movin:

本日は、お時間を頂戴しまして誠にありがとうございます。
まず、15年以上少数精鋭でユニークなコンサルティングを続けている、御社の特徴や強みについてお聞かせ頂けますでしょうか。

西村様：

グリーンフィールドコンサルティングは、事業の未来環境を読み解く「シナリオプランニング」から、中期戦略、新規事業、新商品戦略、組織変革、そしてそれらの実行支援までを、「プロセス」という視点で支援する「プロセスコンサルティングファーム」です。

movin:

「プロセス」とは具体的にどういう意味でしょうか。

西村様：

従来のコンサルティングファームが、「戦略解」というコンテンツを提供するのに対し、私たちは、「自分たちで戦略解を出したい」という顧客のニーズに応えて、戦略思考・実行のプロセス自体を支援し、クライアント主体のプロジェクトを、並走型でサポートするのが特色です。

movin:

御社は、「シナリオプランニング」に特化しているような印象をお持ちの方も多いようですが、ユニークなスタイルで多面的なサービスを行っているのですね。どのようにお客様とは接点を持っていらっしゃるのでしょうか。

西村様：

ありがたいことに、リピート率が非常に高いです。一方で、新規のお問い合わせも増えています。新規のクライアントは、Webや書籍で弊社のことを知って、あるいは、同じ企業の中で別の事業部にご紹介いただいてという形でお付き合いが始まることがほとんどです。一度お付き合いすると、弊社のコンサルティングスタイルに共感いただき、以降お付き合いが続くことが多いです。10年以上お付き合いいただいている企業様も多いですね。

movin:

長期でお付き合いされるクライントが多いのですね。御社のクライアントは、多くが一部上場企業と伺っておりますが、具体的にどういうプロジェクトがあるのでしょうか。

西村様：

短期のオペレーション改善というテーマよりは、中長期の戦略テーマが中心です。クライアントのプロジェクトメンバーは、経営企画・事業企画・商品企画の方々ですね。例えば、あるメーカーでは、シナリオプランニングを実施して、自社を取り巻く未来環境を把握して、中期戦略を策定し、それをビジネスプランに落とし込むといったプロジェクトを実施しました。このプロジェクトは、非常にうまくいきまして、「最初から最後までを、初めて自分たちだけでやりきった」とご満足いただけました。また、まだ世の中にない全く新しい商品を企画・開発するというプロジェクトもあります。これは、10年近く続いているのですが、非常にユニークなプロジェクトでして、新商品開発研修もかねています。

movin:

研修も兼ねている？　それはおもしろいですね。どういう風に進んでいくのでしょうか。

西村様：

まず社内の選抜研修という位置づけで、有望なメンバーを選び、クロスファンクショナルチームを立ち上げます。第一ステップとして、シナリオプランニングやマーケティング戦略の講義を研修型で実施します。次のステップからは、リアルなプロジェクトに移ります。研修で得た知識を使って、定性・定量分析を実施しながら、デザインを含めた新商品案を作り、市場で検証していきます。最終ステップは、経営トップに新商品案を、メンバーがプレゼンします。経営トップが、投資に値すると判断すると、実際の新商品開発が始まります。研修と新商品開発のハイブリット型のプロジェクトです。

movin:

研修としての形をとりつつ、実際に商品が市場に出るというのは、非常にユニークですね。コンサルタント自身も新商品の開発の現場を体験できるようなプロジェクトなので、やりがいがあるでしょうね。

西村様：

はい、すでに市場に出たものもあって、その商品に愛着を持つコンサルタントが多いですね。新商品の社内発表会で、心からの感謝のことばをもらえて、感激したと担当したコンサルタントが感想を述べていました。