会計士が会計事務所へ転職してキャリアはどう変わる?働き方・年収・事務所選びのポイントを解説!

公認会計士として転職を考えたとき、「会計事務所に行くとキャリアはどう変わるのか」「税務未経験でも通用するのか」「年収や働き方は本当に良くなるのか」と不安になる方は多いはずです。
会計事務所(税理士法人を含む)は、監査とは違い、決算から申告、顧問対応までを通じて、経営者の意思決定に近いところで価値を出せる一方、事務所ごとに業務範囲や育成体制、評価制度の差が大きい業界でもあります。
この記事では、「公認会計士が会計事務所へ転職すると何が変わるのか」を、仕事内容・年収・働き方・将来の選択肢という判断軸で整理し、メリットだけでなく注意点や失敗パターンまで具体的に解説します。
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会計士の会計事務所での仕事内容
会計事務所(税理士法人を含む)で中心になるのは、税務申告に関わる業務と、顧問先の会計を整える業務です。税理士法人は、税務代理・税務書類の作成・税務相談といった「税理士業務」を基本としつつ、付随業務として財務書類の作成や記帳代行なども行えると整理されています。
実務は、(1) 記帳代行を含む場合は『記帳→試算表→決算整理→申告書→申告』、(2) 顧客側で記帳する場合は『月次レビュー→決算整理→申告書→申告』のように、提供範囲で変わります。加えて、顧問先からの「資金繰りは大丈夫か」「利益はどこで出ているか」といった相談に対し、数字を根拠に改善案を出すことも多く、ここが“経営者支援”に近い部分です。
繁忙期は業務内容で変わりますが、確定申告(個人)が重なる時期は多くの事務所で忙しくなりやすいです。年によって受付期間は前後しますが、国税庁の案内でも確定申告期が明示されています(例:令和8年は2/16?3/16)。なお、税務代理などの税理士業務として提供するには登録が必要で、「資格があること」と「税理士として登録していること」は別だと日本税理士会連合会の手引でも説明されています。
会計士が会計事務所へ転職するとキャリアはどう変わるか
会計事務所転職で広がるのは「税務スキル」と「経営者支援」の経験
監査を中心に積んだ経験は「数字が正しいか」を確かめる力に強みがあります。
一方、会計事務所では決算から申告までを回し、税金の観点も踏まえて「どう利益を残すか」「どこを改善するか」を一緒に考える場面が増えます。会計と税務の両輪で、より経営に近い意思決定に関わりやすくなるのが特徴です。
転職で失敗しない鍵は「事務所選び」と「入社後の立ち上がり方」
会計事務所は、記帳代行中心か、申告・顧問中心か、資産税や組織再編など高難度領域を扱うかで仕事の中身が大きく変わります。
入社後に伸びる人は、最初の数か月で申告業務の全体像をつかみ、レビューで直された点を次の案件で潰し切ります。育成体制と任され方を見極めることが、ミスマッチ防止に直結します。
まず整理すべき判断軸は「仕事内容・年収・働き方・将来の選択肢」
転職判断は、どんな顧客を担当し、どこまで任され、何を専門にするかで満足度が変わります。年収は職位や評価制度、業務領域で差が出やすく、働き方も繁忙期運用や担当件数次第です。
さらに、独立・専門特化・地元回帰など将来像まで含めて優先順位を決めると、情報収集がブレにくくなります。
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会計事務所へ転職した場合の年収
年収は一律ではなく「職位・業務領域・評価制度」で決まる
会計事務所の年収は一律の相場で決まるというより、職位(スタッフ/シニア/マネージャー等)や担当する業務領域、評価制度の設計で変わります。
たとえば申告書作成中心か、顧問・改善提案まで担うかでも期待値が違い、同じ資格でも提示額に幅が出ます。加えて、事務所規模や顧客層(中小中心か、上場・大企業も扱うか)、地域差によってもレンジは変動しやすい点は押さえておくと判断がぶれません。
監査法人からの転職は「税務の即戦力度」でレンジが変わる
監査法人出身の場合、税務申告をどこまで自走できるか(税務の経験・キャッチアップ状況)が年収レンジに影響しやすいです。ただし税務だけで決まるわけではなく、会計の整理力やクライアントへの説明力、業務改善の視点なども総合的に見られます。
