Big4の一角、EYストラテジー・アンド・コンサルティング(EYSC)株式会社は、2020年10月に組織再編しConsultingサービスラインと、戦略的トランザクションを支援するStrategy and Transactionsサービスラインを擁する法人としてスタート。
「金融×グローバル×新サービス=? 人事コンサルの新しい方程式」と題しまして、ディレクター 高柳氏、マネージャー小野氏にこれまでのご経歴とEYを選ばれた理由、実際に入ってみてのご感想など伺って参りました。
Big4の一角、EYストラテジー・アンド・コンサルティング(EYSC)株式会社は、2020年10月に組織再編しConsultingサービスラインと、戦略的トランザクションを支援するStrategy and Transactionsサービスラインを擁する法人としてスタート。
「金融×グローバル×新サービス=? 人事コンサルの新しい方程式」と題しまして、ディレクター 高柳氏、マネージャー小野氏にこれまでのご経歴とEYを選ばれた理由、実際に入ってみてのご感想など伺って参りました。
高柳 圭介 Keisuke Takayanagi
EYストラテジー・アンド・コンサルティング(EYSC)株式会社 ピープルアドバイザリーサービス ディレクター
IT系、会計系コンサルティングファームを経て現職。組織・人事領域のコンサルティングで約15年の経験を持つ。様々な業界・業種に対して、人事業務の高度化(システム導入、ソーシング構想、業務改善・統合等)、人事制度設計、M&A支援(DD、PMI)、要員・人件費適正化等、広範なプロジェクト経験を有する。タイ・バンコクへの出向経験を持ち、東南アジアにおける日系企業の組織・人事変革にも明るい。著書に「要員・人件費の戦略的マネジメント」(労務行政・共著)他寄稿・セミナー講師多数。
小野 裕輝 Yuki Ono
EYストラテジー・アンド・コンサルティング(EYSC)株式会社 ピープルアドバイザリーサービス マネージャー
海外大学卒業後、IT系、会計系コンサルティングファームを経て現職。組織・人事戦略策定、組織設計、人事制度設計、人事部門・業務の高度化・最適化(BPR、BPO、SSC、システム導入等)、M&A(DD、PMI)、リーダーシップ開発、要員・人件費の適正化、チェンジマネジメント等幅広いプロジェクトに従事し、戦略からエグゼキューションに至るまでのワンストップサービス提供に強み。2014-2018年はシンガポールへ駐在し、アジア全域の日系企業を支援。
movin:
本日はお時間を頂きましてありがとうございます。早速ですが、まずはお二人のこれまでのキャリアからお聞かせ頂けますか。
高柳様:
私は一貫して人事コンサル畑を歩んできました。新卒で入社したのがIBMビジネスコンサルティングサービス(現日本IBM)。約4年に亘ってSAPを中心とした人事システムの導入コンサルティングに従事しました。もともとITテクノロジーに興味があったこともあり、IBMでの仕事も性に合っていたと思うのですが、組織・人事の面から、よりインパクトのある変革を起こそうとするとITの力だけではできない。もっと視野を広げたい。という思いが強くなり、デロイトトーマツコンサルティングの組織・人事コンサルティング部門に転職しました。デロイトでは、人事部門の効率化・高度化や、サクセッションプランニングスキームの策定、人事制度設計、要員・人件費の適正化、PMI(HRDD)、HRシェアードサービスセンター構想策定・立ち上げ等々、本当に多様なプロジェクトに参画する機会を頂きました。こうやってしゃべると器用貧乏なのがばれてしまいますね(笑)。 けれど、その後、2014年にデロイトのバンコクオフィスに出向することになり、約4年半に亘り、東南アジア地域の日系企業に対するコンサルティングも担当することになった際に、器用貧乏のプロジェクト遍歴が実を結びました。東南アジアの現地法人にはそもそも人事のプロがいない。日本本社からの出向者で人事を担当する方も、元々経理畑というのがほとんど。そんな状況の中で、次々と人事課題が襲い掛かってくる。「退職率が高すぎる」、「海外拠点にどんなタレントがいるのか本社からも見えるようにしろ」、「もっと効率のよい採用スキームはないのか」、「ローカルマネジャーを育成しろ」等々。そういった課題に対して人事制度構築からITシステム導入、管理職研修の企画・実施まで色々なソリューションを組み合わせながら提供することができたのは、これまでの経験の積み重ねがあったからだと思います。
小野様:
私はボストンキャリアフォーラムという海外大学卒業者向けの就活イベントを通じてIT系のコンサルティング会社に新卒で入社しました。そこでは2年間システム導入・開発プロジェクトに従事し、プログラミングやシステム構築・導入プロジェクトのイロハ等を学びつつ楽しく過ごしていたのですが、ある時に会社全体を変革するには業務やシステムだけでなく組織や人を変えていく必要があると強く思うようになり、より経営に近いところでコンサルテーションを手掛けられるデロイトの組織・人事コンサルティング部門に転職しました。
