いわずと知れた世界最大のITコンサルティングファーム。
7000名を超えるコンサルタント、エンジニアが所属しており戦略コンサルティングから業務ITコンサルティング、システム開発までをオールインワンで手掛けています。

ここではIBMが仕掛けるメタバース革命についてご紹介します。メタバース×コンサルに興味のある方は是非お気軽にご相談ください。

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いわずと知れた世界最大のITコンサルティングファーム。7000名を超えるコンサルタント、エンジニアが所属しており戦略コンサルティングから業務ITコンサルティング、システム開発までをオールインワンで手掛けている。事業戦略からソリューション提供まで一気通貫でコンサルティングを提供できる体制であり、何より自社において開発されたソリューションが大きな強み。世界最先端の研究を行っている基礎研究所を有しているという強みもあり、他ファームとも一線を画するサービスを提供している。

今までの経緯としては、2002年10月にIBMがグローバルのPwCコンサルティングを買収し、よりシナジーを強化するために、2010年4月にIBMとIBMビジネスコンサルティング サービス（IBCS）が統合。

コンサルティングサービスにかかわる豊富な実績を基盤に、世界のIBMグループと密接な連携をとりグローバルベースでの連携し、分断されたサービスではなく、ビジネスコンサルティングからシステム構築、業務アウトソーシングまで一貫したサービスをグループとして提供。

メタバースとはインターネット上の仮想空間に作られた世界のことです。ユーザーはその仮想空間で「アバター」と呼ばれる自分の分身を操作して他のユーザーと交流したり買い物をしたりします。
例えば「あつまれ どうぶつの森」や「フォートナイト」など自身でキャラクターを作成し仮想空間上で自由に操作できるゲームもメタバースの活用事例の1つです。

暗号資産の事業者などによる「一般社団法人日本メタバース協会」の発足や産官学が連携する「一般社団法人メタバースジャパン」の設立などメタバース関連の取り組みがビジネスの世界でも拡大しています。
背景として、今まで仮想空間上において取り扱う商品などのオブジェクトは単なるデータで複製が用意でしたが、ブロックチェーンやそれに伴うNFTなどのWeb3.0技術の発展・普及によって現実世界と同じようにユーザーの所有権を保証することができるようになったことがあります。 つまり、ゲーム内（仮想空間）でしか使えなかったアイテムがゲーム外で商品としての売買できる、ということが可能になってきています。

2022年は、IT業界において「メタバース元年」と呼ばれるほど大きな転換点となりました。仮想空間を舞台にした新たなサービスが次々に登場し、VR（仮想現実）ヘッドセットなどの新技術が市場を賑わせました。しかし、この急成長はB2C領域、つまりゲームやイベントといったコンシューマー向けが中心で、エンタープライズ（企業）向けの取り組みはまだ始まったばかりという段階にあります。

こうした中、日本アイ・ビー・エム（日本IBM）は2023年を「エンタープライズ・メタバース元年」と位置づけ、企業向けの本格的なメタバース活用の推進に乗り出しました。メタバースは単なる仮想体験の提供にとどまらず、DX（デジタルトランスフォーメーション）推進や業務プロセスの改革といった実用的なビジネス活用が可能な段階に入っています。

特に注目すべきは、メタバースがコミュニケーションの課題解決や働き方の進化に与えるインパクトです。日本IBMの調査によると、多くの人が従来の手段（対面、メール、ビデオ通話など）では「伝えたい情報をうまく表現できない」と感じています。これに対し、アバターによる感情表現やAR・MR技術の活用により、五感を通じた情報の補完が可能になり、より豊かで没入感のあるビジネスコミュニケーションが実現します。

実際に、日本IBMは「IBM Spatial Platform」というプラットフォームを発表し、B2B・B2B2C領域でのユースケースに対応したメタバース環境を提供しています。医療、製造、小売など幅広い業界において、リアルとデジタルを融合させた次世代型業務環境の構築が進められており、単なるブームではなく本質的なビジネス変革の手段としての位置づけが強まっています。

さらに同社は、メタバース推進において重要なのは「メタバースありき」ではなく、あくまで企業課題を解決する手段としての活用であると明言しています。これにより、IBMが保有するITインフラ・AI・クラウドなどの包括的なソリューションと、メタバース技術を掛け合わせた高度なDX支援が可能になっているのです。

2023年4月、日本IBMは企業や官公庁に向けた次世代メタバース基盤として、「IBM Spatial Platform」を発表しました。このプラットフォームは、企業がメタバースを“顧客接点”として活用するための包括的ソリューションであり、単なる仮想空間の提供を超えた、実用性と拡張性を兼ね備えたビジネスツールです。

