EYストラテジー・アンド・コンサルティング（EYSC） 金融サービス テクノロジーコンサルティング 部門 インタビュー

木下 大輔（Kinoshita Daisuke）
金融サービステクノロジーコンサルティング部門 ディレクター
大手ハイテク企業でSEとしてキャリアをスタートし、大手総合系ファームを経てEYSCへ。
EYSCへ入社後より、EY Nexusによるデジタルトランスフォーメーション推進案件に従事。

小林 行隆（Kobayashi Yukitaka）
金融サービステクノロジーコンサルティング部門 マネージャー
コンサル未経験からの転職。前職はSIerで業務アプリケーションのシステム開発に従事。

天野 由紀子（Amano Yukiko）
金融サービステクノロジーコンサルティング部門 マネージャー
コンサル未経験からの転職です。前職はメガバンクの子会社においてシステム開発に従事。

これまでのキャリア

movin:

本日はインタビューのお時間を頂き、ありがとうございます。
最初に、EYSC入社 に至るまでのキャリアをお聞かせください。

木下様：

現在、金融サービス（FSO）のテクノロジーコンサルティングチームで、EY NexusのFoP（Field of Play）をリードしております木下です。新卒で大手SIerに入社し、システム開発の上流から下流までを経験したのち、米国子会社にてOffice of CIOチームでITガバナンスやプログラムマネジメントに従事。その後、総合系コンサルティングファームを経て、2020年にEYSCへ入社 いたしました。

小林様：

前職であるSIerでは主に保険会社向けのシステム開発プロジェクトに5年間従事しました。最初はプログラマからキャリアを開始し、5年間の間に開発・テスト⇒設計⇒要件定義と関与するシステム開発工程を増やしながら、最終的にはシステムエンジニアとして要件定義からシステム稼働までの一連のプロセスを経験しました。年代的にもまだ金融機関では汎用機でのシステム開発が多かったため開発のアプローチ、プロセスも完全に体系化され確立されており、安定した環境でシステム開発の基礎を経験できたと感じています。

天野様：

前職ではメガバンクのシステム子会社においてシステム開発に従事しており、ユーザーとの要件定義から設計・開発、移行、保守までの一連の開発プロセスを担当しました。大規模プロジェクトや海外支店とのプロジェクトに参画する機会も多かったため、プロジェクトマネジメントやグローバルとの調整力などの経験も積むことができました。

EYを選んだ理由と入社後の印象~

movin:

御三方とも、様々なキャリアを経て入社されたようですが、新天地として、EYを選んだ理由は何でしょうか？また、入社後の印象はどうでしたか？

木下様：

EYがコンサルティングを強化し、圧倒的な成長を目指していると耳にしたからです。入社前に働いている方にお会いさせていただき、成長に向けて一丸で取り組んでいる姿勢や熱量、一体感のある雰囲気に魅了され、2020年5月にEYSCへ入社いたしました。
入社後に持った印象は、「壁がなくコミュニケーションしやすい」と感じました。EYはDE&I（Diversity, Equity ＆Inclusiveness）に力を入れており「多様性を受け入れるカルチャー」が根付いています。このカルチャーが土台となり、日本内の組織や海外ファームとのコミュニケーションが円滑ではないかと思っております。私自身、非常に居心地が良いですね。

小林様：

私がEYSCに入社したのは7年程前で今と大きく状況は異なりますが、当時EYのコンサルティング部門はBig4の中でもまだ規模が小さく、今後の成長のビジョンとして金融機関向けコンサルティングの強化に乗り出した時期でした。組織自体も立ち上げ間もない時期だったため、新しい挑戦として転職先を検討していた当時の自身にとって、組織の成長に貢献しながら自身も成長していくイメージを持つことができたことが入社の決め手になりました。入社後の印象はそういったイメージ通りであり、組織として毎年着実に成長を重ねて大きくなっていますし、自身も様々なチャレンジの機会を得ることができました。

天野様：

転職時はITコンサルの領域で経験の幅を広げたいと考えており、EYを選んだのは希望する仕事のイメージが近く、様々な経験を積める機会があると感じたこととタイミングがよかったためです。
入社後、仕事内容はイメージとあまり差はなかったですが、コンサルとしての考え方や求められる成果・アウトプットに慣れることに個人的には少し時間がかかったと思います。コンサル業界では比較的短期で結果が求められがちですが、EYでは中長期的な視点でリーダーやメンバーからキャリアの支援・アドバイスをしていただけたのはEYを選んでよかったと感じるところです。

EY Nexusにおける取組について（印象に残っているプロジェクト、やりがい）

movin:

現在、３名が取り組まれているEY Nexusについて、印象に残っているプロジェクト、やりがいについて教えてください。

木下様：

■EY Nexusとは
EYは、金融業界のサービス向けに最適化され、迅速な成果を実現するために設計されたクラウドネイティブなビジネス・トランスフォーメーション・プラットフォームであるEY Nexusを提供しています。EYは、グローバルなネットワークや業務への豊富な知見を活用し、従来の保険業務を支えるサービスはもちろんのこと、InsurTechと言われるような新しいテクノロジー・サービスを提供する企業とエコシステム・アライアンスを形成しております。これらのテクノロジー・サービスをEY Nexusのプラットフォーム上でパズルのように組み合わせ、ソリューションとして提供しています。