デロイトでは最初の3年間を日本で過ごし、その後の4年間をシンガポールで過ごしました。計7年に及ぶデロイトのキャリアの中で組織・人事コンサルティングと名のつくおおよそ全てのサービスを経験させて頂いたと思います。特にシンガポールでは地域特性上Regional Head Quarter(地域統括会社)をご支援させて頂く事が多く、大規模な会社変革案件が多かった印象です。100名以上の利害関係者をまとめながら、10ヶ国以上の人事制度や業務を最適化・高度化し、One Asiaとしてタレントマネジメントを推進する。そんな案件をメインにしつつ、M&Aやローカル子会社の立ち上げもやっていました。
movin:
お二人は同じタイミングでデロイトからEYに移られたそうですね。
小野様:
高柳の背中が寂しそうだったので(笑)
一同:
(笑)
movin:
なぜ、お二人は新天地としてEYを選ばれたのでしょうか。
高柳様:
私は自分のキャリアを5年周期で考えています。どんなにその環境がすばらしくて、自分にフィットしていたとしても5年もすると飽きや慣れが出てくるし、新鮮味も薄れてきます。単に飽きっぽいだけという話もありますが、自らのスキルがあれば環境を変えてもバリューが出せる。それもコンサルタントという仕事の良さだと思います。IBCSで4年、その後日本のデロイトで5年半、デロイト・タイで4年半。タイからの帰任が決まり、次の5年を考えはじめていた時に、前職の上司でもあり、現EY PAS(People Advisory Services:組織・人事コンサルティング部門)のリーダーである鵜澤と話す機会がありEYへの転職を真剣に考え始めました。
とは言え、正直、IBCS時代もデロイト時代もEYとのコンペになった記憶はなく、私の中でEYと組織・人事という言葉がつながらなかったのも確かです。ただ、鵜澤が掲げる、かなりアグレッシブなEY PASのビジネスプランを聞く中で、「これから成長する組織だけが持ち得る圧倒的な自由度」に惹かれ始めました。これまでの経験を活かして、とにかくEY PASを大きく成長させてくれという鵜澤からメッセージは新たな活躍の場を求めていた私にとって、非常に魅力的でした。
小野様:
一番の理由は、「まさにこれから」のEY PASに惹かれたからです。アートや音楽でもそうだと思いますが、こういった立ち上げ時期ってものすごいパワーと情熱を秘めているんですよね。自分たちこそがクライアントにとって一番大きなインパクトと成功をもたらせるチームになるのだ、という青臭くも忘れかけていた感情を揺さぶられたことが大きかったですね。
あとは自由にやっていいよと言われたことでしょうか(笑)私はコンサルティングの垣根って本来存在しないと思っています。戦略とか人事とか業務とかITとか。そんなのクライアントからしたらどうでもいいことですよね。なので私にとっては、クライアントにとって本当に「価値がある」と思うことを自由に提案できて全部やれる。そのために協力を惜しまない仲間がいる。それが最も大切なことですし、EYは「まさにこれから」の組織なので、そういった環境を作っていけると思っています。
movin:
転職前と後とでイメージのギャップのようなものはありましたか。
高柳様:
元々同じBig4のファームにいたこともあり、仕事内容自体にはあまりギャップを感じません。ただ、EYは本当に自由な働き方を実践している組織であることには驚きました。オフィスは完全なフリーアドレスですから、プロジェクト単位でプロフェッショナルが集まって議論をしては、また散っていく。オフィスにいないメンバーは家や外からスカイプで参加する。コンサルタント個々の力をどのようにしたら最大化できるか。それを真剣に考えようとしている会社の姿勢は新鮮でした。逆に自身の成長スピードも自身の裁量・責任によるところが大きいので、そこは自分に対して厳しくいないといけないという意味では大変ですけどね。
小野様:
もちろん良い意味のギャップですが、想像していたよりもかなりグローバルで多様性のある組織だったことですね。オフィス入って一発目の挨拶が「Hello」だったりして、そのまま英語で会議や報告になだれ込んだりするので、たまに「あれ?ここ日本だよな?」という感覚になります(笑)
私はWorkforce, Leadership & Talent Offeringというチームの日本側の担当をしていますが、そのリーダーはシンガポールオフィス在籍のオーストラリア人女性ですし、私が参画しているプロジェクトのオーナーはNYから来たイギリス人男性です。国やオフィスの垣根を越えて情報共有が行われていたり、入社1週間で海外研修に出席したりと、シンガポールで働いていた時と同じようなグローバル感覚の中で働いています。
movin:
