FAS系ファーム 転職体験談

コロナショックですべての面接がオンライン。これまで経験がないことで、ケース面接での説明など難しい部分もあったそうです。また転職活動当時は景気が悪化し始めたときで、このまま転職活動を続けるべきか非常に悩んでいたMさん（仮名）。
ご入社されてから体験談を書いて頂きましたが、現在は第一志望だったコンサルティングファームで充実した日々を過ごしているそうです。

名前：Mさん（仮名）
年齢：29歳
学歴：有名私立大学
職歴：メガバンク（グループ証券出向）→大手FAS系コンサルティングファーム 　

メガバンクに入行後、3年目でグループ証券の投資銀行部門に出向し、以後カバレッジのジュニアバンカーとして提案資料の作成やM&Aやファイナンスのエグゼキューションなど、激務ながら充実した毎日を過ごしておりました。
担当セクターは元々興味のあった業界でしたし、セクターやマーケット、クライアントのビジネスの状況を分析し、M&Aやファイナンスの提案を行い、マンデートの獲得を目指すオリジネーション業務から、M&Aやファイナンスのエグゼキューション業務まで一連して担当できるカバレッジ業務は、やりがいも達成感もあり、また、極めて優秀な上司、同僚にも恵まれ、不満はありませんでした。
しかし、オリジネーションとエグゼキューションの両方を行う中で、自分はオリジネーション業務の方が得意かつ好きで、その理由は業界動向やクライアントの事業課題について考察し、M&Aやファイナンスを通して顧客の企業価値の向上に貢献できるからだと自覚したことをきっかけに、自分のキャリアについて考えるようになりました。

転職活動の対象として戦略コンサルファームを選択した理由は以下の通りです。

・クライアントにとってベストな戦略提案を行える
コンサルタントとは、ゼロベースで業界や会社全体を俯瞰し潜在的な課題を明確にし、クライアントにとってベストな戦略を提示するビジネスパートナーであり、これは自分のなりたい姿と一致していました。
現職の投資銀行業務のゴールは、M&Aやファイナンスのマンデートを獲得し、手数料収入を得ることです。そのため、提案資料のほとんどはM&Aやファイナンスありきの結論となっており、時として間違ってはいないもののベストでもないという提案を行う必要がありました。

・企業価値の向上に直接貢献できる
投資銀行業務を行うなかで、M&Aやファイナンスがクライアントの企業価値に向上に貢献できているのか懐疑的に感じることが度々ありました。
これは、経営戦略の目的が企業価値の向上である一方、M&Aやファイナンスは経営戦略のいちプロセスにすぎないからだと思い、戦略コンサルタントとして、戦略提案を行うことで、クライアントの企業価値の向上にダイレクトにアプローチできると考えました。

・カウンターパートがCxOクラス
現職での経験から、視座が高ければ高いほど、全社ベースでの課題を認識できている傾向があると感じていました。カウンターパートがCxOクラスであれば、コンサルタントとして自分が担当する案件の最終目的も全社ベースでの課題解決に近いものとなると考え、戦略コンサルファームへの転職を志しました。

以下を重視して、エージェントの方とお会いしておりました。
・クイックレスポンス
・必要なアドバイスをしてくれる（＝嘘やお世辞を言わない）
電話を含め、５人ほどお会いしましたが、瀧田さんが上記の条件を満たし、かつお人柄も最も信頼できると感じたため、エージェントをお願いすることを決めました。

・書類
頂戴したテンプレートをもとにドラフティングし、違和感がないかチェックしていただけたため、安心して選考に挑むことができました。

・選考対策 現職が毎月の平均残業時間が150時間もザラ、という激務だったため、準備時間の捻出が課題でした。瀧田さんに現職の業務状況を共有しつつ、準備~選考のスケジュール設定などアドバイスをいただけたこと、参考図書も優先順位をつけていただけたことで、時間がない中でも、効率的に準備を進めることができたと思います。

・面接スケジュール
現職でもクライアントへの提案資料を説明する機会もあり、正直ケース面接は問題ないと思っていましたが、実際はそんなにうまくいくはずもなく、最初の数社に関しては全くうまくできませんでした。
最初は志望度が低い会社を受けていたので良かったと思います。

・ケース面接
課題の構造化・理解、解決策の策定、そしてそれらの説明という3点がポイントになってくると感じました。構造化から解決策の策定までは、自己学習でレベルアップを図ることができますが、説明に関しては、アウトプットの量に比例した慣れがものを言うと感じました。

・ビヘイビア面接
特に外資系ファームに関しては最終面接まで志望動機をほとんど聞かれなかったため、最終の直前まで準備をしておらず、瀧田さんにはかなりアドバイスをいただきました。
どのように説明すれば、面接官に効果的に考えを伝えられるのか、というポイントについても、面接時間や過去の傾向を踏まえ、アドバイスをいただけたことで、第一志望の最終面接官のMDの方にもご納得いただくことができ、結果的にオファーにつなげることができたと思います。

コロナショックによりすべての面接がオンラインで行われ、ケース面接の説明が難しく感じたことや、当時は景気の悪化からか、個人的にはかなり良い出来の面接でも落ちることが続き、このまま面接プロセスを進めてよいものかかなり悩みました。その際も、ご多忙にもかかわらず親身にご相談に乗っていただいたことで、迷いなく第一志望の選考に挑むことができました。

本当は海外留学や旅行をしたかったのですが、コロナの影響でどちらも期待できないので、オンラインの英会話や自己研鑽による英語力の向上を図っています。
英会話については転職前から個人的に通っていましたが、マンツーマンオンライン英会話も活用し、入社までにできるだけ英語力を向上させるつもりです。
また、英語以外にもマーケティングやマネジメントなどの書籍も最低週1冊~2冊のペースで読んでいます。