movin:

ありがとうございました。それでは、ローランド・ベルガーにおけるプロジェクトの進め方や特徴についてお聞かせ頂けますでしょうか？

藤原様：

私は他ファームを経験したことがないので比較することは難しいのですが、個人的に思うのは、やはり自由にやらせてもらえること、つまり自由度が高いということです。パートナーがガチガチにプロジェクトのプロセスをマネジメントするということはありません。パートナーは、大きな論点とその論点に対する解を中心に関与し、サブ論点に分解し、検証作業に落とし込んで行くところはプロジェクトマネージャー以下メンバーが考えるという形で役割分担がなされています。以下が自分自身で考え、デリバリーして行く部分が多いように思います。重要なのはどのようなレイヤーのメンバーであってもオーナーシップを持つということだと思います。 ただ指示された作業をやるのではなく、与えられた問いに対して、自分で答えを出さなければならない、そして、その与えられた範囲だけではなくて、更にその上の仕事を取って行くというスタンス、こういう動き方が求められます。

movin:

ちなみにこれまでご経験されたプロジェクトとしては、どのようなテーマ、どのようなインダストリーのものが多かったのでしょうか？

藤原様：

そうですね、8年間在籍していますので、本当に色々とやってきたと思います。国内の案件、海外の案件、再生もあれば、新規事業もあります。ここ数年は、2011年から中国のジャパンデスクにいた経験もありますので、海外進出支援というテーマのプロジェクトが多いと思います。

movin:

ありがとうございました。続きまして、少し話が変わりますが、藤原さんの今後のビジョンについてお伺いしてもよろしいでしょうか。

藤原様：

あまり確固たるものはなく模索中ではありますが、当面はコンサルタントとしてまだまだやっていきたいというのはありますね。クライアントから愛され、頼りにされるという醍醐味を今後も味わっていきたいですし、コンサルタントとしての力もまだまだ伸ばしていきたいと思っています。あとは先ほどもお話しした通り、若い世代の育成にも力を入れていきたいと考えています。少ない時間でより高い価値が出せるようになると、コンサルティングという仕事はやりがいのある仕事ですし、そのやりがい・充実感を若い世代にもっと実感してもらいたいですね。そして、私自身が若い世代の育成に貢献して行くことによって、組織自体も強くしていきたいと思っています。

movin:

これまでの話をお伺いしていると、藤原さんがローランド・ベルガーのカルチャーというものを下の世代に受け継いでいっているように思えるのですが、いかがでしょうか？

藤原様：

何かしら決まったものを受け継いでいるというのはと思っています。どちらかというと、多様性を認める会社だと思っています。実際、人間としてのタイプもコンサルタントとしての価値の出し方も、本当に色々な形が存在していると思います。

movin:

単純に会社が好きなんですね？

藤原様：

そうですね。そもそもコンサルティングという仕事自体がとても楽しいですし、また、自由で風通しが良く、色々なチャレンジさせてもらえるローランドベルガーの環境や風土に魅力を感じています。また、海外オフィスのメンバーともグローバルレベルで協力し合うカルチャーがある点も気に入っていますね。コンサルタントレベルではローランド・ベルガーというブランドのもとで、グローバルで強く繋がっていると感じます。例えば、直接会ったこともない海外のマネージャーでも、「ちょっと教えてよ？」と声をかければ、協力してくれます。

movin:

それは素晴らしいですね。ちなみにその海外のマネージャーはどこの国の方だったのですか？

藤原様：

ブラジルの方でした。私は海外案件に携わることも多く、ブラジルやインドネシア、スペイン、様々な海外のメンバーと話す機会が多いのですが、本当にみんな協力的だと思います。