EY PASにおける、お二人のミッションはどのようなものですか。
高柳様:
私と小野のチームは3つのミッションを持っています。
・金融業界×組織・人事コンサルティングチームの立ち上げ
・日本企業のグローバル(特にAPAC)化に関する組織・人事コンサルティングサービスの立ち上げ
・New Serviceの立ち上げ
金融業界はEYが伝統的に強い業界の1つです。そこに対して組織・人事の側面からサポートしていく業界特化型のチームを作ることが1つ目のミッションです。組織・人事領域といっても多岐に亘りますし、業界によって直面している課題も異なります。金融業界であれば、今まさに自動化・AI化の波の真っ只中で、その動きに呼応して、組織や人のマネジメントも抜本的に変えていかなければならない。私も小野もこれまで金融業界のクライアントへのコンサルティングを多く手掛けてきましたので、サービスの内容に縛られず、業界の動向に合わせて自由な発想でコンサルティングを提供する。そんなチームを作りたいと思っています。
働き方改革やRPAといった先進的な取り組みも、金融業界がいち早く取り入れていく傾向にあります。その意味で、この業界へのコンサルティングを考えることは、常に新しいことにチャレンジしていくことと同義です。非常にタフではありますが、その分やりがいはありますね。
小野様:
APACに進出している、または進出しようとしている日系企業を支援するのが2つ目のミッションです。
一括りにして語られることが多い地域ですが、言語や文化、商習慣は国によって全く異なりますし、国の成熟度も違う中で、日系企業は「APAC」として成果を出さねばならない。そういった時に我々の現地での経験や知見が役に立つのではないかと思っています。
高柳様:
3つ目のNew Serviceに関しては、特にDigital Workforce Agilityの領域でのコンサルティングサービスの立ち上げを考えています。人事部が会社経営のパートナーになるために要員・人件費の観点から情報を集約し、分析する。こういった従来のコンサルティングにIT(デジタル)の力を掛け合わせて、よりタイムリーに、よりわかりやすい形で経営判断に寄与する状態を作る。構想策定からIT導入までワンストップでサービスを提供できるようになれば、EY PASのバリューはさらに高まると思います。
小野様:
今までお話しした事からご理解いただけたと思いますが、我々は他のコンサルと違い「戦略」、「人事制度」、「システム」、「M&A」といった既存の「サービスソリューション」部隊に所属していません。逆から言うと、人事コンサルティングサービスと名のつくもの全てが我々のサービス範疇です。
今後テクノロジーが様々なサービスや組織の垣根を壊し、インテグレートしていく世の中で、クライアントの課題もより複雑で複合的なものになっていきます。そのようなクライアントに対して全ての「サービスソリューション」を最適に組み合わせ、より全方位的に、ワンストップで解決をしていくことが我々のミッションですし、価値を出せるところだと信じています。
movin:
かなり多岐に亘るミッションをお持ちですね。最後に、読者の皆様にメッセージや、お二人が一緒に働きたいと思う人材像があれば教えて頂けますか。
高柳様:
おっしゃる通り、我々のチームのミッションは非常に広範です。個々のミッションを実現していくためには、様々なバックグラウンドを持った方とのコラボレーションが必須だと考えています。だから、もちろんコンサルティング未経験者であっても全く構わない。「自身のこれまでの経験を、こういう風にコンサルティングの局面に活かしたら面白いことが起こるはず。」そんなことを自分の言葉で熱く語って頂ける方と働きたいです。
小野様:
熱い人好きですよね(笑)
私が一緒に働きたい方は何かに縛られず人事コンサル全部やりたいという欲張りな思想をお持ちの方でしょうか。上記の通り我々は「サービスソリューション」に縛られず全てをやっていますので、そういった環境で成長していきたいという方は大歓迎です。
あとは自分の「軸」をしっかりと持っている方ですね。むしろしっかりしすぎていて「変わった人」くらい極まっている方だと嬉しいです。私は勝手に「動物園計画」と呼んでいるのですが、キリンさんもいれば、ゾウさんもいる。我々のチームに話を投げれば常に何か目を引く面白い答えやアイデアが返ってくる、そんなチームにしたいと考えています。常識人は私一人で十分です。
高柳様:
常識人だったの?
小野様:
え?(笑)
高柳様:
いずれにしても、EYは多様性に富んだ人材を受け入れ、活かせる環境を用意しています。経験問わず、活躍の機会を求める熱くて欲張りな方に、是非応募いただければと思います。
movin:
本日はありがとうございました。
高柳様・小野様:
ありがとうございました。
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