アクセンチュア(NYSE:ACN)は、耐改ざん性の機能は維持しつつ、人的ミスの解決、法令や規制当局からの要求への対応、不法行為などへの対処といった非常時において、訂正可能なブロックチェーンのプロトタイプを開発しました。この技術は、銀行、保険、および証券などの業界におけるブロックチェーンの活用に革新をもたらします。
このプロトタイプは、管理者が存在するパーミッション型ブロックチェーン(管理者によるアクセス制限が設定された)向けに開発されました。ビットコインに代表される、パーミッションレス型のブロックチェーンを対象としたものではありません。
アクセンチュア金融サービス本部のグループ・チーフ・エグゼクティブを務めるリチャード・ラム(Richard Lumb)は次のように述べています。「ブロックチェーンを仮想通貨以外の新たな用途に活用しようとした場合、絶対的な耐改ざん性は長所とも欠点ともなり得ます。分散型の暗号通貨システムでは、利用者間で信頼と信用を構築するうえで、このような恒久的な記録管理が不可欠でした。しかし、さまざまなリスクや規制への対応を求められる金融機関においては、絶対的な耐改ざん性は制約となる可能性があります。今回の新たな発明は、主に金融業界における企業での活用に向けて、この長所と短所を両立させ、ブロックチェーンが持つ本質的な価値を維持しながら企業への導入を可能にするものです。」
■訂正可能なブロックチェーンの仕組み
このパーミッション型ブロックチェーンにおいては、システムのユーザへの耐改ざん性は保たれる一方、必要な場合には、指定された管理者が決められたルールに従い、チェーンを破壊することなくブロックの訂正、削除が可能です。これには“カメレオンハッシュ”と呼ばれる新しいハッシュが活用され、2つのブロックを相互にリンクするアルゴリズムが安全な秘密鍵によって再生成されます。
また、この発明では、ブロックを訂正すると変更の「足跡」が残り、ブロックが変更されたことを示す機能も備えています。なお本発明の特許は、アクセンチュアと共同開発者であるジュゼッペ・アテニエセ博士により、米国(US 15/253997)とEU(欧州連合)(EP 164 250 86.2)で申請されています。
■現実社会でのニーズ
パーミッション型ブロックチェーンにおける訂正機能へのニーズは、「スマートコントラクト」のプログラムコード内の脆弱性を突かれ、暗号通貨システムから数千万ドル規模の流出が起きた最近の事件をきっかけに表面化しました。
アクセンチュア キャピタル・マーケッツ・ブロックチェーン専門チームでマネジング・ディレクターを務めるデイヴィッド・トリート(David Treat)は次のように述べています。「金融をはじめとするさまざまな業界でブロックチェーンを活用したソリューションへの期待が高まる一方で、実際の現場ではブロックチェーン上の情報を訂正あるいは削除しなければならない状況も、今後さらに増加すると予想されています。今回のプロトタイプは、何らかの問題が発生した場合や、「忘れられる権利」やその他のデータプライバシー保持義務など法令が変更された場合においても対応することが可能になりました。ブロックチェーンが訂正可能となることで、企業におけるソリューションの実用性と有用性が高まり、その普及が加速されることでしょう。」
著名な暗号学者であり、米スティーブンス工科大学のコンピュータサイエンス教授でもあるジュゼッペ・アテニエセ博士(Dr. Giuseppe Ateniese)は次のように述べています。「ビットコインを生み出した人々の偉業と応用暗号学研究の大きな進歩が、大胆で新たなブロックチェーン活用への道を拓きました。従来のカメレオンハッシュ機能を訂正することにより、本来のブロックチェーンの強さを維持しつつ有用性をさらに高めることが可能となりました。従来のデータベースとは異なり、私たちの技術は現在のブロックチェーンの枠組みと互換性を保ち、また分散した信頼できる環境において活用されます。」
訂正可能なブロックチェーンに関する詳細は、アクセンチュアが新たに発行したレポート「Editing the Uneditable Blockchain: Why distributed ledger technology must adapt to an imperfect world(訂正が不可能なブロックチェーンを訂正する: なぜ分散型台帳技術は不完全な世界に適合しなければならないか)(*)」をご参照ください。
■ブロックチェーンに関する基礎情報
従来のブロックチェーンでは、過去のブロックを変更しようとした場合、各情報ブロックのチェーンが破壊され、計算が破綻します。従来のブロックチェーンでは、この変更を受け入れる参加者が一定数に達しない限り、基本的にそれを拒否し、ブロックチェーンを変更せず元の状態が維持されるとともに、改変の証拠が記録されます。一定数の参加者が変更に同意した場合、分岐が追加されて(ハードフォーク)チェーンの片方は問題のあるブロック上で終了し、もう片方のチェーンは訂正されたブロックから継続されます。訂正する場合は、分岐以降の全てのブロックを再構築しなければならず、利用に中断をもたらすと共に大きなコストを伴います。
2016年 11月28日
産経ニュース
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