イグニション・ポイント インタビュー

齋木　佑介 Yusuke Saiki
イグニション・ポイント株式会社 ストラテジー・エクスペリエンスデザインユニット　パートナー
東京理科大学大学院修了。技術経営修士。デザインファーム、広告代理店系デジタルエージェンシーを経て、コンサルティング業界へ。クニエ、アクセンチュア、PwCを経て現職。
通信・ハイテク・メディア業界を中心に、事業戦略・計画策定、新規事業創出・イノベーション組織変革、デジタルを中心としたマーケティング変革のプロジェクトを数多く手掛ける。

羽間 裕貴 Yuki Hama
イグニション・ポイント株式会社 デジタルユニット　パートナー
アクセンチュア、楽天を経て現職。
新規サービス立上、業務改革、ロジスティクス改革、IT戦略・経営計画の立案・実行支援を先頭に立って行い、多数のプロジェクトの成功に貢献。多様な関係者と目的を共有し、進むべき方向性を合わせることを主眼においたプロジェクトマネジメントやプロダクトマネジメントをベースとしたDX支援に強みを持つ。
イグニション・ポイントではパートナー兼デジタルユニット事業責任者として、既存事業の高度化および新規事業創出に向けたDXプロジェクトを先頭に立って推進している。

齋木様、羽間様のご経歴について

movin:

本日は宜しくお願いいたします。まずは、齋木様、羽間様ご自身についてお伺いできますでしょうか。

齋木様：

私は新卒でデザインファームからキャリアをスタートし、フリーランスを経て、広告会社の中で事業開発に興味を持ちました。仕事をしながらビジネススクールで新規事業開発の知識を深め、思い切ってコンサルティング業界に転職しました。コンサルティング業界ではクニエ、アクセンチュア、PwCコンサルティングを経て現職のイグニション・ポイントに入社。現在はストラテジーユニットおよびエクスペリエンスデザインユニットの事業責任者を務めております。

羽間様：

新卒でアクセンチュアに入り、楽天を経てイグニション・ポイントにジョインしました。アクセンチュアではシステム変革のプロジェクトに携わり、楽天ではECロジスティクスのサービス企画や開発、業務改革に携わってきました。弊社ではデジタルユニットの事業責任者としてDXやデジタルビジネスプロデュースに携わり、既存事業の高度化や新規事業創出に向けたDXプロジェクトに携わっています。

イグニション・ポイント全体の特徴について

movin:

イグニション・ポイントの特徴と強みを教えていただけますか？

羽間様：

コンサルティング事業本部、インベストメント事業本部、イノベーション事業本部からなる三位一体での取り組みが他社との差別化になっています。戦略から実行までワンストップで提供できることに加え、アドバイザリーに留まらない投資までのコミットメントが独自の強みになっています。

齋木様：

他社の総合ファームではコンサルティングとしてアドバイザリーやPMOプロジェクトが多いですが、弊社は新規事業の立ち上げ支援など変革推進・イノベーションにコミットしています。自社で投資機能も持ち、伴走型でクライアントと一緒に事業を育てられるファームは稀有な存在であると考えます。

コンサルティング事業本部の特徴について

movin:

イグニション・ポイントのコンサルティング事業本部の特徴と強みを教えてください。

羽間様：

コンサルティング事業本部には各専門性のあるユニットが5つ存在しており、プロジェクトフェーズにより複数ユニットがコラボレーションする柔軟な体制を構築しています。
例えば事業創出プロジェクトではデジタルユニットやストラテジーユニットが主に推進しつつ、サービスデザインフェーズではエクスペリエンスデザインユニットが入り、事業性評価フェーズではバリューインキュベーションユニットが入ったりという具合です。
さらに、大企業の事業創出・DX支援の実績・ノウハウを持つ一方で、自社発スタートアップやジョイントベンチャーも毎年創業しています。獲得したノウハウを適時・適切に活用しながら柔軟な体制が取れるのが弊社の強みかと思います。

