movin:

それでは、最後に求める人材像についてお話し頂けますでしょうか？

久保様：

やはりまず「志向」が非常に大事で、「何をやりたいのか」という考えを明確に持っているということが大事だと思います。やはり我々と一緒に社会に何かしらのインパクトを与えていくという熱意を持てる人ですね。
あとは「成長意欲」ですね。この2つは非常に大事だと思います。

「能力」については、「ロジカルな思考力」と「コミュニケーション力」、それからロジカルなだけではなくて物事を突き詰めて考えられるパーシステンシー（Persistency）も大事かと思います。コンサルタントは本当にずっと考え続ける仕事ですからね、そう言ったタフネスも重要。
それからあとは「英語力」。採用要件にはしていませんが、でも英語が出来ないと活躍の幅が狭まってしまいますので、英語は出来た方がもちろん良いですね。

もう１点、人材像について、「自己認識がしっかりとできていること」は大事だと思っています。前述のとおり、BCGもコンサルタント個々人も成長し続けなければいけないので、成長するためには、現時点で自分がどの位置にいて、何が出来て何が出来てないかということを客観的に把握できなければならない。この自己認識にズレがあると、周囲から色々と指摘を受けても自己成長につながりにくくなってしまうので、このポイントは大事だと思います。

movin:

なるほど。アンラーニングできる素直さがあったり…？

久保様：

そうですね。プライドがあること自体は良いのですが、変なプライドがないことも大事ですね。

あとはリーダーシップですね。オフィスが大きくなっているからこそ、各人がリーダーシップを持ってやってかないと、「言われた通りにやります」というような人ばかりですと、本当につまらない会社になってしまいますので。

また、多様な課題に問題解決力で応えられる従来型のジェネラリストに加え、近年は特定の領域に強み・専門性をもった人材も必要になっています。例えば、IT・デジタルの強みを持った人材については社会的ニーズが拡大しており、今後はこうした人材もBCGコンサルタントとしての主軸の一つにしていきます。

movin:

よくわかりました。
長年BCGの採用をお手伝いさせて頂いている中で、キャラクターや性格的なところで何か共通するところがあるのではないかなと思うのですが、いかがでしょうか？

久保様：

先ほどグローバルでも似たような人が多いという話の中で言及しましたが、何かしら「理想を持っている人」が多いとは思います。ガツガツして金儲けがしたいとかではなくて、性格やキャラクターと言えるか分からないですが、志向として何かしら「世の中のために」と考えている人が多い気はしますね。

逆にBCGにFitする人にはどんな印象をお持ちですか？

movin:

そうですね。先ほどの「考える力」に類似してしまうのですが、何か「考えることを楽しめる」という方であったり、「人と違った面白い視点を持てる」とか・・・

久保様：

それはそうですね。どんな若手であっても付加価値を出さなくてはならない。そしてそれは上からやれと言われたことをやっているだけではダメで、「自分だったらこう思う」とか、「その視点が少し面白い」というのは非常に重要です。

movin:

あと、個人のキャラクターとして少しユーモアがあったり、人を楽しませられるような雰囲気をお持ちだったりする印象はあります。

久保様：

それはあるかも知れないですね。確かに話をさせると面白い人間は多いですね。

movin:

最後にこちらのインタビューをご覧になっている方にメッセージをお願いします。

久保様：

先ほど申し上げたような明確な志向を持った方にはぜひBCGに来て頂きたいと思っています。
さらに、今後のキャリアの可能性という点でもBCGでビジネスの足腰を鍛えれば、ものすごく広がると思いますよ。コンサルティングファームを選ぶということは、その点でも非常に魅力ではないかなと思います。

movin:

本日はどうもありがとうございました。