movin:

大変分かり易いご説明ありがとうございます。
それでは、キャリアパスや育成方針についてお話し頂けますでしょうか。

奥野様：

ベインでは皆入社直後からプロフェッショナルとして活躍のチャンスが与えられます。圧倒的なスピードでコンサルタントとして、そして社会人としても成長できるように、様々なトレーニング制度が充実しています。コンサルティングファームの中には入社直後からスペシャリストを育てる方向に舵を切っているところもありますが、ベインでは統合的に物事を見られる視座を養いながら専門性を身に着けさせることで、経営のプロフェッショナルになれるようにしています。 デジタルトランスフォーメーションのような非連続な発展の可能性や、パンデミックやマクロ経済の逆風といった様々な要因にからくる不確実性の高い時代で、ビジネスイシューも単独で考えられるものはなく、統合的に考えることが不可欠です。様々な領域の仕事を横断的にこなしながら、個々の専門性を強めていくことで、コンサルタントとしてより高い付加価値を醸成できるようになると考えています。ベインのトレーニング制度は大きく分けて、全世界のコンサルタントを集めて行うグローバルトレーニングと東京オフィスとして行うトレーニングの二つがあり、これらのトレーニングを通してビジネスに必要な課題を体系的に学ぶことが出来ます。 グローバルトレーニングは、入社後、そしてポジションが変わるごとに早い人だと1年半から2年に一度はグローバルのどこかで他オフィスのコンサルタントと一緒にトレーニングを受けます。ベインのコンサルタントは、採用されたのが日本でも米国でも、全員がグローバル人材です。ですから全世界どこで採用されても同じグローバルスタンダードのトレーニングを受けることで、ある日突然違うオフィスのメンバーと一緒に仕事をすることになったり、他の国のオフィスで働くことになっても多様なバックグラウンドを持つ社員がすぐにチームメンバーとして活躍できるのです。東京オフィスでのトレーニングでは、クラス・プログラムと呼ばれる同じポジションのコンサルタントとテーマごとに学ぶ機会や、プロジェクト経験を共有して日々学ぶ機会があります。 また、プロフェッショナルとしての在り方等を経験豊富なコンサルタントやマネージャーから学ぶ機会もあります。ベインではPD（Professional Development）チャットとPDアドバイザーという制度があり日々のプロジェクト上の相談や長期的なキャリアプランなど様々なことを話し合える環境も整っています。　　

movin:

グローバル人材として統一されたトレーニング制度が充実しているんですね。ベインでは頻繁に海外トランスファーの機会もあると伺っていますが、実際に多くの社員がトランスファー制度を利用しているのでしょうか？

奥野様：

そうですね、どれだけ忙しくても常に数名は海外のオフィスに武者修行に行ってもらい、また海外オフィスからもコンサルタントのトランスファーを受け入れるように運営しています。 この背景にはグローバルな顧客にサービスを提供していくには、多様性が重要で、顧客に共鳴し共感するには、国とか民族、性別などのあらゆる多様性を受け入れ、理解する必要があるという考えがあります。トランスファーが決まる過程ですが、プロジェクト毎にこういうコンサルタントが欲しいという形で他オフィスから募集が出てくることもありますし、本人からの転勤希望により決まる場合があります。同じようなプロセスを経て、東京オフィスにトランスファーされてくる他のオフィスのメンバーも多くいます。こういったメンバーと同じケースに入ると、東京オフィスにいながらグローバル環境で働くような体験もできます。