総合系コンサル 転職体験談

名前：山田さん（仮名）
ご年齢：25歳
学歴：有名私立大
職歴：Big4系アドバイザリーファーム　→　大手総合系コンサルティングファーム(通信)

新卒で入社したBig4系アドバイザリーファームでは、主にM&A関連のデューデリジェンスや PMI（Post Merger Integration）支援といった専門性の高い業務に携わらせていただき、非常に刺激的で学びの多い日々を送っていました。2年が経過し、25歳という一つの節目を迎えるにあたり、自身のキャリアを改めて見つめ直す機会が増えました。

そこでの経験を通じて、企業の意思決定に深く関わることのやりがいを感じる一方で、より事業の根幹に近い戦略策定から実行までを一気通貫で支援し、クライアントの変革をダイナミックに推進できるような経験を積みたいという想いが次第に強くなっていきました。具体的には、部分的な課題解決に留まらず、より上流の経営課題に踏み込み、社会や産業全体に大きなインパクトを与えられるような仕事に挑戦したいと考えるようになったのです。これが、私が本格的に「転職」を意識し始めたきっかけです。

もちろん、現職のBig4でも学ぶことは多く、キャリアパスも魅力的ではありました。しかし、自身の成長スピードをさらに加速させ、より早期に大規模なプロジェクトをリードできるようなスキルを身につけたいという気持ちが強くなっていました。特に、近年急速な変化を遂げている「通信業界」のような特定の成長産業に深くコミットし、その変革の当事者として貢献したいという漠然とした目標も芽生え始めていました。そのため、改めて「コンサルティング業界」、特に戦略から実行まで幅広く手掛け、多様なインダストリーの知見も得られる総合系コンサルティングファームを次のステージとして強く意識し、情報収集を開始しました。

転職活動を始めるにあたり、まずは信頼できるパートナー探しが重要だと考え、複数の転職エージェントに登録し、実際にコンサルタントの方々と面談の機会をいただきました。各社それぞれに特色がありましたが、最終的にムービンさんにお願いしようと決めたのは、担当の宮田さんの圧倒的な業界知識と、私のキャリアプランに対する深い理解、そして何よりも真摯に向き合ってくださるその姿勢でした。

多くのエージェントが一般的なキャリアパスや求人案件を紹介する中で、宮田さんは、私がBig4で培ってきた財務分析スキルやプロジェクト推進経験を具体的にどのように次のキャリアで活かせるか、そして私が漠然と抱いていた「通信業界への貢献」という想いを丁寧に汲み取り、それを実現可能な具体的な案件やキャリアステップにまで落とし込んで提案してくださったのです。表面的な条件だけでなく、私の価値観や長期的なキャリアゴールまで見据えたアドバイスは、まさに目から鱗でした。その丁寧なヒアリングと的確なアドバイスに、「この方なら信頼して任せられる」と強く感じ、ムービンさんと共に転職活動を進めることを決意しました。

宮田さんと二人三脚での選考対策が本格的にスタートしました。Big4での実務経験はあったものの、戦略コンサルティングファームや大手総合系コンサルティングファームの選考、特にケース面接やビヘイビアー面接は独特の思考プロセスや自己分析の深さが要求されるため、集中的な対策が不可欠だと感じていました。

宮田さんからは、私のバックグラウンド（Big4でのM&A関連業務経験）を踏まえ、「これまでのプロジェクト経験を、STARメソッド（Situation, Task, Action, Result）を用いて構造的に語る練習をしましょう」「ケース面接では、奇抜なアイデアよりも、論理的な思考プロセスと現実的な打ち手をバランス良く提示することが重要です。特に、通信業界の動向や具体的な課題について、自分なりの仮説をいくつか持っておくと深みが出ますよ」など、非常に的を射たアドバイスをいただきました。闇雲に多くの参考書に手を出すのではなく、これらのポイントに絞って準備を進められたことで、現職の業務と並行しながらも、限られた時間の中で効率的に選考に臨むことができたと感じています。書類作成の段階から、私の経験が応募先のファームでどのように活かせるのか、具体的な言葉で表現できるよう丁寧に添削してくださったのも心強かったです。

選考プロセスで特に苦労したのは、やはりケース面接でした。アドバイザリー業務では、ある程度スコープが定まった中での分析や実行支援が中心だったため、ゼロベースで課題を特定し、構造化し、具体的な解決策を短時間でアウトプットするという思考体力と瞬発力には、正直かなり鍛えられました。初期の模擬面接では、思考が発散してしまい、時間内に説得力のある打ち手を提示できないこともありました。「Big4での経験はあっても、コンサルタントとしての思考の型がまだ身についていないのかもしれない…本当に自分はこの業界に向いているのだろうか」と、自信を失いかけ、不安に苛まれた時期も一度や二度ではありませんでした。

