戦略コンサル 転職体験談

はじめは内定が出ず辛い思いもされましたが、苦手なケース面接対策を繰り返し、見事外資系戦略コンサルティングファームへの転職を成功させました。

名前：K.Rさん（仮名）
年齢：27歳
学歴：有名国立大学
職歴：不動産関連企業→外資系戦略コンサルティングファームに転職

当時軸をもって検討していたわけではないですが、全部で7社の方にお時間をいただき、相談をしました。紹介先は、スタートアップ、メガベンチャー、コンサルのすべてもしくは一部が紹介できる形でした。エージェントさんからのネガティブなフィードバックとしては、下記3つでした。

�ヾ�望年収と現在年収の乖離の指摘（4/7社）
��広義のコンサルは紹介できるが、戦略コンサル会社とのパイプがない（6/7社）
�４覿般召里款匆陲呂△襪�、キャリアアドバイスがない（4/7社）

特に2つ目は、実は漠然と、転職希望先の会社が大手や有名どころであれば、たいていのエージェントさんはパイプを持っているだろうと思っていたのですが、改めて、多くのエージェントさんとお付き合いがある会社とクローズドな環境で募集している会社さんがあるんだなと感じ、エージェントさんによっては希望の企業さんに紹介いただけないんだなと思いました。
戦略コンサルタントを受けたいということと�´�もなかったので、movinさんに決めました。

ちなみに、当時は全く意識していませんでしたし、外からは見えないことですが、戦略コンサルに絞って言えば、長期化しますし（半年とか）、ケースのアドバイスを仰いで改善いていくことが大事なので、「担当やエージェントさんとリレーションがとれるか」も大事だなと思いました。
movinさんで担当いただいたエージェントさんからはレスポンスがとても早く安心感がありましたし、スケジュール調整で困るといったストレスはありませんでした。
また、複数社を受けるので、ケース面接に慣れていけるように企業の順番を調整していただきつつ、一方で最終面接のタイミングが各社近づくように調整いただきましたし、会社を辞めてからは週1ぐらいのペースで会社に伺い、ケース対策や面接のフィードバックを中心としたお時間をとっていただきました。

・できるだけ多くの企業を見て納得できる転職活動にしたい（過去の転職では知り合い伝手だったため狭い選択肢の中で決めてしまったことを若干後悔）
・転職することは決定済み
・基本的に戦略コンサルタント職を希望
・早く転職したい（希望は2-3か月）
という考えのもとmovinさんと転職活動をスタートしました。

しかし結果的に早く転職したいという想いとは逆に、転職活動全体は約半年ぐらい掛かりました。
そのうち書類準備に2カ月ぐらい、残りの期間で面接と筆記試験、それらの準備をしていきました。以下転職活動の全体像になります。

・期間
書類準備も含め2-3か月で終わると思っていましたが、書類準備だけでほぼ2か月ぐらいでした。ただ、満足できる転職を優先したかったので、最初の面談でmovinさんからおおよそのスケジュールを聞いたタイミングで、期間に対するこだわりはなくなりました。

・現職との付き合い方
最初5カ月は仕事が落ち着いた夜や土日に転職活動や準備をしていましたが、現職の忙しさから転職活動4カ月目に退職の意を伝え、最後2カ月はケース対策に大きく時間を割くことができました。

・受けた企業
戦略コンサル10社強と事業会社数社を受けました。 最初は全く違いがわからないまま受けていましたが、面接が進んでいく中で、会社ごとのカラーや得意分野、今後の戦略をお話しいただき、自分の中で各社さんを特徴づけすることができました。

・各対策の割合
選考序盤か中盤か最終かの時期にもよりますが、対策時間の合計で単純に比較すると、
書類：筆記：面接の質問：ケース＝1：0.5：0.5：8 ぐらいの割合でケースに大きく時間を割いていました。

・筆記試験
新卒の時の経験から筆記試験に苦手意識を持っていたのですが、movinさんに色々と傾向を教えていただき対策ができたこともあり、当初構えていたよりも対策の時間を短縮化できました。

