アクセンチュアとNVIDIA、企業のAI活?拡?にむけて、協業を拡?

アクセンチュアとNVIDIAは、企業のAI導入とプロセス変革を加速するため、「アクセンチュア NVIDIA ビジネスグループ」を新設しました。AIの商業利用が世界的に拡大する中、両社は高度な生成AI技術と業界専門知を融合させ、エージェントAIの普及と実装支援を本格化させます。

■ 新グループの主軸：エージェントAIによる再構築支援
本ビジネスグループは、AIによるプロセス再構築・業務最適化を目的に設立され、世界中で訓練された3万人超の専門家が企業支援に従事します。中核となるのはアクセンチュアの**「AI Refinery?」**プラットフォームで、NVIDIAのAIスタック（AI Foundry、Enterprise、Omniverseなど）を活用し、カスタマイズ可能なAIエージェントの開発・導入を支援します。

■ AI導入支援のグローバル拠点展開
AI Refineryに基づくAIエンジニアリングハブのネットワークが日本を含む世界各地に新設され、AI導入・運用の課題（精度・コスト・遅延・コンプライアンスなど）に対応。東京、シンガポール、マラガ、ロンドンなどが対象地域となっており、既存の米印拠点と合わせたグローバル体制で、AIスケーリングを支援します。

■ エージェントAIの特長と適用事例
エージェントAIは従来のプロンプト入力型AIとは異なり、意図を汲み取り能動的に行動・判断を行う新世代AI。ユーザーの業務ニーズや環境変化に合わせた行動が可能で、企業のワークフローや業務設計自体を再構築します。

? 主な実績事例：
インドネシア・インドサット：ソブリンAI導入でデータ主権とコンプライアンスを確保しつつAI活用を促進。金融業界への導入支援も。

製造業向け：仮想ロボットフリートの設計
NVIDIAのNIM、Omniverse、Isaacを統合したソフトウェアで、自律ロボットによる工場自動化を支援。設計時間50％、サイクルタイム30％削減を実現。

アクセンチュア内部活用（マーケティング部門）
キャンペーン作成の工程をAI化し、作業工数を25?35％、コストを6％削減。市場投入スピードは最大55％向上。

■ トップのコメント
ジュリー・スウィートCEO（アクセンチュア）：AIによる業務再構築は“持続的価値創造の機会”であり、NVIDIAとの協業で変革の最前線に立つ。
ジェンスン・フアンCEO（NVIDIA）：「AIはイノベーションを加速する推進力」。国レベルでのAI導入も視野に入れて支援を展開。

【今後について】
今回の発表は、生成AIの実用フェーズが「会話型」から「自律実行型（エージェントAI）」へ移行したことを象徴する出来事です。

・AIは“ツール”から“主体的パートナー”へ進化
エージェントAIは、ユーザーの意図を解釈して自律的に行動し、業務やプロセスそのものを再設計できる能力を備えており、人的判断に依存せず成果を生む新たな業務形態を創出します。

・ハイブリッド運用が前提のAI基盤構築が進む
パブリック/プライベートクラウド両対応、業界特化、コンプライアンス内包など、企業ごとに“個別最適されたAI導入”が今後の主戦場になります。

・AI活用は「導入」から「標準化・差別化」へ
社内活用（マーケティングや製造）から顧客への導入支援（金融・通信）まで、自社事例の成果をベースにソリューション化し市場へ展開する“二段構え”の成長戦略が特徴です。

今後、AI導入においては「ツール導入」ではなく「ビジネスモデルの刷新」そのものが問われる時代へと突入しています。

2024年 10月9日
アクセンチュアWebサイト　https://newsroom.accenture.jp/jp/news/2024/release-20241009

アクセンチュア
世界最大の経営コンサルティングファーム。様々な分野・産業に対し戦略、業務、ITなどのあらゆるコンサルティングを提供しシステムの設計、開発、運用等を手がけるITサービス企業でもある。フォーチュン・グローバル500に選ばれている多国籍企業（2009年の順位は351位）。アンダーセンの一部であった同社は、会計系コンサルティング会社という印象が強いが、システムを中心に戦略から人/組織・業務プロセス改革、SE・運用コンサルまで幅広く展開している。

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