movin:

本日はお時間を頂きありがとうございます。
まずは、中村さんがジャパンリーダーをされているモニター デロイト、および所属されているストラテジーユニットについて教えてください。

中村様：

まず、デロイト トーマツ コンサルティング合同会社（以下、DTC）の戦略部門であるストラテジーユニットを母体としている「モニター デロイト」についてご紹介させてください。

モニター デロイトは、1983年にハーバード・ビジネス・スクールのマイケル・ポーター教授が中心となって立ち上げた戦略コンサルティング会社「モニターグループ」が始まりです。モニターグループは、学術的に研究した内容を世に問うことをコンセプトの一つとして発足した戦略コンサルティング会社であり、アジェンダや方法論ドリブンを歴史的に強みとしたファームでした。

その後、米国の著名なフューチャリストであるピーター・シュワルツ氏が立ち上げたシナリオプランニング専門のコンサルティング会社であるグローバルビジネスネットワークや、イノベーション専門のコンサルティング会社であるDoblinなど、複数のコンサルティング会社を買収し、専門的な方法論を吸収しながら拡大していったのがモニターグループの歴史です。当時の組織が大事にしていた戦略の方法論などは今でも私たちの核となっています。

デロイトがモニターグループをグローバルで買収したのが2013年です。グローバルでは2013年からモニター デロイトのブランドで戦略コンサルティングサービスを展開してきました。日本では2018年にモニター デロイトが立ち上がり、今のストラテジーユニットを母体に戦略コンサルティングファームとしてのブランドを築き上げてきました。

movin:

その中で、モニター デロイトの特徴、強みを教えて頂けないでしょうか。

中村様：

DTCは業界を専門的にカバーする部門と、オファリング（独自のサービスやコンサルティング手法）を専門的にカバーする部門が並立していることが特徴です。モニター デロイトの中核であるストラテジーユニットはオファリングとして戦略コンサルティングサービスを提供しているチームであり、インダストリーごとの組織構成にはなっていません。必要に応じてインダストリー部門と協働チームを立ち上げたり、知見の提供を受けたりすることで、戦略における専門性とインダストリー知見を融合させ、それが競争優位の源泉になっています。

DTCには5,000名以上の専門性を持ったコンサルタントがいます。なじみの薄い業界をリサーチする際にも、社内に必ずその業界や分野に詳しい専門家がいるため、短期間で最先端の情報をヒアリングすることが可能です。また、戦略コンサルティングの分野だけではなく、サプライチェーン、マーケティング、営業や人事、ITなどバックオフィス全般まで一気通貫で支援できるため、クライアントにより大きなインパクトを出すことができます。

モニター デロイトは、モニターグループ時代から一定尖ったアジェンダで戦いながら戦略コンサルティングをやってきた歴史を受け継ぎながら、DTCの強みであるナレッジと人脈、支援領域の広さを活かしてクライアントに価値提供しています。

movin:

ありがとうございます。それでは次にモニター デロイトの中核であるストラテジーユニットでのキャリアパスや働き方について教えてください。

中村様：

メンバー個々人が自身のアジェンダを探索したり磨き上げたりすることを組織的に支援しています。業界を軸とするメンバーもオファリングを軸とするメンバーも双方おり、自由度をもって自身の実現したいことにチャレンジできる環境かと思います。プロジェクトへのアサインは、個々人のアスピレーションを考慮しており、自身が何をやりたいのかキャリアデザインを考えていただくことを組織として大切にしています。

ストラテジーユニットでは、多様な人材・キャリアパスを重視しています。DTCはデロイト トーマツ グループの一員であるため多様なキャリアの選択肢があり、戦略コンサルタントをずっとやり続けるだけではなく、自身のやりたい業界や職種への異動や国内外グループ会社へ出向するキャリアパスもあります。

また、今後のキャリアパスなどの相談ができる「コーチング」や、同じプロジェクトに参加する上長からフィードバックをもらえる「Check-in」といった1on1面談などの制度も成長の後押しになっています。

多様な人材が活躍できる環境作りのために、ワークライフバランスに真剣に取り組んでいます。労働時間の管理は勿論のこと、フレキシブル・ワーキング・プログラム（以下FWP）を導入しています。FWPは「多様な働き方をしているメンバーとの協業は価値創造の種となる」という考え方の元、育児・介護・不妊治療をはじめ、大学院との両立など、適用者の事情・状況に応じて勤務時間や就業条件などを個別に設定することができる制度です。チームメンバーやクライアントの理解を得ながら勤務時間を調整し、ライフステージの変化と仕事との両立を支援しています。

movin:

それでは、モニター デロイトとしての採用方針や求める人物像について教えてください。

中村様：

モニター デロイトは、戦略コンサルティングファームの出身者、事業会社や官公庁、NGOの出身者、データサイエンティストなど多様なメンバーで構成されており、バックグラウンドにかかわらず活躍できる土壌があります。

戦略コンサルティング会社には知的能力の高いメンバーが多く集まる印象がある方も多いかもしれませんが、モニター デロイトがそれ以上に求めているのは、アスピレーションを持ちタフなビジネスにも食らいつく根気強さ・粘り強さを持つ方、周囲を巻きこみ切り開いていけるリーダーシップと協調性を持つ方です。前向きに何でもトライし常に進化していけるチャレンジ精神に溢れている方と一緒に働きたいと考えています。そのような人が新しいことを発想し、新しい価値を発揮していくと考えているからです。

movin:

それでは最後に、候補者の方に向けて、メッセージをお願いします。

中村様：

モニター デロイトの戦略コンサルタントには、経営者の戦略アドバイザーを目指すという意識と覚悟を持っていただきたいです。クライアントに寄り添いながらも日々意味のある戦略的なアドバイスができているか、相手の視座をストラテジックな目線に引き上げられているかが重要と考えています。是非このような考えに共感し覚悟を持っていただける方と、モニター デロイトでアドバイザーと一緒に価値提供をしていきたいです。

自分が挑戦したいと思うことに対し、周囲が全力で応援してくれる環境です。戦略コンサルティングという仕事を通じて成し遂げたいことがある方や、究めるアジェンダを探したいという思いを持った方は、ぜひ安心して飛び込んできていただけたらと思います。