未経験で入る場合でも、入社前にどの税目をどこまで学ぶかを具体的に示せると、期待値の置き方が変わることがあります。
年収が上がりやすい事務所は「高付加価値領域」と「明確な評価制度」を持つ
資産税、事業承継、国際税務、組織再編など付加価値が高い領域を扱う事務所では、成果が単価に反映されやすく、結果として年収が伸びる傾向があります。
また評価制度が明確だと、何を積めば上がるかが見え、昇給・昇格の再現性が高くなります。さらに、案件獲得や顧客拡大を評価に含める事務所では、顧客対応や提案力が年収に結びつきやすい一方、評価の仕組みは事務所ごとに異なるため事前確認が重要です。
年収交渉で見られるのは「実務スキル」と「顧客対応力」
年収交渉では「何ができるか」を具体化するほど強いです。たとえば決算整理、申告書作成、レビュー経験、改善提案などの実務スキルに加え、経営者や経理担当へ分かりやすく説明し、信頼関係を作れる顧客対応力が評価されやすいポイントになります。
加えて、担当できる税目の範囲や、繁忙期を含めた稼働のイメージ(いつからフルで任せられるか)をすり合わせると、提示条件の納得感が上がりやすいです。
会計士が会計事務所へ転職する主な理由
経営者に近い現場で価値を出したい
監査は企業の外側からチェックする役割が中心ですが、会計事務所では経営者や経理担当と日常的にやり取りし、意思決定に近い場所で支援する機会が増えます。
数字を見て「どこに手を打つべきか」を一緒に考えるため、改善の手触りや貢献実感を得やすい点が動機になりやすいです。顧問先の成長を継続的に追えることに魅力を感じる人も多いでしょう。
働き方を整えたい
監査法人の繁忙期や長時間労働が続く環境から、もう少し働き方のコントロールがしやすい職場を求めて会計事務所を検討するケースがあります。
ただし会計事務所も確定申告期など繁忙期はあり、落ち着きやすいかどうかは担当件数や分業の程度、IT化の進み具合で大きく変わります。だからこそ「どの時期にどれくらい忙しいか」を事務所ごとに確認したい、というニーズにつながります。
将来の独立や専門特化に備えたい
会計事務所は、税務顧問の基礎から、資産税・事業承継・組織再編などの専門領域まで、キャリアの作り方を比較的描きやすい環境です。
将来独立を視野に入れる人にとっては、顧問業務の進め方や顧客対応、提案の型を身につけられる点が大きな理由になります。独立を前提にしなくても、専門領域を作ることで市場価値を上げたい人には合理的な選択です。
拠点の自由度を上げたい
会計事務所は地域に根ざした事務所も多く、地元回帰や生活拠点の変更を実現したい人にとって選択肢になりやすいです。
都市部だけでなく各地域に事務所があるため、求人の地理的な幅が広がることもあります。一方で、フルリモート可否や出社頻度は事務所の運用次第なので、勤務地条件は求人票と面接で具体的にすり合わせることが重要です。
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会計事務所へ転職するメリット
税務と顧問の実務が身につきキャリアの幅が広がる
会計事務所では、決算整理から申告書作成、顧問先との定例対応まで、一連の流れを実務として身につけやすくなります。
監査で培った会計の理解を土台に、税務の視点が加わることで「数字を整える」だけでなく「税負担も踏まえて最適化する」といった提案ができるようになります。結果として、税務・会計の両面で選べる仕事が増え、転職市場でも選択肢が広がりやすいです。
クライアントと長期で関係を築き成果が見えやすい
会計事務所の仕事は単発ではなく、顧問契約を通じて同じ顧客を継続支援する形が一般的です。月次で数字を見ながら課題を発見し、改善策を提案し、その結果が翌月以降の数字に反映されるため、貢献が見えやすい点が魅力です。
経営者の意思決定に近い距離で支援できるため、信頼関係が積み上がるほど仕事の裁量も広がりやすくなります。
専門領域を作りやすい
会計事務所は、顧問税務を基礎にしつつ、資産税、事業承継、国際税務、組織再編、業界特化など、強みを尖らせやすい環境です。
専門領域が明確になるほど、案件単価や指名がつきやすくなり、キャリアの説明もしやすくなります。ただし専門特化できるかは事務所の案件構成に左右されるため、「どの領域の案件が実際にあるか」を事前に確認することが大切です。