・辛かったこと
内定がでない。笑
受かると高をくくっていた事業会社に4か月目で最終面接で落ちてしまい、戦略コンサルは最終面接のタイミングを合わせていたので、5か月目に会社を辞めて、転職活動中6か月間はずっと内定がないままでいて、いつ終わるんだろうなと思っていました。
戦略コンサルの中で手ごたえを感じられる会社さんも0ではなかったので、そこまで変な焦りはありませんでしたが、受かると思っていた会社さんに落ちる経験をしていたので、全く不安がなかったかというと嘘になります。
movinさんには都度励ましていただき、なぜダメだったのか面接を振り返り、次回の面接のために活かすように前向きにアドバイスをして頂いたおかげで、最後まで乗り切れたと思います。

選考対策の中で大きく時間を割いたケース面接対策ですが、以下2点において苦手であり、まずは慣れるために時間を掛けて準備を進めました。

・そもそもの考え方
→（対策）movinさんにコツを教えてもらい例題をひたすら解く
最初はケース＝答えを出す、ということに注視しすぎてしまい、本来のケース面接の意図である考え方というプロセスに意識がいかないことが多かった。
movinさんからそもそもケース面接とは、を教えてもらい、いくつかの対策本を呼んで基礎を叩き込んでいった。

・フェルミ推定
→（対策）時間制限付きでケースを解いていく
質より量だと思って、自分で考えたケースや過去出た問題をひたすらノートに解いていきました。
うまく解けなかったものは、movinさんに相談して、数字が合わない理由や最初のとっかかりのアドバイスをいただきました。
初期の段階から自分の考え方の癖を指摘され、気をつけるようにしていましたが、面接準備や面接を通じて考え方を変えられたものもあれば、引き続き課題となる癖もあり苦労しました。

・構造化や答えづらい質問
→（対策）面接の会話の書き起こし、自己FB
こちらは、実戦の数が限られているので、量より質だと思って、面接の振り返りはサマリーではなく会話文で書き起こしていきました。おかげで自分の発言の伝わりづらさや、もっといい打ち手や答え方を発見できました。
また、会話の書き起こしに加えて、自分で良い点悪い点を両方書き、続けるべきことと改善すべきことを明文化することで意識ができ少しずつできることが増えていきました。更に、自分で書き起こしたものについてmovinさんから指摘や補足をいただくことで、自分だけでは抜け落ちてしまう要素を拾っていただき、軌道修正が効率よくできました。
答えづらい質問については、事業会社の面接を経ていたこともあり、書き起こしの結果想定質問のストックが増え準備ができ、戦略コンサルの面接では比較的安定して答えることができました。

「ケース面接」を突破するための対策方法と勉強法

・ケース面接対策で業界を知る
ケース面接対策の中で、自分で解いたケースの推定値が合っているか調べるために、いろんな市場規模を検索しましたが、市場規模を調べる中で記事に書かれていることを読んでちょっとずつ業界に詳しくなっていったのは、副産物で楽しかったです。

・とりあえずやってみる
最初は緊張の中ケースを5分で解くのは現実的なのかと思っていましたし、帰国子女でもなければ留学経験のないのに面接を英語でするのはイメージは沸かないなと思っていましたが、開き直ってやってみると案外できるんだなという発見がありました。

・短時間でのケース解答
一番最初にmovinさんから例題をいただいたとき、15分~20分ぐらいで解いてと言われていたものを1題を1時間半ぐらいかけて解いていましたが、面接対策の甲斐もあり、面接の中で5分ぐらいで数字だして、と言われても対応できるようになりました。

各社さんの面接官の方にお時間をいただけたことです。
面接官は全員、現役の戦略コンサルタントの方々であり、そんな方とケースでのディスカッションや、実際のプロジェクトのことなどを聞けたのは本当に勉強になりました。
特にパートナーの方との面接では、どの方もとても魅力的に、コンサルという仕事についてや自社のビジョンのお話をされ、面接という短時間の中で自分の知識や考え方が増えたり修正されるという、こんな機会でなければ頂けない貴重な時間でした。
現時点での私では経験することのできない凝縮された内容を、本物のプロフェッショナルの方に直接話を伺える機会は、こうした面接という場でしかないと思います。最初は緊張の連続でしたが、戦略コンサルにチャレンジしたご褒美のようでした。