戦略系コンサル 転職体験談

名前：Kennyさん（仮名）
年齢：36歳
学歴：有名私立大学
職歴：官公庁 公務員上級職 → 大手総合系ファーム 戦略ユニット

転職のきっかけ
私は新卒で地方自治体に入り、約14年働いてきました。中央省庁への出向や海外駐在など、貴重な経験も多くさせてもらいましたが、10年後の自分を考えた時に、現職では成長に限界があると感じました。また、公務員として様々な社会問題に対峙する中で、ビジネスベースのアプローチ(＝持続的に稼げる仕組みを構築していくこと)で課題解決に挑戦したいという思いが強まり、コンサル業界へのキャリアチェンジを志望しました。

人材紹介会社選び
ムービンさんは複数のエージェントから話を聞いた中でもいちばんプロフェッショナルでした。候補者を「お客さん」ではなく、ともに新しいキャリアを切り拓く同志と考え、時には誤った考え方を矯正し、叱咤激励もしながら親身に最後まで伴走くださいました。

転職活動方法
エントリーという第一歩を踏み出すことが、実はけっこう勇気がいることかもしれないです。私は転職したいなと思ってから実際にエントリーするまで、仕事が忙しいとか本当に現職の安定を捨てていいのか？とかモヤモヤしつづけ、結局1年かかってしまいましたが、勇気をもって踏み出して本当に良かったと思っています。
実際に活動を始めてからのペースメイキングはムービンさんにサポートしていただきました。自分が何をやりたいのかとか、ファームごとの特色とかは、実際に会社の人と面接という名のコミュニケーションを通じて見えてくることもあるというアドバイスをいただき、複数併願も立派な戦略的選択なのだなということに気付きました。とはいえ多忙な現職との二足の草鞋なので、スケジュール管理やファームとの交渉調整をしていただいて、本当に助かりました。

準備対策内容
転職活動も経営と同じく、顧客ニーズにあわせることが大事だと思います。自分という商品を売る立場からすれば、顧客はコンサルファームの面接官の方。そのファームが何を候補者に求めているかを理解し、それに沿って自分を売り込む意識が必要だと実感しました。間違っても自分の強みとか、やりたいことだけを全面に押し出して面接に臨んではいけません。笑　

選考で苦労したこと
正直、あまりなかった。面接のあとで「失敗したな」という後悔があった時はやはり失敗していたし、多くの面接ではしっかり手応えがありました。それは事前に面接官の方の来歴やファームの情報を調べ、何度も想定問答を読み返してコミュニケーションの練習をしたからだと思いますし、ムービンさんのモラルサポートやファームのプチ情報なども大きかったです。
一回だけ選考中、志望理由の軸がブレたことがあって、立て続けに2社ぐらい失敗したスランプがありました。その時はさすがに少しへこみましたが、そんなときでもムービンさんの的確なアドバイスと矯正のおかげで、その後の面接はうまくこなすことができました。

役に立った書籍
宣伝ではないですが、ムービンの久留須さんの『「コンサルティングファームに入社したい」と思ったら読む本』は本当に参考になりました！ケース面接の本も多数読みましたが、半分趣味の領域に入っているものもあり、あまり深入りはオススメ出来ないなと思います。むしろ、課題の本質を捉えて自分のコトバで面接官と柔軟にコミュニケーションすることが求められているように感じましたので、実践練習のほうが余程大事だなと思いました。あとは書籍ではないですが、SPIやGABなどはスマホのアプリを有効活用しました。

とにかく本をよむこと。「コンサルタント一年目の教科書」みたいな本もひととおり読んでみたのですが、中途人材であれば、ある程度身についていることも多いと思いました。むしろ「仮説思考」や「ポーターの競争戦略」など、理論の原典を再読して、ロジカルシンキングの基本に立ち返ることが大切だと感じました。これも、社会人経験があればOJTで身についている部分はあると思うので、それを頭でも理解するということです。録画して撮りためている「ガイアの夜明け」とか「がっちりマンデー」のようなビジネスアイデアを紹介する番組も、時間をみつけてどんどん消化していこうと思っています。
パソコンスキルは、力試し的にMOS試験の過去問を解いてみて、難なくクリアできるなら実務で困ることはないかなと。ChatGPTをはじめとする生成AIの世の中でのユースケースに造詣を深めておくことも重要だと思います。実際の活用ノウハウについても、現職での仕事効率化を通じて蓄積していくように心掛けています。適切なモデル、適切なプロンプトを工夫することで、業務の生産性が格段に上がりますし、コンサルタントになったら必ず生成AIやDXはツールとして扱うことになると思います。クルマを組み立てられなくても、クルマを上手に運転できるようになればいいのかなと思って、日々研鑽しています。