アビームコンサルティング、東南アジア地域においてWalkMeと業務提携を開始

アビームコンサルティングは、米WalkMe Ltd.と東南アジア地域における業務提携を開始したことを発表しました。この提携は、企業におけるERPなどの業務システム導入後の“定着フェーズ”を支援するもので、テクノロジー投資の成果最大化と従業員の生産性向上を実現することを目的としています。

■ 提携の背景
近年、企業は急速なDX（デジタルトランスフォーメーション）推進の中で多様なITソリューションを導入していますが、導入後の運用・利活用の定着が進まないケースも多く、ROI（投資対効果）を最大限に引き出せないという課題に直面しています。

この課題に対応するため、デジタルアダプションプラットフォーム（DAP）のパイオニアであるWalkMeとの協業により、企業の“導入後”の成功にフォーカスした変革支援が可能となります。

■ WalkMeの特徴とテクノロジー
WalkMeは、ユーザーが新しいシステムやアプリケーションをスムーズに活用できるように支援するガイダンス機能、ワークフロー自動化、リアルタイム分析を備えたDAPです。これにより、ユーザーは操作を迷わず遂行でき、業務全体の生産性が向上します。

■ 本提携の意義と展開
アビームの業務変革ノウハウ（業界ごとの業務プロセス設計、ERP導入経験など）とWalkMeのアダプション技術を組み合わせることで、東南アジアの多国籍企業を中心としたDX支援を強化。特に以下のような成果が期待されます：

ERP導入後の早期立ち上げと活用定着

現場オペレーションにおける操作ミスや属人化の削減

新人教育や異動後のオンボーディング効率化

従業員体験（EX：Employee Experience）の向上

■ 各地域責任者のコメント（抜粋）
ABeam Thailand（Patrick Clenjans）：WalkMeとの連携は、シームレスなデジタル変革を推進し、企業のテクノロジー投資からの成果を最大化するもの。

ABeam Singapore（Thomas Mani Padiyara）：プロセスの定着がROI最大化の鍵。提携は「Build Beyond as One?」という同社スローガンの実践であり、企業の成長を後押しする。

WalkMeアジア代表（Kongyang Tham）：この協業は、アジアのデジタルアダプション文化の醸成に貢献し、よりスマートで効率的な運用支援を実現。

【今回の提携について】
この提携は、「テクノロジー導入の“後”を成功させる支援」がDX成功の鍵であることを明確に示す動きです。

システム導入後の“利用定着”が本当の勝負所
多くの企業がテクノロジーを導入したままで“宝の持ち腐れ”になっている現状に対し、WalkMeは現場での“使われ方”まで設計する強力な補完ツールとなります。

人とシステムのギャップを埋める“EX重視”の発想
ユーザーガイダンスや業務ナビゲーションを組み込むことで、従業員一人ひとりの生産性・満足度を高め、DXを「現場に根づかせる」観点が重要視されています。

東南アジアを起点にしたグローバル支援モデルの確立
多国籍展開が進むASEAN企業においては、ローカル特性と共通基盤の両立が課題。アビームとWalkMeの協業は、その解決策として広がる可能性を持っています。

テクノロジー導入の本質的成功は「定着」である──この視点を支えるエコシステムとしての提携は、他業界や他地域への波及も期待されます。

2025年 4月21日
アビームコンサルティングWebサイト　https://www.abeam.com/jp/ja/news/2025/0421/

アビームコンサルティング
1981年4月に等松・青木監査法人（現有限責任監査法人トーマツ）マネジメントサービス部門より独立、等松・トウシュロスコンサルティングとして設立された。その後、2003年に監査法人トーマツと資本関係を解消、デロイト トウシュ トーマツからも脱退し、同時にデロイトコンサルティンググループから離脱した台湾オフィスと共同で独立したコンサルティングファームを形成する。外資系コンサルティングファームとは異なり、意思決定は全て日本で行い、日本特有の文化・慣習を熟知したコンサルティングファームとして、多くの日本企業の経営改革や海外進出をサポート。特にアジア圏におけるグローバル戦略において、幅広い実績を挙げている。

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