IBM Spatial Platformの最大の特長は、MVP（Minimum Viable Product）としての柔軟性と即応性です。IBM Cloud上のセキュアな環境で提供されるMVPにより、企業は迅速にメタバースの体験・検証を開始することができます。また、顧客ニーズに応じてカスタマイズが可能で、スモールスタートから本格展開へとシームレスに移行できます。
提供される主要ユースケースは以下の通りです
・Hall／Meeting Room：オープンスペースでのアバター同士の会話や、限定空間での会議、画面共有などに対応。
・ Seminar Room：講師アバターによるプレゼンテーションや、リアルタイムの質疑応答機能を搭載。
・ Showspace：3D展示空間でのプロダクト紹介やナビゲーション機能により、来場者に没入体験を提供。
・ Watson Assistant：IBMのAIチャットボットを統合し、ユーザーとのインタラクティブな対話が可能。

これらの空間は、アバターや3Dモデルのカスタマイズにも対応しており、ビジネスシーンに即した「標準アバター」も複数のバリエーションで用意されています。

IBM Spatial Platformは、エンタープライズ用途に求められる高度なセキュリティにも対応しています。認証・認可、ログ管理、個別のセキュリティポリシーへの柔軟な対応など、金融・医療レベルの厳格な要件にも応えられる設計となっています。

さらに、3D空間やアバターの完全カスタマイズや、ハイブリッド・マルチクラウド環境とのシステム連携も可能で、既存の業務基盤との統合もスムーズ。たとえば、CRMやERPと接続して、メタバース内で顧客対応や業務プロセスを展開するといった先進的な活用が現実のものとなります。

IBM Spatial Platformは、メタバース空間内のユーザー行動データを取得・分析する機能も備えています。これにより、どのコンテンツに興味を持たれたのか、どの経路で顧客が離脱したのかなどを詳細に把握し、マーケティングやUXの改善に活用できます。

これらの機能を通じて、IBMはメタバースを「体験の場」から「価値創出の場」へと進化させようとしています。

エンタープライズ・メタバースは、もはや“未来の話”ではありません。IBMはメタバース技術を単なるバーチャル体験にとどめることなく、企業の根幹を支える業務変革のツールとして位置づけています。 日本IBMの調査では、B2B2C系の分野では操作性や機器性能への期待が高く、B2C系ではコンテンツの魅力が重視されています。
つまり、メタバースが「体験」として選ばれるためには、直感的な操作感と高品質な3D空間設計が求められます。成功のカギは「操作性」と「没入感」です。IBMはこの両面からメタバースの品質を担保し、企業導入の成功率を高めているのです。

ここでは、IBMが提唱する 5つの主要活用領域 を解説します。

メタバースを活用すれば、製品開発の初期段階からリアルタイムのコラボレーションが可能になります。
設計者・研究者・マーケターが仮想空間で集まり、3Dモデルを用いて製品を視覚化しながら意見交換を行うことで、プロトタイピングの短縮・コスト削減・ユーザビリティ向上が同時に実現します。

物理的な試作品を用意せずに市場の反応を検証できるため、開発スピードの飛躍的な向上が期待されます。

AR・MRを使った仮想作業支援や、デジタルツインによる生産ラインのシミュレーションが、製造・物流領域で注目を集めています。メタバース空間上で工程を最適化することで、実世界のリスクを最小限に抑え、高精度かつ柔軟なオペレーションを実現できます。

IBMは既に大手製薬会社と連携し、AR技術を用いた生産プラントの可視化・分析の実装を進めています。

小売・ブランド業界では、店舗やショールームの設計をメタバース上で行うことで、短時間で多くのレイアウトやデザインの検証が可能となっています。複数の部署や外部パートナーとのコラボレーションもスムーズで、“売れる空間”を仮想的に創り出すことが可能です。

メタバースは、従業員研修やトレーニングに革命を起こしています。特に、作業手順・緊急対応・接客シミュレーションなど、リアルな現場体験が求められる領域において、その効果は絶大です。

IBMでは、医療施設の仮想空間を再現し、医療従事者が患者応対を事前に体験できるトレーニング環境も提供しています。

ARやVRを用いたバーチャル接客・商品体験は、従来のECや実店舗では実現し得なかった「場所を超えた買い物体験」を提供します。さらに、顧客の動線・反応をデータ化して分析できるため、パーソナライズされたマーケティングにも直結します。

IBMを含めメタバースコンサルタントに求められる経験・スキルは以下になります。

各ファームやポジションによって求められるスキルや経験は異なりますが、メタバースという仮想空間においてビジネスを展開するため
・デジタルマーケティング経験
・DX経験
・システム開発経験
・新規事業開発経験
などを応募要件とするコンサルティングファームが多いようです。

マインド面に関しては好奇心が重要になります。メタバースやNFTといったWeb3.0領域での技術トレンドの変化は驚くほど早く、この先１年でもまた大きく状況は変わるでしょう。四半期単位で新しい取り組みを仕掛け、試した結果を次に生かすそんな感覚が必要です。技術的な知見も大切ですが、それ以上に新しい領域、新しいチャレンジを面白いと思える感性が最大の原動力になると思います。

特にメタバースなど新しい領域を切り開いていくコンサルタントには起業家精神と知的好奇心が必要なことがわかります。メタバースを取り扱うコンサルタントも最初からメタバースに通じていたわけではありません。前職関係なくメタバースについての知見やスキルを身につけ成長する気持ちがあれば活躍できるかと思います。

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