栗原様のご経歴/スカイライトへの入社理由

movin:

本日はインタビューのお時間をいただき、誠にありがとうございます。早速ですが、まずは栗原様のこれまでのご経歴について、お伺いできますでしょうか。

栗原様：

新卒でスカイライト コンサルティングに入社し、最初の4年間は製造業の業務改革やメディア系企業における新規事業のプロジェクト推進等、業界も業種も多岐にわたるさまざまな経験をしました。その後、社内のR＆D制度を活用して、元々やりたいと考えていたスポーツ領域の事業を提案し、結果的にJリーグの東京ヴェルディというクラブと弊社が資本業務提携をしました。私自身はハンズオンのような形で、プロジェクトに携わりました。このプロジェクトを皮切りに、さまざまな業界の企業や行政の方からスポーツ系のプロジェクトのご相談をいただくようになり、社内のコンサルタントとチームを組んでデリバリーをするというような取り組みをしてきています。

movin:

R&D活動を通じてスポーツビジネスに携わるようになったとのことですが、スポーツに関わりたいという想いは入社前からお持ちだったのでしょうか。

栗原様：

そうですね。元々自分がサッカーをやっていて、大学時代にはスポーツを通じて社会課題を解決する活動をしていました。その中で、ビジネスとして収益性を伴わないと持続することや拡大していくことが難しいと分かっていたので、きちんとスポーツがビジネスとして成り立つことは重要だなと、その当時から感じていました。

movin:

その中で、新卒時にスカイライトを選んだ理由はどういった点からだったのでしょうか。

栗原様：

私が入社した時のスカイライトは設立10周年ほどで社員が100名ぐらいの規模でした。私にとってはとてもいいサイズ感かつステージの企業なのかなと思いましたし、その中でベンチャー気質もありましたので、ここに身を置いて、自分も成長できたらいいなと感じました。コンサルティング会社として、企業規模問わずにクライアントのためにプロフェッショナルなサービスを提供していくという考えや、社会をよりよくしていきたいという姿勢もあり、スカイライト自身もコンサルティング以外の新規事業をやっていこうという風に考えていることもすごく魅力的でした。当時あまりそのような会社がなかったので、先進的な経営をしているスカイライトに入社を決めました。

movin:

現在はどのようなプロジェクトに携わっているのでしょうか。

栗原様：

今は、スペインにある4-Footballというスポーツ系のコンサルティングファームに出向をしています。これまで日本国内にてさまざまなスポーツ系のプロジェクトに関わってきた経験を、海外にも広げて行きたいと考えるようになりました。その中で、4-Footballという企業と知り合ったのですが、彼らはヨーロッパやアメリカを中心に事業展開をしており、これからアジアに進出したいというビジョンを掲げています。一方で、我々は日本におけるスポーツ事業を今後ヨーロッパを始めとした海外に広げていきたいというニーズを持っていたので、お互い協力してやりましょうということで提携し、私が現地で仕事をすることになりました。4-Football社が今注力しているのは女子サッカーの領域で、サッカーを中心にさまざまなプロジェクトを行っているのですが、私はその中でアジア・オセアニア地域の事業を担当しています。女子サッカーをメインに、サッカーのコンサルティングやオープンイノベーションの企画・推進の担当をしています。

スポーツビジネスコンサルティンググループの設立経緯

movin:

では次に、御社内で立ち上がったスポーツビジネスコンサルティンググループについて、まずは設立の経緯をお聞かせいただけますか。

栗原様：

企業のコンサルティングや行政の案件を通じて、ありがたいことにお声がけいただく機会が多くなり、私1人ではその支援をしきれない部分も出てきていたので、チームとしてそれらに応えられるようになりたいと思ったのが1番の理由です。これまでの自身の経験やナレッジもかなり溜まってきていたタイミングだったので、他のメンバーにもシェアをして、クライアントへの期待により多く、かつ質の高い価値提供をしたいと思いました。今は私を含めて5名で活動しています。

プロジェクト事例

movin:

スポーツビジネスのプロジェクト事例を教えていただけますか。

栗原様：

２つご紹介できればと思いますが、１つは、あるサッカークラブのホームタウンでのスタジアム構想立案プロジェクトです。スタジアムを作るというプロジェクトの戦略フェーズの仕事で、 我々はファイナンススキームや事業計画立案、経済効果の試算を担当しています。最低でも5年程度かかるプロジェクトで、クラブの成長戦略と整合性を取った上でのスタジアム建設のマップ策定等、全般のプロジェクト推進支援を行いました。もう1つは、通信企業のスポーツビジネス企画立案支援です。テーマとしては、Web3の領域で新サービスを開発してスポーツ団体に提供したいという相談を受けて、その企画立案の支援をしました。サービスの実現性を加味した企画の立案支援や、企業とステークホルダー双方にとってメリットのある取り組みになるという視点を持った上でのアドバイス、実行フェーズに移行する際のシナリオ策定をご支援させてもらいました。

スポーツビジネスコンサルティンググループで働く魅力

movin:

スポーツビジネスコンサルティンググループで働くことの魅力を教えていただけますでしょうか。

栗原様：

まずは、なんといってもスポーツの課題解決に携わることができる点です。また、スポーツはグローバルですので、世界中の人と仕事ができるということですね。日本にいた時から、海外の方と仕事をする機会もありましたし、スペインで仕事をする機会にも恵まれて、国境の垣根を超えて仕事ができるという点は大変魅力だなと思っています。スポーツの環境やビジネスの側面から支援することで、社会の発展にも寄与できるのでは思っているので、そういったことに国内外問わずに関われる点は自分自身もやりがいを感じています。
あとは、スカイライト全体に言えることですが、総じて意思決定がとても早いので、タイムリーにクライアント対応ができるという点や顧客のために働けるという点です。私も入社して十数年が経ちますが、入社当時から揺るがずに会社として徹底していることなので、自身の働きやすさや達成感にも繋がっています。

movin:

