組織人事コンサル 転職体験談

新卒入社したA社と、転職先の現職 B社。
2つの異なるJTC（＝”Japanese Traditional Company”の略。”伝統的な日本の大企業”のこと）に身を置くことで、それぞれにおいて組織・人事の課題を実体験され、「変われない会社」「諦めや見切りをつける若手」「疲弊する中堅」「危機感のないシニア」の姿をこの目でみてこられたTさん（仮名）。

次第に、「組織人事変革のプロフェッショナルとして、企業が変わり社会が変わり日本が変わる−−−そんな貢献ができるキャリアを目指していきたい・・！」と御志向されるように。

そこで弊社に御相談。
弊社キャリアアドバイザーとの二人三脚での転職活動を通じて、見事、某外資系組織人事コンサルティングファームからオファーを獲得されました！


名前：Tさん（仮名）
年齢：20代後半
学歴：某有名私大卒
職歴：JTC A社（営業企画等） → JTC B社（事業企画等）

幼少期の私は、繊細でコンプレックスが強く、人から好かれることへの憧れを抱えていました。
結果として、大学時代には様々な活動を通じてリーダーを経験する中で、「人から求められる存在」とは何か考えていました。

その過程で、自分の殻を破る感覚やそれがもたらす視点の変化・人生哲学の構築など、自己成長・人間のパラダイムシフトを感じて、その重要性と尊さを認識し、次第にそれを他者に還元したいと思うようになりました。
それをリーダーという立場で実現する方法を探したことが、「人の成長や意欲を引き出して組織の成果最大化を目指す」という人生の軸にもなっていきました。

新卒就活は、大半がコロナ禍であったことや自分の努力が足りなかったこともあり、志望企業にはご縁がなく、同業界で唯一内定をいただけた企業へ入社しました。

ただ実際には、志望企業とは業界こそ同じであるものの、ビジネスモデルそのものが根底から異なり、社内での道先にワクワクする瞬間がないと悟ります。
入社から1年と経たずに転職を決意していました。
当時は、新卒の3年以内離職率が0%という会社で前代未聞と言われましたが、生き急ぐような気持ちで、2社目へと移ります。

幸運にもご縁のあった2社目は、業務内容や人間関係にも恵まれ、非常にやりがいのある環境でした。

現業は、組織人事の領域に触れられる内容であり、強いフィット感を持っていました。
また、私自身は異なる2つのいわゆるJTCで、伝統的事業にも新規事業企画にも関われましたが、それぞれにおいて組織課題や人事戦略の課題があり、変われない会社・諦めや見切りをつける若手・疲弊する中堅・危機感のないシニアの姿を見ました。

大学時代の原体験から、組織戦略の重要性は肌に染みて感じています。
そして、現業でその分野に携わることで、「この道でやっていきたい」という思いが強まるとともに、人や組織を変えることで、企業が変わり、社会が変わることは、今の日本に必要だと考えるようになりました。

某YouTubeメディアにムービンの方が出ていらっしゃるのを見かけてHPを拝見し、組織人事のサイトで丸山さんをお見かけしました。
転職エージェントは玉石混交の世界と思い、お付き合いをする方は慎重に検討していました。
1時間のMTGを通じて情報提供をいただく中で、信頼に足る方と感じ、伴走をご依頼しました。

面接の中では、改めて自分の価値観やライフコースを棚卸しすることが多かったです。
中には、面接官の方に予定時間以上の時間を割いていただき、濃密に相互理解を深めるような面接の場もあったため、思いがけず自分の強みを再認識したり、組織人事コンサルへ向かう意味を強く意識できるなど記憶に残る面接が多かったです。

私は、20代で2社経験しており、専門性も高くないので、選択肢は多くありませんでした。
そのため、ホッとしたのが正直な気持ちです。
一方で、キャリアをリセットするのは2回目(しかも短期間で)なので、一歩踏み出すのに並々ならぬ勇気が必要でもありました。
ただ、後悔しない選択肢を取ることにしました。

手掛けたい仕事は、「リーダーを生み出す」ことです。
戦略や制度といった仕組みの力を使って、企業や社会を引っ張るリーダーを生み出し、時に活力、時に規律を与えることで、持続的な活躍を促したい。日本がリーダーたちの力によって、猛烈に生まれ変わる瞬間に立ち会いたいと感じます。

また、魅力あるコンサルタントを目指す像と考えています。
巷の新卒就活では、「コンサルは事業会社よりも強し」的な風潮が強まっていますが、私は違うと思っています。
上・下ではない。変われない事業会社に啓蒙をしなければならない側面はある一方で、ビジネスの現場は理想論では動かせない。
事業会社は常に「現実」に晒され、向き合い続ける宿命を抱えていると思います。

だからこそ上から説くのではなく、現実の中で見失いがちな「あるべき姿」を語り、一緒に理想へ近づきたいという姿勢でいれば、きっとクライアントにとって「また会いたくなる、魅力的なコンサルタント」になれるのではないでしょうか。

私は比較的紆余曲折した方だと思いますが、それでもなんとか自分に適した環境として、人事コンサルへの切符を手に入れました。
ご覧の方の中には、様々な思いを抱えておられる方がいると思いますが、始めることに遅すぎるということはありません。

「人は必要なときに、必要な人に出会う」一方で、出会うためにはあなたも踏み出さないといけない。
自分の人生のオールをご縁に任せることなく、チャレンジしてみてください。

そして、もしご縁がなくても、また然るべき瞬間が来るかもしれません。
自分の心の声を大切に、行動してみてください。