総合系コンサル 転職体験談

転職活動を始めた頃は市販の対策本を読み漁っていたものの、コンサル特有のケース面接がなかなかうまくいかず悩まれていました。弊社エージェントと時間を掛けてアウトプットを出す訓練をすることにより、徐々に面接でもうまく進めることができました。
大手エネルギー企業にてプラントエンジニアとして働いていたウェックルさん（仮名）のコンサルタントへのキャリアチェンジ転職体験談です。

名前：ウェックルさん（仮名）
年齢：33歳
学歴：有名国立大卒
職歴：エネルギー企業 → 戦略系コンサルティングファーム

私はエンジニアとして日系のエネルギー業界の会社に新卒入社しました。そこではプラントの設計や保全に関わる様々な業務を経験させていただき、特に現場のオペレーションについて多くのことを学ばせて頂きました。一方で、マネジメント層や経営層に目線を向けると、今後のエネルギー業界の中長期的な外部環境の変化に関して、その変化を踏まえ積極的に施策を講じるのではなく、既存のオペレーションにより短期的な利益は確保し続け、中長期的な課題はむしろ先延ばしにしているように見受けられる意思決定が多く、疑問に感じるようになりました。
私自身が20代後半になり、改めてキャリア形成ついて熟考した結果、今後は経営層の意思決定や経営課題の解決により専門的にコミットしていきたいと考え、戦略系コンサルティングファームへ転職することを決意しました。

私は転職活動の初期の段階で、コンサル業界に特化した転職活動を行うことを決めました。そのため、転職エージェントもコンサル業界が専門のムービンさんのみにお願いしました。
転職中に実施した準備・対策は主に以下の通りです。

・市販のコンサル関連本の乱読
・ムービンさんご提供のケース面接の練習問題の回答・担当の久留須様による添削
・各ファームの面接・久留須様によるフィードバック

主にケース面接に関する対策を行っておりました。基本的には、市販のコンサル関連本を読むことで、コンサル業界で定番の分析手法を学び、それを踏まえつつ、具体的な問題でどのようにアウトプットを出すかについて、久留須様による問題回答の添削や面接のフィードバックを通じて学び、改善していきました。

私は新卒ではコンサル業界を志願しなかったこともあり、初期の面接ではケース面接の対応に苦慮致しました。
特にケース面接で要求される"因数分解"については、適切なアウトプットを出せるようになるまでに時間を要しました。
原因は、因数分解で用いる一般的なフレームワークは市販本で学ぶことができたのに対し、ビジネス上クリティカルな"因数"を抽出するために必要な、「各業界のビジネスモデルへの本質的な理解」は市販本を読むだけでは習得が困難であったためです。それに関しては、久留須様に、上述の練習問題の添削や面接のフィードバックを通じて、様々な業界のビジネスモデルやコンサル的な思考法に関するご指導を賜ったおかげで、徐々に理解を深めることができました。
添削・フィードバックを重ねた結果、最終的には第一志望のファームの面接では、一定水準以上のアウトプットを出すことができたと認識しております。

僕は君たちに武器を配りたい（瀧本哲史著）
転職活動の初期段階にて、今後どのような業界へ転職し、どのようなスキルを身につけることがキャリア上望ましいかを考えた際、本著は羅針盤としての役割を果たしてくれました。

企業参謀（大前研一著）
コンサルタントという職に従事する人間が、仕事・プライベートを問わず、どういう頭の使い方をしているかを学ぶ上で大変勉強になりました。また本著は30年以上前に書かれた本ですが、現在にも通ずる普遍的な考察が数多く記されており、コンサルタント業界の第一人者である著者の"物事の本質の洞察力"も痛感させられました。

有休消化期間が1ヶ月程ありましたが、前職では地方で働いていたこともあり、東京での家探しに時間を要してしまい、旅行等に行くことはできませんでした。勉強関連では、エクセルの練習を行っていました。

転職活動は、受験勉強や新卒採用のように同世代が一斉に参加するイベントとは異なり、孤独な活動となります。
またコンサル業界への転職の場合には、ケース面接等の業界に特異的な形態の面接も存在し、中途採用候補者層の中の自身の相対的な評価が判断しがたく、不安になることも多いかと思います。
そのような中、久留須様が練習問題や面接における私のアウトプットを客観的に評価して下さり、第一志望のファームのオファーまでの道標を明確化して下さったおかげで、私は安心して転職活動を進めることができました。また、私の前職の業務状況等も踏まえつつ面接スケジュールを組んでいただき、事務的な作業にも煩わされずに転職活動ができた点も大変助かりました。