齋木様：

様々な業界の企業に対し、市場動向から丁寧に構想策定した上で、選択肢として新規・既存事業の変革、あるいは非連続的成長を選択肢としてご提示。更に実際のビジネスモデル構築、ディールアドバイザリー等も行う等、変革の構築支援もご提供しています。事業推進では成長支援として事業運営そのものに関わることも行っていて、CXOとして入っていく機会や事業部の責任者クラスのサポート役として入っていくケースもあるのは特徴かと思います。

movin:

クライアントの特性やプロジェクトの内容について教えていただけますか？

齋木様：

弊社のクライアントは国内外や産業区分を問わず、非常にバランスの良いポートフォリオですが、あえて特徴をあげるとすると、大企業が多い点でしょうか。
全社変革というより、事業戦略策定や事業開発推進の企画構想から携わるプロジェクトが多いです。例えば電機メーカーの事業開発推進プロジェクトでは、2025年に向けて、商品企画そのものからサービス開発まで一気通貫に関わったり、大手SIerのプロジェクトでは木材流通プラットフォームの事業企画から関与し、会社設立から新会社の事業運営支援まで一気通貫で携わりました。

羽間様：

クライアントから期待されている支援の内容でプロジェクトは大別できます。1つ目は将来機会をスケールさせる、新しい価値創造のためのイノベーションの「着火点になる」ようなご支援。2つ目は差し迫った脅威・危機に直面しているクライアントに対して、地に足の着いた効果創出・迅速な問題解決によって、変革・イノベーションに向けた機運調整を行うようなご支援です。
我々の新規事業創出ノウハウや領域専門知見を掛け合わせることで、クライアントが新規事業・変革に際して抱える課題解決に貢献し、最終的には事業創出から中核事業への拡大までを行うのが弊社のプロジェクトの特徴になります。
例えば、創業から50年以上の飲食チェーンに対し、あるべき顧客体験の絵姿を描く部分から関与した際には、エクスペリエンスデザインユニットやデジタルユニットのコラボレーションによって経営層から現場まで参加するワークショップ等を実施し、そこから出たアイデア・方向性に基づいて全員が同じ景色を見ることで必要な支援の策定等を行いました。このように、変革への機運醸成から果実を味わうところまでご支援しています。

movin:

他社とコンペになった際、競り勝つためにどういったご提案をされていますか？

羽間様：

外資ファームとコンペになった際に弊社が選ばれた事例として、「10年先を見たときのパートナーになれるか」という観点を挙げていただいたことがあります。事業を創出し、1-10、10-100まで伸ばしていくようなプロジェクトでは、伴走の安心感を評価いただくことも多いです。

齋木様：

構想から実行まで伴走支援できるフットワークの軽さに加えて、インダストリーカットでの制約や監査法人としての足かせ等が無く、出資までできるなど幅広いご支援が可能なため、絵にかいたモチに終わらないというのが弊社の強みです。

イグニション･ポイントの社風・カルチャー

movin:

仕事において大切にしている価値観は何ですか？

羽間様：

イグニション・ポイントは「ゆたかな人生のきっかけを」という理念と「ゆたかさを生み出すあらゆる革新のプラットフォームになる」というビジョンを掲げています。私自身もこの価値観に共感しまして、「この実現のために何ができるか」という問いを常に持って仕事をすることを大切にしています。

齋木様：

社員一人一人がクライアントビジネスを通じ、エンドユーザーにとってのゆたかさを考えるだけではなく、社員自身がゆたかな人生を描けるように支えあえる体制や風潮を築こうとしています。実際、プロジェクトワークや組織作りの中で「その考え方は本当に社会のゆたかさにつながっているか？」という問いかけが為されているのは他社から来たばかりの当時、驚きました。企業理念が日々の会話の中で出てくるというのは非常に良い文化だと考えています。

今後のイグニション･ポイントの方向性

movin:

イグニション・ポイントは創業以来急速に業容を拡大していらっしゃいますが、会社の今後絵姿や目標等があればお聞かせください。

齋木様：

今後IPOを目指して諸々整備を進めているほか、2026年ごろの1,000名体制に向けて規模拡大を進めつつ、組織の仕組みづくりも並行して実施しています。ストラテジーユニットとしては業界の垣根を超えた協創型エコシステムの牽引役になりたいと考えていて、事業を推進する役割として、経営人材になれる人物を輩出するために事業構想力や実現へのコミットメント、深いインダストリーの知見、業界のファンクションを超えた人物を増やしていきたいと考えています。