お話の中で、顧客のために働けるというポイントを挙げていただいたのですが、具体的な御社の仕組みについてお伺いできますか。

栗原様：

やはり挙手制のアサイン制度が１番のポイントかなと思います。社内のパートナーや人事がコンサルタントのアサイン先を決めるということがなく、自分自身の意思と案件のマッチングでアサイン先が決まる制度なので、プロジェクトや顧客に対しての思い入れが強い人が参画することが、結果的に顧客への価値創出に繋がっていると思います。また、マネジャークラス以上になってもノルマがあるわけではないので、過剰に数字を追う必要もなく、そのプロジェクト内でしっかりと顧客のためになることだけを考えることに専念できるという点も、大きなポイントだと思っています。

今後のビジョンについて

movin:

今後のビジョンや成し遂げたいことについて、お聞かせください。

栗原様：

目標や成し遂げたいことは実はないのです。困っている人達の真の助けになりたいということが大きくて、そのために自分の力をつけたいという気持ちが1番にあります。その上で、日本だけではなくて海外まで含めたことに対応できるようになりたいと思っています。日本にいると海外の情報があまりなかったり、逆に海外の人も日本やアジアに進出したいけど、物理的な距離の問題や言語、文化という高いバリアに阻まれてしまい、なかなか情報が得にくいという現実があります。その面で非常に困っている人が多いんだなということを感じているので、今の私の海外での経験や知識も含めて良いサービスを提供していきたいと思っています。
あとは、スポーツをやりたいと思う人全員が楽しめるような環境を作っていきたいと考えています。世の中には経済的な問題や障害を持っている等、さまざまな環境下でスポーツができない人もいるので、その社会の仕組みやさまざまな問題が弊害となりスポーツにアクセスできないという人達に寄与できるといいなと思っています。スポーツはクオリティ・オブ・ライフを上げる大きなパワーを持っていると思うので、その力を最大限に発揮して、置かれている環境下に左右されることなくスポーツにアクセスできるような、そういった世の中を作っていきたいなと個人的には思っています。

movin:

これまでお話しをお伺いすると、スポーツの中でもサッカー領域のご支援がメインなのかなとお見受けしたのですが、将来的に別競技への支援に関して構想はお持ちなのでしょうか。

栗原様：

個人的にはパデルをやりたいと思っています。日本だとあまり馴染みのないスポーツだと思うのですが、スペインだと世界で2番目に競技人口が多いのです。

movin:

そこで抱えている問題というのは、サッカーとは違うのでしょうか。

栗原様：

そうですね。領域は違うのですが、スポーツビジネスは構図がほぼ同じなので、今後機会があれば支援していきたいと思っています。確かにこれまではサッカーがメインでしたが、それは私の人脈や経験、あとはスポーツの中でサッカーが比較的大きいマーケットなので、その依頼が多かったというだけで別にこだわってはいないです。例えば、プロリーグの構造ってほとんど同じで、収益権やリーグの果たす役割も大体同じなので、ビジネスとして成り立ちそうなことや我々が助けになれるようなことがあれば、他のスポーツも支援していきたいです。我々はブラインドサッカー協会への支援もしていて、それこそサッカーと一括りに捉えられがちなのですが、社会的な意義やビジネスの成長性・可能性があるから取り組んでいるというのが本質の部分になります。

求める人物像

movin:

今後どのような人と一緒に働きたいと考えていらっしゃいますか。

栗原様：

顧客のために仕事をしたいというマインドや顧客の成功体験を創造するというスカイライトの理念に共感できる方というのが大前提としてあります。また、大小関係なく常にアイディアを持っている方や尖った強みがある方と一緒に仕事をしたいなと思っています。私自身がどちらかというとジェネラリストタイプだと思っているので、違うタイプの方と仕事をして、多様性のあるチームで仕事をすることで新たな価値の創出に繋がると思っています。
あとは、きちんと課題解決に目を向けられている人ですね。スポーツは人々の生活に隣接しているので結構身近だと思うのですが、ビジネスで考えると、当然ですが、好きや興味があるという感情や情熱だけでは成り立たないのです。先ほども少し触れましたが、そこにマーケットやビジネスの可能性があって初めて成立するものなので、スポーツを通じての課題解決や変革、新規事業の創出に携わりたいという強い想いを持っている方と一緒に仕事をしたいと思っています。

候補者の方へメッセージ

movin:

最後に、候補者の方へ向けてメッセージをいただけますか。

栗原様：

我々も現在進行形でスポーツビジネスの支援に力を入れていこうとしている段階です。スカイライトが取り組んでいる業界全般の課題解決の中でスポーツ領域の支援もしているという環境なので、社会全体に対しての問題意識や課題解決を生業にしたいという想いがあり、そのひとつとして将来的にスポーツ領域にも携わっていきたいというマインドの方が合うと思います。
スカイライト自身も創立から二十数年経っていますが、まだまだ成長過程にある組織だと思っていますし、スポーツビジネスを始めとする事業も今後大いに発展させていけるポテンシャルがある会社だと個人的には思っています。その中で、ご自身も一緒に成長していきたいという人にとってはすごく魅力的な会社でありプラットフォームだと思いますので、今後のキャリア選択の1つとして考えていただけたら嬉しいです。

movin:

本日は貴重なお時間をいただきまして、誠にありがとうございました。