が開催されます。貴重な機会ですので是非この機会にご応募ご検討ください。
2026年3月5日(木) 締切:2026年3月2日(月)
NTTデータ経営研究所 戦略コンサルタント 集中選考会
NTTデータ経営研究所の戦略部門にて集中選考会が開催されます!官民双方に強みをもつコンサルティングファームですので興味のある方はこの機会にご応募ご検討下さい。
毎週第一・第三水曜日 12:00-13:00
KPMGコンサルティング ランチタイム オンラインイベント
現場で働く生の声を候補者に届けようとスタートした取り組みで、毎週、現場社員と採用リクルーターがトークセッションを実施しています!是非お気軽にご参加ください!
SDGsプロジェクト始動!
ムービンは持続可能な開発目標を支援しています
ムービンはSDGsに賛同し、これからも持続可能な社会の実現に努め、 森林資源や水資源を守る環境保護の取り組みとして、持続可能な森林の再生と管理に貢献しています。

ムービンでは今すぐのご転職でなくても、今後のキャリア形成や、ご転職に向けての中長期的なプランを共に考え、具体的なアドバイスをさせて頂いております。コンサルティング業界にご興味のある方はご自身では気づかれない可能性を見つけるためにも是非一度ご相談ください。
PICKUP

20年以上にわたりコンサル業界に特化したご転職支援を行っています。スタッフも少数精鋭でホンモノの人脈・情報を有しております。
コンサルティングファームはもちろん、国内・外資の大手事業会社をはじめ、ファンド、投資銀行、ベンチャーなど様々な支援実績がございます。
コンサル業界専門だからこそ各コンサルティングファームの圧倒的な情報量を保有しており、戦略系、総合系(BIG4)、IT、人事など外資系日系を問わず、国内大手の有力ファームすべてがクライアント
ムービングループサイト
株式会社ムービン・ストラテジック・キャリア
Copyright (c) Movin Strategic Career Co., Ltd. All rights reserved.

バックグラウンド・出身業界
で探すコンサル転職CAREER PATTERN

Copyright (c) Movin Strategic Career Co., Ltd. All rights reserved.