2013年 コンサル業界採用動向

2013年の業界採用動向です。

戦略系ファームは、ほとんどのファームが今年も引き続き極めて積極的に採用しています。
グローバル関連のプロジェクトは相変わらずで、さらに案件が増えているところもあり、英語が出来る方の採用はさらに加速しています。
ですが、日本市場は成長していないとはいえ、非常に大きな市場であることには変わりませんので、海外で稼いだお金で国内市場のテコ入れを行う企業が多く、国内案件も非常に多いため、英語が出来なくても戦略コンサルタントとしてのポテンシャルが高い方を積極的に採用しています。
今年の戦略系ファームは、依然として積極採用が続いています。

戦略系コンサル 求人情報

大手総合系ファームを中心に、中小規模のコンサルティングファームも積極採用中。コンサルタント経験者はもちろんのこと、若手を中心とするコンサルタント未経験の方の求人も多数出ており、第二新卒採用も行われております。
景気の回復に伴い、日系企業の海外進出支援の案件が増加。英語だけでなく、中国語など語学力を重視する企業も増えて来ています。現在、語学力を活かした業務経験をお持ちでない方でも、語学力の重要性を理解し、何らかの取り組みをされている方が評価される傾向にあります。
また、特にビジネス＆IT系で注目したいキーワードは、ビッグデータとBI(ビジネスインテリジェンス)。これまでは、基本的には経験者採用が中心でしたが、未経験者でビッグデータ/BIの持つ可能性に興味を持たれる方の求人も出てきております。その他、品質保証やマネジメントに特化したファームが、競合の少ないマーケットで急成長を続けております。

ビジネス&IT系コンサル 求人情報 - ITコンサルタント転職サイト

BIG4を中心とするFAS系においては、2012年後半から非常に採用ニーズが高まっており、1年前、2年前とは明確に違うフェーズに入っております。
企業再生（Restructuringチーム）が積極採用中であるという傾向は変わりませんが、バリュエーション部門、デューデリジェンスのポジションの採用も活発化しており、オリジネーションを行うチームでもニーズが出てきている他、PMI領域のコンサルティングについても各社で非常に積極採用が続いています。

年齢別には、20代のポテンシャル人材については引き続きニーズが高く、経験不問で採用し、2-3年幅広い部門のPJTにアサインされた上で正式な部門配属が決まる…といった採用形式も出てきました。30代以降の経験者についても一部のファームでは採用ニーズがあり、外資系投資銀行から転職する方も出てきております。

独立系のフィナンシャルアドバイザリーファームに関しても、昨年同様採用意欲は回復基調にあり、企業再生の分野に強みを持つコンサルティングファームやM&Aブティックでも、若手〜中堅クラスのニーズが高まってきております。

尚、コンサルティング業界ではございませんが、周辺分野の動向としては、外資系投資銀行をはじめとした大手証券会社の採用意欲は低調な一方、PEファンドや事業会社の財務系ポジションに関しては、若手の採用ニーズは回復基調にあり、ご転職例も多数でております。

財務アドバイザリー系 求人情報 - 金融、ファンド、M&A転職サイト

会計士の資格をお持ちの方へ会計士の採用ニーズについて金融、ファンド、M&A転職サイト内でご紹介しておりますので是非ご覧下さい。

組織人事系ファームは、引き続き、外資系ファームの他、シンクタンク、ブティック系、人材育成系、特化系でも採用しております。
日本企業の積極的なグローバル展開に伴い、海外現地法人の人事制度改革、グローバル人材育成、グローバル採用戦略、タレントマネジメントなどのニーズが高くなっております。
また、円高のなかでM&Aも増えており、M&Aに伴う人事制度統合、PMI(ポストマージャーインテグレーション）のニーズもあります。
ターゲット人材としては、即戦力の人事コンサルタントの他、中堅までの事業会社：人事に加え、若手ポテンシャル人材のニーズもあります。なお、コンサル会社のみならず、外資・内資問わず一般企業の人事の募集(採用、育成、人事企画、人事運用、給与計算、福利厚生など)も増えています。

組織人事／チェンマネ系 求人情報 - 組織人事コンサルタント転職サイト

ポストコンサルの採用マーケットは、事業会社・金融機関への転職のポジションが増えてきています。景気が底の際は、金融はほぼ無く、事業会社では「ネット系」「ヘルスケア系」の案件がほとんどでしたが、現在はPEファンドや投資銀行など金融への転職例もある上に、事業会社でも「製造業」「商社」などでのポジションが目立つようになってきました。 しかし景気が回復基調にあり求人が増えてきたものの、魅力的な求人情報と転職希望者の数では、やや転職希望者の方が多いと言える状況ですので、そういったポジションには即座に良い人が決まってしまいクローズする傾向にあります。やはり情報収集が転職成功のカギとなります。
また、今も昔も、ポストコンサルタントを好む会社は外資系企業ということが多く、やはり英語力の有無で応募可能な案件数が大きく変わってくることは事実ですので、日々の英語力向上は1つのポイントとなるでしょう。

ポストコンサル系 求人情報

2013年のWeb業界の求人数は、引き続き堅調に推移するものと考えられます。大手ソーシャルゲームプラットフォーマーと周辺のSAP企業は勿論のこと、Web業界以外の企業でもWeb専門知識・経験を持つ方々へのニーズが高まっています。
背景としては、Web業界では数多くのプレイヤーが出揃ってきている中での生存競争が激しくなってきていること、またネット業界以外の企業でもユーザーやパートナーとのコミュニケーション/商流の多くを、よりWeb・モバイル（タブレット）に依存してきているためです。
企業から求められる職種としては、LAMP技術者やデザイナーといった専門職種は勿論のこと、経営企画・事業企画・Webストラテジスト等の事業戦略立案経験を持つ方へのニーズが非常に高まっています。前述の通り、国内での競争環境が激しいことに加え、急速なグローバル化に伴う海外経験者へのニーズも高い状態が続いています。
他業界に比べ、圧倒的にスピーディな事業展開、そして成長環境にあるWeb業界です。特に20代、30代の柔軟且つ吸収力のある世代の方々には魅力的な環境ですので、ご関心をお持ちの方は是非一度ご相談ください。

Web・ネット系 求人情報 - ITコンサルタント転職サイト

ニュースでも報道されているように、全体的に新卒・中途ともに求人数が増加する中、第二新卒も求人数は増えてきております。
第二新卒を積極的に採用している業界はコンサルティングファーム・IT・インターネット系など通常の中途採用と変わりませんが、その他の事業会社の中でも新卒採用を控えていた企業が当該年次の年齢層を厚くするために第二新卒採用を行うケースも出てきております。
いずれも今まで以上に経験業界・職種は幅広く可能性を探る企業は徐々に増えてきているようです。

第二新卒 求人情報