2011年 コンサル業界採用動向

2011年の業界採用動向です。

戦略系ファームは、ほとんどのファームが昨年末から超積極採用に転じています。
昨年の前半は、企業の業績が戻ってきたこともあり、一部のファームで積極的な採用を行っていましたが、一方では、まだ積極採用までは行っていなかったファームもありました。しかし、昨年後半あたりからは、企業の業績がさらに良くなっていることなどを背景に案件の引き合いが急増し始めたようで、それまで余り採用意欲が高くなかったファームも軒並み積極採用に転じてきました。
今年の戦略系ファームは、昨年以上の積極採用となっています。

戦略系コンサル 求人情報

大手総合系ファームは半数が積極採用を展開中。 案件としてはERPのロールアウト(グローバル)案件にアサイン可能なバイリンガルなSAP導入コンサルタント、グローバルSCMコンサルタント、財務・会計コンサルタント(連結・IFRS)などのニーズが急増している。
ベンダーでは景気の回復に伴い、営業職の採用に積極的。顧客ターゲットとしては、従来の大企業よりもSMB/SME(中小企業)向けの開拓に積極的で、業界としては文教系/パブリックのアカウント経験者はニーズが高い。

ビジネス&IT系コンサル 求人情報 - ITコンサルタント転職サイト

BIG4を中心とするFAS系においては、多少ファームによって濃淡はあるものの、2010年後半からの回復傾向が継続しております。
ポジションとしても、企業再生（Restructuringチーム）のみならず、M&Aやデューデリジェンスのポジションにて採用が復活しております。

M&Aアドバイザリーポジションは即戦力に絞っているファームが多いですが、バリューエションやデューデリジェンスのポジション等では、英語力がある会計士、もしくは財務会計領域で知識・経験がある方では、未経験でもチャンスがあります。
また、これも2010年以来の傾向でありますが、M&A戦略立案・PMI支援といったサービスを拡充し、ワンストップで顧客のM&Aをサポートすべく、戦略系コンサルティングファーム出身者を積極的に求めるファームも増えております。

尚、コンサルティング業界ではございませんが、外資系投資銀行やPEファンド等でも、若手中心に採用は戻りつつあります。戦略コンサルティングやM&Aアドバイザリー業務経験のある若手にとっては、PEファンドへの転職チャンスもでてきておりますが、日本のPEファンドも淘汰の時期に入りつつありますので、転職の際には業界人や弊社とのディスカッションを行い、入念な情報収集を行うことを推奨いたします。

財務アドバイザリー系 求人情報 - 金融、ファンド、M&A転職サイト

会計士の資格をお持ちの方へ会計士の採用ニーズについて金融、ファンド、M&A転職サイト内でご紹介しておりますので是非ご覧下さい。

組織人事系ファームは、昨年度比べ、採用する企業が増えており、外資系ファームの他、シンクタンク、ブティック系、人材育成系、特化系でも採用しております。
特に、テーマとしては、日本企業のグローバル化を支援するグローバル案件が増えており、英語ができる方はプラスになります。
募集職種としては、組織人事コンサルタント職のみならず、営業職、一部の商品開発職、アクチュアリーやデータ分析などの専門職のポジションもあります。

組織人事／チェンマネ系 求人情報 - 組織人事コンサルタント転職サイト

採用マーケットは2009年谷から徐々に復調し始め、ポストコンサルの方の事業会社・金融機関への転職のポジションは増えてきています。景気が底の際は、金融はほぼ無く、事業会社では「ネット系」「ヘルスケア系」の案件がほとんどでしたが、現在はPEファンドや投資銀行など金融への転職例もある上に、事業会社でも「製造業」「商社」などでのポジションが目立つようになってきました。しかし景気が回復基調にあり求人が増えてきたものの、魅力的な求人情報と転職希望者の数では、やや転職希望者の方が多いと言える状況ですので、そういったポジションには即座に良い人が決まってしまいクローズする傾向にあります。やはり情報収集が転職成功のカギとなります。
また、今も昔も、ポストコンサルタントを好む会社は外資系企業ということが多く、やはり英語力の有無で応募可能な案件数が大きく変わってくることは事実ですので、日々の英語力向上は1つのポイントとなるでしょう。

ポストコンサル系 求人情報 - エグゼムービン転職サイト