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アクセンチュアとドーセント　国内eラーニング市場の拡大に向け協業

コンサルティング大手のアクセンチュア（東京・港、森正勝社長）は、企業向けｅ－ラーニングシステム大手の米ドーセントの日本法人と共同で、日本市場向けのサービスを開始する。社員研修を提供するシステムだけでなく、企業の統合基幹業務システム（ＥＲＰ）などと連携して社員の能力向上を図るプログラムを提供する。企業経営に直接結びつく社員教育や人事政策が求められていることに対応する。
　米社の日本法人、ドーセント（東京・港、村上憲郎社長）と共同で、ｅ－ラーニングシステム「ドーセント　エンタープライズ5.0」を活用したシステムを構築する。
　同製品は社員の技術向上を図るための各種研修プログラムをインターネットを通じて提供できる。社員が自分の専用ページを設けて学習の進ちょく状況などを管理できる。日本語や英語などの多くの言語に対応し、世界共通の教育プログラムを組む必要がある多国籍企業の需要にも対応した。
　企業の基幹業務システムと連携できるため、各顧客企業の経営戦略や人事政策と直結した人材育成が可能になるという。例えば、新たに設定した経営戦略や企業目標を実現するために各部署各担当の社員に必要なコンピテンシー（高い成果を生み出す行動特性）を設定。それに必要な教育プログラムを自動的に担当社員に提供できる。また、社員が希望の職務に必要なコンピテンシーを自分で調べて受講することもできる。
　アクセンチュアは企業経営から人材育成までを手掛ける一貫した戦略コンサルティングとシステム構築の提供が可能になる。ドーセントはアクセンチュアと組み新規顧客を開拓する。
　米国では２０００年４月から既にアクセンチュア本社とドーセントは提携関係にあり、アクセンチュアは世界的にドーセントのシステムを使った人材育成に取り組んでいる。

2002年 7月7日
日経産業新聞

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