羽間様：

我々は社会環境の変化を誰よりも早く察知し、これからの時代に必要とされる価値をプラットフォームとして提供したいと考えています。また、クライアントのみならず社会に対してイノベーション・変革を与えるだけではなく、イグニション・ポイントにとって優秀で魅力的な人材の定着も重要なテーマになっています。人材を引き付ける魅力をつけるためにクライアントへの価値創出同様、自分たちの組織・風土設計にも取り組んでいます。

採用候補者に求めるもの

movin:

イグニション・ポイントが求める人材像を教えてください。

羽間様：

イグニション・ポイントには『Entrepreneurship：誰もが起業家の精神で』、『Effectuation：予測不可能をのりこなす』そして『Excellent People：最高の自分と最高の仲間』という三つのバリューがあります。自己成長意欲が高く、こうした当社の価値観に共感してくださる方にはフィットする環境だと思います。自分自身のキャリアのロードマップを描き、実際に新しいことを作っていくためにどうなるべきか、アプローチを含めて構想し、実装できることが大切と考えます。

齋木様：

様々な業界経験を持った人が、社会課題解決の夢を成し遂げるためにイグニション・ポイントに入り、夢の実現を目指してほしいと考えています。ある種の野心を掲げて日々の仕事に取組み、その目標・ゴールを達成するためにどんなスキルが必要か、何をすれば実現できるか。隣にいる、同じ仲間の夢や野望をどうすれば叶えられるのか、考え合えるような人に入ってきて欲しいです。

movin:

実際に最近転職してきたメンバーにはどのような方がいらっしゃるのでしょうか？前職経験を活かしてどのように活躍されていらっしゃいますか？

齋木様：

コンサルティング業界外からの場合だと、大手通信会社の経営企画部門として大きな金額の事業計画を立てていたメンバーは「CFOになりたい」という野心を掲げて弊社にジョインしました。経営企画だけではスキル・知見の幅を広げられないという理由がコンサル業界への転職動機としてもあった中で、今は勢いのある上場スタートアップの経営戦略や事業戦略に深く入り込んでいます。コンサルティング業界出身者の場合だと「業務最適化だけではなく、新規事業にフォーカスして知見を貯めたい」「戦略にチャレンジしたい」といった目標を持った方々に多数入ってきていただいています。

羽間様：

事業会社出身の方だと、実際にサービス開発に取り組む中で、リリース・スケールに手触り感もって踏み込めない・経験が少ない点に課題感を持ち、一気通貫して取り組みたいという目標からジョインいただいた方がいらっしゃいます。コンサル出身者だと、大手ファームでは守備範囲が限定的になりがちであるため、より広いものに携わりたいという方が一番多くいらっしゃいます。「特定のソリューションではなく、より広い知見を蓄えることが中長期的な自身の市場価値の向上につながる」「会社の仕組みづくり・経営に近い目線で仕事をして視座を上げたいに関わりたい」といった動機を持った方が多いです。

採用候補者へのメッセージ

movin:

最後に、これから転職される方へメッセージがありましたらお願いします。

齋木様：

「自分はこれだったら負けない、実現したいことがある」という強い意志を持ち、行動できる方はコンサルタント経験を問わず活躍されています。
特にストラテジーユニットに関しては、マネージャー以上のメンバーについては深いインダストリー知見を持っている方に入っていただきたいと考えています。自動車、金融、ヘルスケア、通信、メディア、エネルギー等の領域に長けていらっしゃる方ですと自身のチームを創りながらご活躍いただけると思います。メンバーについてはワンプール制を取っているため、色々な業界を経験したいと考えられている方にもぜひ入っていただきたいです。

羽間様：

弊社の環境をうまく利用し、他者の夢も実現しながらご自身のある種大きな野心や夢を実現する。それがひいては社会課題の解決につながっていくと信じています。
また、コンサルティングにもイノベーションは必要だと考えております。新しいコンサルティングモデルを作る気概のある方に興味を持っていただければと思います。

movin:

本日はお時間を頂きありがとうございました。