事業会社 転職体験談

新卒でコンサルティングファームに入られ、ご経験を積まれていたQさん。ポストコンサルタントとして事業会社への転職をお考えでした。ポストコンサルの転職市場は引く手あまたであり、どういったことがやりたいのか、今後のキャリア形成や意味のある転職をするためには、その部分が非常に重要になってきます。 Qさんの場合には実際多くの選択肢が存在していました。ひとつひとつ確かめるにも時間が掛かります。また待遇の部分でも各社大きく異なるので、この部分も見極めが必要になってきます。 そこで転職成功のカギを握るのが転職エージェントです。自分の志向や希望条件を加味してくれる信頼できるエージェント選びが、意味のある転職が出来るのか出来ないのかの分かれ道と言っても過言ではないでしょう。

名前：Qさん（仮名）
ご年齢：32歳
学歴：有名国立大学
職歴：戦略コンサルティングファーム　→　日系大手企業へ

私は新卒でコンサルティングファームに入り、7年ほど勤務した後に日系大手企業に転職いたしました。元々、日本の大企業が世界で伍していくための力になりたいと思いコンサルタントになりましたが、いろいろな企業の変革をお手伝いするうちに、実際に変革を進める企業の一員として変革に取り組んでみたいという思いが強くなったためです。またコンサルタントとしてステップアップする道を選ぶにしても、一度外の世界に出て、大企業の意思決定の在り方をリアルに体験してみることが必要だと感じたため、転職活動を始めました。

とはいえ初めての転職活動で、何から始めてよいかわからなかったため、まずはスカウトサイトに登録をしてみました。ありがたいことにいくつかのエージェントの方からご連絡をいただいたので、連絡をくださった方全員と電話をしてみたところ、エージェントによって支援のスタンスに大きく差があることがわかりました。電話では、自分がどういった理由で転職したいか、将来的にどういったキャリアを進みたいかを話した上で、具体的な求人案件の話に入るのですが、私の考えを理解した上で一緒に選択肢を考えてくださる方もいれば、明らかに自分のニーズと会わない求人案件を一生懸命進めてくる方もいました。

そうした中、最も親身になって私のキャリアについて考えてくださったのがムービンでした。私が将来やりたいことを理解した上で、30代前半でどういった経験をする必要があるか、そのために現実的に取りうる選択肢としてどういったものがあるか等、非常に知見に富むご提案をくださったので、私はムービンと共に転職活動を進めることに決めました。実際、鈴木さんとお話をして、今回の転職活動でとりうる選択肢は、自分が想像していたよりもはるかに広いということがわかりましたので、そうした信頼できるエージェントを見つけることは、視野を広げるという観点でも非常に重要だと思います。その後ムービンを訪問し、具体的な案件を見ながら再度話を進めていきましたが、私のニーズを理解して様々な提案をしてくださったため、スムーズにかつ安心して転職活動を進めることができました。例えば、20代の私に対して十分な裁量や給与を保証してくれる日系大手の案件があるのかという不安を持っておりましたが、ムービンの具体的な求人等を見ていく中で、そうした不安は解消されました。

そんな中、ムービンが一つの求人案件を紹介してくれました。私としては興味があったものの、少し特殊な案件でしたので、本当に受けるべきか迷っているという話を率直にエージェントにしました。そうしたところ、まずは面接ではなくカジュアルな面談をしてみてはどうかということで場をセッティングしてくださり、面談させていただくことにしました。その際も社長から聞かれるであろう質問など事前にインプットしてくださったので、面談はスムーズにいきました。その案件は社長の求めていた役割と、私が転職先で実施したい役割に乖離があったため、そこでストップとなりましたが、面接の雰囲気に近いものを感じることができ、有意義な時間になりました。

そこから少し時間がたち、ムービンから別の案件を紹介されました。前回のカジュアル面談の後、社長との間にどういった乖離があったかなどを話し合っておりましたので、今回は私の期待にミートするだろうとのことでした。その案件は日系の大企業の経営企画系の部署で、コンサルティングファームの出身者の様な特殊なスキルを持つ人間を求めているということでした。まさに私の求めていた案件でしたので、履歴書や職務経歴書を提出しました。職務経歴書の作成の際にも、「どういったプロジェクトを行ったかも大事ですが、その中でどういった役割を担ったかをより詳細に書いた方がいいです」等と具体アドバイスをいただき、何度か修正した後に提出し、無事面接に進むことになりました。

面接に進むことになりましたが、前回のカジュアル面談を除いては面接の経験がなかったため、どのように振舞えばよいか不安でした。新卒の際もコンサルティングファーム（しか受験しておらず、自分について話す面接自体が初めてだったためです。

しかしこの際もエージェントが、「最初の面接ではxxのポジションの人がxx名出てきて、xxといった部分を重点的に見られるので、準備しておいてください」等の具体的なインプットを与えてくれたため、安心して面接に臨むことができ、実際の面接の場でも、スムーズに進行できました。面接の際には、こちらからも様々な質問をさせていただく機会がありましたが、エージェントからも「聞きたいことは一次面接のうちに率直に聞いておいた方がいいです」といった助言を受けていたので、いろいろな質問をしていきました。結果として、その企業のことをよく知ることができ、私の中での興味や入社への期待は高まりました。

一次面接を終え、結果を待っていたのですが、なかなか結果が出ませんでした。不合格であれば不合格で気持ちを切り替えて別の企業を受験したい思いもありましたので、エージェントに早めに回答を頂けるようお願いしたところ、エージェントからプッシュいただき、無事に合格の連絡をいただきました。

その後も何度か面接を行いましたが、エージェントが尽力いただいたこともあり、無事に内定を得ることができました。しかし、最後の条件調整の部分で、先方から提示された給与水準が私の希望をやや下回っておりました。そこでエージェントと再度相談し、先方の給与体系やキャップの水準について把握の上、どうすれば希望水準を達成できるか、ディスカッションしました。最終的に、特殊な契約体系のスキームを組むことで希望の給与水準を達成でき、転職活動を成功で終えることができました。

このように、右も左もわからない状況からの転職活動でしたが、キャリアパスについて考えるところから、案件へのアクセス、面接、条件交渉まで、エージェントの支援のおかげで満足のいく転職活動ができたように思います。信頼できるエージェントを見つけたことが転職活動成功のカギだったといっても過言でないと思います。

転職活動を始めると、世の中には凄く沢山の選択肢が存在することに驚くと同時に、何を得て何を捨てるかの決断を迫られることになると思います。そうした中で、自分にとって最良の選択をしていくためには、自分が将来どうなりたいか、そのためには今どういった基準で転職をすべきか、自分の中ではっきりさせておく必要があると思います。自分が最後どうなりたいかは自分で判断できますが、そのために今どういったキャリアを選ぶべきかは客観的な判断が必要なため、自分一人で考えてもなかなか難しいところがあると思います。

その意味において、まずはエージェントと話をして、今の自分が転職マーケットで客観的に見てどのように評価されるのか、自分の最終的になりたい姿になるためにはどういったキャリアを歩んでいる必要があり、今自分がとりうる選択肢の中の最善はどれなのかといった議論をしてみることが、非常に有効ではないかと思います。