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アンダーセン、米国の非監査事業売却で交渉

米大手会計事務所アーサー・アンダーセンが米国の非監査事業を売却することで、同業のデロイト・トウシュ・トーマツとKPMGを含む複数の企業と交渉中であることが、事情に詳しい筋の話から明らかになった。交渉はいずれも初期段階にあるが、アンダーセンは交渉相手らに対し、向こう１週間以内に少なくとも１件について合意発表したい、と伝えているという。
経営破たんしたエンロンの会計監査を担当したアンダーセンは、顧客による監査契約打ち切りが相次いでおり、米司法省に起訴され、存続の危機に立たされている。今回明らかになった売却交渉は、税に関する助言サービス、人的資源サービス、コンサルティングサービスなどが対象。
アンダーセンは、米国外部門については、KPMGと業務統合することで交渉しているが、香港、中国、ロシアなどの海外パートナーが相次いでKPMG以外の会計事務所との合併を決め、足並みが乱れている。このため、米国内の非監査部門の売却交渉についても、最終的には合意に至らない可能性もあるという。
買い手からすれば、買収に今乗り出すことが得策か、それともアンダーセンが解体されるかどうかを見極めた上で行動すべきかについて慎重に見極める必要があるという。ある筋は、「状況はかなり流動的だ。どのような条件で合意するのか分からない」と述べた。
アンダーセンの米国内の非監査事業の価値については、専門家の見方は分かれている。一部の投資銀行筋は10億ドル程度とみているが、合意内容次第では最大50億ドルとなる可能性もあると予想する向きもある。

2002年 9月22日
ダウ・ジョーンズ

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