7日間で40人 - 転職体験談 -

総合商社における日本・米国での7年間の勤務を経て、そこはかとなく三十路の声が聞こえ始めるに伴い、営業の色合いが強かったこれまでの経験をより確立した経営能力として体系立たせたいと考え、戦略系コンサルティングファームへの転職を決意しました。転職活動を行った際はまだ米国駐在中であったこともあり、なかなか自分で効率的に各社と面接のアポをとるということはし難く、ムービンに一括して日程アレンジを依頼して面接ツアーを組んでいただきました。

通算７日の一時帰国期間に集中してのべ40人程の皆さんにお会いして、無事数社よりオファーを頂き、まもなく戦略コンサルタントとしての第一歩を踏み出します。まだコンサルタントとして業務開始したわけではないので仕事自体についてはコメントできないのですが、今回の面接を通じて感じたことが少しでも皆さんの参考になれば、と思います。

私は戦略系ファームのみを受けましたが、各社業容拡大基調にあり、新規採用に積極的なのは間違いないところです。但し、"ファーム全体としての質を落とさずに" というのが各社共通した前提で、ファームの皆さんご多忙であろうにも関わらず、徹底的に面接を繰り返して応募者の人となりを試されますので、オファーに辿りつくまでには大体５~１０近くのバリアがあります。
振り返って考えると、論理的でかつ整合性の高い思考は当たり前として、その上で、"自分は何のメリットをこのファームにもたらすことができるのか" また、"このファームにおいて将来的に何をしたいのか" という点を重点的に試されたように思います。また、いかんせん守秘性の高い業界ですので、それぞれのファームの特色は外部からの視線では殆ど伺えませんが、実際に訪問してみるとやはり各様で、業界/ファームとしての現状課題の捉え方と今後の方針、というものには各社間で差が存在するのを感じました。

さて、面接自体に関してですが、ケース面接に代表されるように形態が特殊であり、何も準備していない剥き出しの状態で臨んでしまうと面接官にやり込められますので、自分としてはどのように進めていきたいかをあらかじめ決めておいて、その流れに沿うように自分のペースで進めていくことが必要です。また、こう書くとかなり語弊ありますが、ケース面接に関してはなんとはないテクニックのようなものも存在しますので、心構えも含めた事前の準備はできるだけしておいた方が寛容ではないでしょうか。
とはいうものの、"経験したことの無い特殊な面接で失敗しないための準備"、というのはなかなかできるものではありません。このために私が取った選択肢は、ムービンにご協力頂くということで、面接日程の調整のみでなく、面接においての Tips も多く頂きましたので、振りかえるとこれが成功の鍵でした。

通信販売の広告にでてくる怪しい体験者談のように思われてしまうかとも思いましたが（笑）、実際正直なところの印象です。現在は、まもない業務開始日を待ち遠しく思いつつ、日々準備を進める毎日です。

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