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最も起業的な国・地域、日本第二位　

　日本は最も起業家的と考えられている国・地域の世界第２位。コンサルティング大手のアクセンチュアが６月までに世界中の企業幹部を対象に実施した聞き取り調査でこんな結果が出た。トップは米国で得票率は６割と圧倒的だったが、日本の得票率も１割あった。長びく不況で日本の経営者は自信を失いがちだが、海外の評価はまだ捨てたものではないようだ。
　同社は昨年１月から今年６月までの１８ヶ月間にわたってアントレプレナーシップ（起業家精神）に関する調査を実施した。日本を含む世界の２２ヶ国の企業や官公庁、非営利団体の経営層に対し、１ヶ国当たり約４０人に電話による聞き取り調査を実施した。
　起業家精神が最も高い国としては、米国（得票率６４％）がダントツで、日本（１１％）も３位のドイツ（３％）以下を大きく引き離した。
　同調査では「起業家精神」という概念に対する日本と世界との認識に違いがあることも明らかになった。日本の経営層も世界と同様に起業家精神の向上が社会にプラスに働くとの認識では一致したが、日本の回答者の七割が起業家的社会は「貪欲だ」と考えており、世界全体の平均値（３割）を上回った。
　アクセンチュアは起業家精神を育成するためには「企業活動が行われる国の文化や社会環境に応じた最適な方法を取るべきであり、米国流のアプローチは必ずしも適切ではない」と結論付けている。

2001年 11月8日
日経産業新聞

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