総合系ファーム 転職体験談

ITベンチャー企業でモバイルゲーム事業に従事していたSさん。転職を考えたときこのままゲーム業界へ身を置くのか、それともゲーム業界の経験を活かし異業界に転身するのか。大きな決断でしたがSさんが選んだのはコンサルティング業界でした。

名前：Sさん（仮名）
ご年齢：34歳
学歴：有名私立大学　経済学部出身
職歴：日系ベンチャーIT会社 → 外資系コンサルティングファームへ

私は新卒でベンチャー系のIT企業に入社しました。入社してからはカスタマーサポート、営業を経験し、新卒社員を教育するリーダとしての役割を担うまでに至り、充実した社会人生活を送っていました。その企業に就職した理由は２つあります。海外グループ会社とのやりとりがあり、自分が好きな英語を仕事に活かすことができるのではないかと考えたからです。もう一つは、様々なサービスを提供することで社会のITインフラとして使命を果たすという企業理念に共感したからです。

入社してから6年経過した時に、モバイルゲームに関する新規事業が社内で立ち上がり、社内公募制度を利用し応募しました。募集内容には将来的にグローバル地域にモバイルゲームを配信する可能性もあるという記載がありました。これまでより自分の英語力を仕事で活かす機会を増やすことができるのでないかと考えたことと、新規事業においてゼロベースで実績を作ってみたいというのが応募した動機です。

その後、上手く公募に通過し、新規事業に参画することができました。そこでは、開発会社との折衝業務、ゲーム配信に至るまでのプロジェクト進行管理をメインに担当しました。事業スタート時は投資時期であるため赤字状態でした。
しかし、4年経過しても売上が上がらず赤字状態が続き、会社を退職する同僚も出てきました。社内の別事業部に異動するという手段もなく、このままではいつまで経っても給料が上がらなく会社の将来性がないと判断し、転職を決意しました。

自分にとって初めての転職であるため、情報収集や企業交渉の面で転職エージェントのサポートが必要であると考え、大手転職サイトに登録しました。自分が希望する会社は、上記新規事業における職務経験と英語力が活かせる外資系大手ゲーム会社である点を転職サイトの自己プロフィール欄に記載しました。その後、3つの転職エージェントからスカウトをもらい、それぞれのエージェントに訪問しました。

1社目は、誰もが知っている大手の人材紹介会社で、ベンチャー系を中心に豊富な案件を持っているようでした。紹介される案件はゲーム業界でしたが、自分が希望する職種からずれており、また、エージェントとのやり取りがもっぱらSNSメッセージャを使用しての親身な対応が感じられないものでした。

2社目は、ゲーム業界を中心に案件を取り扱っている大手の人材紹介会社で、自分のこれまでの経歴や希望する仕事内容をヒアリングするなど、面談時の応対は丁寧でした。しかし、その場で20件ほどの案件をデスクの上に置き、「転職者は一人当たり平均でも数十社は応募するので、興味がありましたら今日すぐに応募しましょう。」という有様でした。早く転職させたいという明らかな意図が感じられ不愉快な思いをしました。

3社目に訪問したムービンは、規模はこれまでの会社と比べて小さめで、かつ、ゲーム会社よりもコンサルティングファームを中心に案件を扱っている人材紹介会社でした。
担当の鈴木さんからは、コンサルティングファームのTMTユニット（Telecom,Media,Technologyの略で、通信業界、メディア業界、ハイテク業界に属する企業への支援を行っている部門です）は、ゲーム系企業に対する支援も行っていることから、私の経験を活かせると考え、スカウトしたのだと説明を受けました。
鈴木さんは2社目と同様にとても丁寧な対応で、訪問した後にいくつかの案件を紹介してもらいました。それぞれの案件で自分の経験がどのように活かせるのか、また、会社の雰囲気なども電話口で説明してくれましたし、追加での面談にも応じてくれました。2社目のエージェントと違い、転職者の立場を考えてくれて、信頼できるエージェントだと感じました。
ゲーム業界の案件が少ないとは言え、ムービンなら安心して転職の相談に乗ってくれると感じましたし、コンサルファームにも興味を持てたことから、最終的にムービンに絞って転職活動を進めることにしました。

ムービンから面接対策のための想定質問集を送ってもらいました。模擬面接を数回実施してもらい、事前に準備した内容を単純に棒読みしないことや自信を持って話す方法について教えてもらいました。また、同時並行で書類審査のための履歴書と職務経歴書をチェックしてもらい、細かいところまで修正箇所を指摘してくれました。
履歴書の職歴欄と職務経歴書の実績内容は、できるだけシンプルに記載することも重要であると教えてもらいました。一人で応募書類を作成していると、採用担当者の視点で書類を客観視することが難しいため、エージェントの書類添削は非常に助かります。

その後、数社の面接を受け緊張はしたものの、想定通りの質問ばかりでしたので、回答に詰まることなく面接を受けることができました。おかげで、内定を2社から獲得することができました。

転職エージェントも人間であるため、残念ながら転職者側の希望を汲むことなくエージェント側の利害で動く人も少なからずいるのが実情です。転職する側もエージェントに全てを頼るのではなく、エージェントを選別するという能力も最低限必要となります。人生で大きな転機となる数少ない転職の機会ですから、エージェントとの出会いも非常に重要です。そういったエージェントは、必ずしも大手企業にいる訳ではありません。

鈴木さんは私が希望とする仕事内容のヒアリングや面接に向けて不安に思っていることを親身に聞いていただき、メールや電話を問わず迅速に連絡していただきました。そうした安心と信頼のおけるエージェントとの出会いに非常に感謝しております。

転職をお考えの皆さんも、信頼出来るエージェントを選んで下さい。
エージェント次第で、転職活動の結果は大きく変わりますので。