独立やパートナーを見据えた経験が積める
会計事務所では、顧問先対応の進め方、業務の段取り、サービスの設計など、独立後にも直結する実務を学べます。
特に顧客との関係構築や提案の作り方は、監査中心のキャリアでは得にくい経験になりやすいでしょう。一方で、独立やパートナー昇格が現実的かどうかは事務所の制度や方針によるため、キャリアパスの有無や実績を面接で確認しておくと安心です。
会計事務所へ転職するデメリットと注意点
税務未経験だと年収が下がるケースがある
会計士としての会計スキルがあっても、税務申告を自走できない段階では「育成前提」の評価になり、年収が下がるケースがあります。
特に申告書作成や税務調査対応などは実務経験が重視されやすく、即戦力扱いになりにくい場面があるためです。ただし、入社後のキャッチアップで職位が上がれば回復することもあり、短期の年収だけで判断しない視点も必要です。
事務所によって業務の幅と育成体制に差が大きい
会計事務所は「何をどこまで任せるか」が事務所ごとに大きく違います。記帳代行中心で申告は限定的な事務所もあれば、顧問対応から申告、提案まで広く任せる事務所もあります。
未経験者を育てるレビュー体制や研修が整っているかも差があるため、求人票だけでなく面接で「最初の半年で任される範囲」「チェックの仕組み」を具体的に確認することが重要です。
繁忙期は避けにくく働き方は事務所次第
会計事務所は、確定申告期など業界構造上忙しくなる時期があり、繁忙期そのものをゼロにするのは難しいです。国税庁が示す確定申告期に向けて業務が集中しやすいのは代表例です。
ただし残業の度合いは、担当件数の設計、分業、IT化、記帳代行比率などで大きく変わるため、「忙しさの質」が自分に合うかを見極める必要があります。
監査経験だけでは評価されにくい業務もある
監査で培った会計基準の理解や内部統制の視点は強みになりますが、会計事務所では税務申告や税法の運用知識が求められる場面が多く、監査経験だけで即戦力と見なされないことがあります。
特に法人税・消費税の申告書作成や税務相談は、経験の差が成果物に直結しやすい領域です。だからこそ、監査での経験を「決算整理の精度」「説明力」「改善提案」に翻訳しつつ、税務の学習計画をセットで示すことが大切になります。
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会計事務所に向いている会計士の特徴
税務を学び直してでも「顧客の経営支援」をしたい人
会計事務所では、税務の知識を前提に顧問先の意思決定を支える場面が増えます。税務未経験でも、学び直しを前向きに捉えられる人は伸びやすいです。
特に「税金を計算する」だけでなく、数字を使って課題を言語化し、改善の方向性を一緒に考えたい人ほど適性があります。
決算と申告を段取りよく回すための「スピードと正確さ」を両立できる人
会計事務所は、決算・申告の締切が明確で、限られた時間で正確なアウトプットを出す力が求められます。スピードだけ、正確さだけではなく、両方をバランスよく高められる人が評価されやすいです。
監査で培ったチェック力を活かしつつ、実務処理の手数を増やせるタイプは相性が良いでしょう。
経営者や経理担当に「わかりやすく説明」するのが得意な人
税務や会計の話は専門用語が多く、相手に伝わらなければ価値になりません。会計事務所では、経営者に対して結論と理由を短く伝え、次の行動につなげる説明力が重要になります。
監査での指摘事項の説明や、論点整理の経験がある人は、伝え方の型を作ることで強みを伸ばせます。
担当業務を自分で広げる「主体性」と「学習習慣」がある人
会計事務所は、事務所の規模や体制によっては「待っていれば仕事が降ってくる」とは限りません。自分から税目や論点を学び、任せてもらえる範囲を広げていく姿勢が成長を左右します。
特に税務未経験で入る場合、日々の学習を実務に直結させるサイクルを回せるかが分かれ目です。
専門領域(資産税・国際税務・組織再編など)を作っていきたい人
将来の市場価値を高めたいなら、どこかで「この領域なら任せてほしい」と言える強みを作るのが効果的です。会計事務所は顧問税務を基礎にしつつ、専門領域へ広げていく道筋を描きやすい環境でもあります。