EY Nexusにより、金融機関のデジタル化だけでなく、カスタマーエクスペリエンスの強化、エコシステム・外部サービスを活用したイノベーションの促進、新規事業・新規ブランド立ち上げなどの金融機関の革新を強力に支援してまいります。これを活用することにより、12カ月以内に新しい商品やビジネスモデルを導入できるだけでなく、ブランドも一新することができます。

■EY Nexusを活用した仕事の面白い部分
1つ目は先端的なテクノロジー、ソリューションに触れられることです。EY は、EY Nexusを活用し、世界中の金融機関の課題解決に取り組んでおります。我々も最先端のテクノロジーやサービスやそれを組み合わせたソリューションに触れることができ、非常に刺激を受けております。

2つ目はビジネス/テクノロジー双方の視点からの課題解決に従事できることです。クラウド・SaaSサービスとノーコード・ローコードにより、システム開発で従来求められていた機能を実装するための技術でなく、テクノロジーを活用しユーザーと協働して業務課題を解決する能力に力点が置かれるようになりました。ビジネス/システムコンサルティングの垣根なく、テクノロジーの素地を活かしながら、業務課題の解決に従事できるところが非常に魅力的です。

■印象に残っているプロジェクト
私は入社以来EY Nexusの日本での立ち上げに従事してまいりました。その中で、EY Nexusを活用し生命保険会社様のオペレーションをデジタル化する案件のプロジェクトマネジャーを担当しております。本プロジェクトは、お客様や従業員の方が利用する画面をノーコードソリューションで構築し、レガシー等の既存システムの機能をマイクロサービスでオーケストレーションするという先進的なレガシーマイグレーションに取り組むAPAC初の案件です。

小林様：

私は木下とともに、プロジェクトの立ち上げから参画し、現在まで約2年間半関与してきました。その間、プロジェクトでは度々は大手金融機関が抱える巨大なレガシーシステムの世界に新しいシステムアーキテクチャを持ち込むことの難しさに直面してきました。その苦労はそのまま今後多くの金融機関が直面する課題にいち早く立ち向かっていくことであると捉えており、クライアントと協力しながら一つずつ課題を解決していくこと、その経験が自身の今後のキャリアの糧となっていくことを実感できることにやりがいを感じております。

天野様：

私も木下、小林と同じプロジェクトに途中から参画し、主にシステムアーキテクチャ関連の設計・構築に携わってきました。その中で、小林の話にも出ましたがお客様のレガシーシステムの中に先進的なアーキテクチャを構築することの難しさを経験しました。新たなアーキテクチャや先進的な技術にも当然ながらメリット・デメリット・リスクがありますし、新しいだけにまだ活用方法の標準が固まっていないことや先行事例が少ないこともよくあります。クライアントの現在の環境や仕事の考え方にあわせてどのように導入して活用すると利点が活かせるのか、また新たに懸念されるデメリットやリスクに対してどのような打ち手をとるのか、これらをクライアントにも理解してもらいながら今後のあり方を議論・検討していくためには、当然EYのメンバーがそれらの構成や技術について専門性を高めることが前提になります。クライアントとの議論やプロジェクトを進めながら、一方でメンバーそれぞれの専門性も高めて最新情報にキャッチアップしていくというのは大変な面も多いですが、新しい変革に取り組んでいると実感する部分でもありやりがいを感じるところです。

EY 金融サービステクノロジーコンサルティング部門に興味のある方々へのメッセージ

movin:

EYに興味はあるけれども、コンサルティングファーム業界に対して不安を感じている若手も多いと思います。そういった方々に直近、EYSC 金融サービステクノロジーコンサルティング部門として取り組んでいることやお伝えしたいことはありますか？

木下様：

EYSC 金融サービステクノロジーコンサルティング部門では、事業会社、SIer、コンサルティングファーム出身と多様なバックグラウンドの方が活躍されています。中途入社向けの研修はもちろんのこと、会社の制度や仕組みがわからない際に気軽に相談できるバディ制度など、EYに早めになじむことができる制度をご準備しています。また、OJTだけでなく、Tech MBAやeLearningなど、継続して学ぶ仕組みも整っております。
私自身も、シドニーで開催されたEY Nexusのソリューションをより深く理解するNexus Bootcampというイベントに参加し、継続して学んでいます。グローバルワイドで進化しているEY Nexusを学び、議論することは非常に刺激的でワクワクします。

天野様：

EY Nexusの日本での本格的な展開に向けて、日本でも体制を強化しており、より多くの方の力が必要になると考えています。また、現在のEYは自分が入社したときよりさらに大きな成長の時期にありますので、そういった環境の中でキャリアを積んでいきたい方にはぜひ入社いただけたらと思います。

小林様：

木下が述べた通りEYでは様々なバックグラウンドの方が活躍するための制度や仕組み・機会が準備されていますが、制度としてだけではなく多様なメンバーが中長期的に活躍できるように考えてサポートしていく企業文化があると思います。また、異なるバックグラウンドを持ったメンバーがそれぞれの経験や個性を活かして活躍できるようにチームのあり方やメンバーへのサポートを考え実行するD&Iの考えがカルチャーとして根付いており、EYではそれが単なるお題目ではなく実際に体現するリーダーやメンバーが多いと感じます。そのマインドが根付いていることで、プロジェクトでは時には厳しい意見や議論が必要な場面もありますが、目的達成のために何が必要かを考えて建設的なディスカッションを行うことができていると感じます。

コンサルティング業界が未経験であってもこれまでの経験・実績や個性を活かして活躍する場や機会が必ずありますので、興味があればぜひ挑戦していただけると嬉しいです。

movin:

本日はお時間を頂きありがとうございました。