ただし専門領域は事務所の案件構成に依存するため、志向に合う案件があるかを事前に確認することが欠かせません。
繁忙期の波を理解し「働き方の優先順位」を決められる人
会計事務所は繁忙期が発生しやすく、時期によって忙しさの波があります。その前提を理解したうえで「忙しい時期に集中して、閑散期に調整する」など、自分の優先順位を整理できる人ほどストレスが少なくなります。
働き方の理想だけでなく、現実の運用と折り合いをつけられるかが適性の一部です。
どんな会計事務所を選ぶべきか
大手税理士法人は「分業」と「大企業案件」が強み
大手税理士法人は、業務が分業化されていることが多く、特定領域を深く学びやすい傾向があります。
大企業やグループ会社の案件に関わる機会もあり、品質基準やドキュメンテーションを重視する環境になりやすいです。一方で担当範囲が限定されることもあるため、「どこまで任されるか」を確認しておくと安心です。
中堅総合型は「幅広い税務」と「成長機会」のバランスが良い
中堅規模の総合型は、法人税・消費税の申告だけでなく、顧問対応や決算支援まで一気通貫で任されることが多く、経験の幅を作りやすいです。
レビュー体制も一定程度整っていることが多く、未経験税務の会計士でも立ち上がりやすい場合があります。業務の幅と教育のバランスを取りたい人に向きやすい選択肢です。
地域密着型は「経営者支援」と「近い距離」が特徴
地域密着型は、オーナー企業や中小企業の経営者と近い距離で伴走する仕事になりやすいです。数字の報告だけでなく、資金繰りや人の採用など相談が広がることもあり、経営支援の手触りを得やすいのが魅力です。
その分、担当件数や業務範囲が広くなることもあるので、負荷の設計を事前にすり合わせましょう。
専門特化型は「資産税・国際税務・業界特化」など尖った経験が積める
専門特化型は、資産税や国際税務、特定業界に強いなど、専門性を短期間で高めやすいのが特徴です。
将来その領域で市場価値を上げたい人には相性が良い一方、顧問税務の基礎から幅広く積みたい人には偏りが出る可能性もあります。自分が「広く」か「深く」か、優先順位を決めて選ぶのが大切です。
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会計事務所へ転職するときの失敗しやすいパターン
ミスマッチの原因は「分業か総合か」の見誤りが多い
大手・準大手は分業で専門を深めやすい一方、担当範囲が限定されることがあります。逆に中堅・地域密着は一気通貫で任されやすい反面、幅広さに慣れる必要があります。
「最初に何を担当し、半年後にどこまで任されるか」を具体的に確認しないと、想像と現実がズレやすいです。
年収の不満は「評価の仕組み」の確認不足で起きる
同じ会計事務所でも、昇給が職位中心なのか、担当領域や成果を強く反映するのかで納得感が変わります。提示年収だけで判断すると、入社後に「何を達成すれば上がるのか」が不透明で不満になりがちです。
評価項目、昇格の目安、過去の昇給実績の聞き方を準備しておくと防げます。
働き方の不満は「担当件数」と「繁忙期運用」の確認不足で起きる
会計事務所は繁忙期が発生しやすく、忙しさの有無より「どう忙しいか」が重要です。
担当件数、記帳代行の比率、レビュー体制、残業の申請ルールなどで体感は変わります。「繁忙期のピーク時に何件を回し、どんな業務が増えるか」を具体化して聞くと、入社後のギャップが減ります。
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まとめ
会計士が会計事務所へ転職する価値は、税務スキルを軸に「経営者支援」に近い経験を積みやすくなる点にあります。一方で、年収や働き方は事務所の業務領域・体制・評価制度で差が大きく、ここを確認せずに決めると後悔につながります。
仕事内容、年収、働き方、将来像の優先順位を決めたうえで、分業か総合か、育成体制、繁忙期運用を具体的に見極めることが成功の近道です。特に税務未経験で入る場合は、入社後の学習計画と「最初の半年でどこまで任されるか」をセットで確認すると、ギャップが起きにくくなります。
迷ったら、複数の事務所(規模・業務領域が異なるところ)を比較し、自分が伸びる環境を言語化してから応募するのがおすすめです。
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