そんな時、弱音も含めて宮田さんに現状を率直に相談すると、「山田さんのこれまでのご経験で培われた分析力やプロジェクト推進力は、間違いなくコンサルタントとしての大きな武器になります。ケース面接は、完璧な解答を出すこと以上に、未知の課題に対してどのように粘り強く思考し、論理的にコミュニケーションを取ろうとするか、そのプロセスが見られています。今はその『型』を習得する段階なので、焦らず一つ一つクリアしていきましょう」と、具体的なフィードバックと共に力強く励ましていただきました。
そこからは、宮田さんにご紹介いただいたケース対策の書籍を読み込み、毎日1ケースは必ず解いて、そのアプローチや思考プロセスを宮田さんにレビューしてもらう、というサイクルを徹底しました。この地道な反復練習が、私にとってのブレイクスルーだったと思います。徐々に時間内に結論を導き出すコツを掴み、面接本番でも落ち着いて、かつ楽しみながらディスカッションできるようになりました。

印象に残っているのは、ある大手総合系コンサルティングファームの最終面接での出来事です。面接官のパートナーの方から、「山田さんがもし当社のコンサルタントとして、ある大手通信キャリアの社長に『3年後の未来のために、今すぐ取り組むべき最も重要な経営課題は何か、そしてその具体的な打ち手は？』と問われたら、何と答えますか？」という、非常に実践的で鋭い質問をいただきました。その時、これまで宮田さんと共に深掘りしてきた通信業界の最新動向や、自分なりに企業分析を通じて考えていた仮説、そしてケース面接対策で培った構造化思考がスッと繋がり、プレッシャーの中でも自分の言葉で、具体的なデータや事例を交えながら熱意を持って答えることができたのです。面接後、そのパートナーの方から「君の通信業界に対する深い洞察と、具体的なアクションプランまで踏み込んだ提案は非常に興味深かった。ぜひ一緒に働きたい」という言葉を直接いただけた時は、これまでの努力が報われたと感じ、大きな手応えと喜びを感じました。

複数社の選考を受けましたが、最終的に現在のファームに決めたのは、面接を通じて感じた社員の方々の知的な鋭さと温かさ、そして何よりも私の志望していた「通信セクター」に対する本気度と豊富なプロジェクト実績でした。最終的に複数の内定をいただけたのは、宮田さんの的確かつ親身なサポートと、時には厳しいフィードバックも真摯に受け止め、諦めずに挑戦し続けた自分自身の粘り強さの結果だと、今振り返ると思います。

今回の転職活動を振り返って、当初は「果たして転職エージェントを利用すべきか」という基本的な部分から、実は少し迷いもありました。Big4系アドバイザリーファームでの経験があったため、ある程度の業界知識や転職市場の動向は自分でも把握しているつもりでした。しかし、実際にムービンさん、とりわけ担当の宮田さんにお世話になってみて、その考えは良い意味で大きく覆されました。

私が目指していた大手総合系コンサルティングファームへの転職は、同じ「コンサルティング」という括りではあっても、前職のBig4アドバイザリー業務とは求められる思考の深さや幅、プロジェクトのアプローチ、そしてファームごとのカルチャーも大きく異なります。独力での情報収集や、特に私のような「特定の専門領域の経験を活かしつつ、より上流の戦略領域や異業種（今回は通信）へチャレンジしたい」というケースに最適な対策を練ることには限界があったと、今なら明確にわかります。

その点、ムービンさんはコンサルティング業界への深い知見とネットワークをお持ちで、さらに担当の宮田さんご自身が元コンサルタントでいらしたため、そのサポートはまさに「痒い所に手が届く」ものでした。一般的な求人情報の紹介に留まらず、各ファームのリアルな社風、プロジェクトの進め方の違い、そこで活躍されているコンサルタントの具体的な人物像、さらには面接官が候補者のどこに注目しているのかといった「インサイダーならではの生きた情報」を惜しみなく提供してくださいました。特に、私が強く希望していた通信セクターに関する最新動向や、各ファームが同セクターでどのような戦略を描き、どんな実績を上げているのか、といった具体的な情報は、企業選定や志望動機を深める上で非常に有益で、他のエージェントでは得られなかった貴重なものでした。

また、宮田さんは私のこれまでの経験や今後のキャリアプラン、そして「なぜ通信業界なのか」という私の想いを深く理解してくださった上で、決して特定のファームや領域に偏ることなく、常に幅広い選択肢と可能性を提示してくださいました。時には、私自身が当初視野に入れていなかったようなファームの魅力や、そこでのキャリアの可能性についても客観的な視点から気づかせてくださり、多角的な比較検討を経て、最終的に心から納得のいく企業選びができました。この「無理に結論を急かさない、あくまで本人主体の意思決定を尊重する」というスタンスと、「目先の転職だけでなく、中長期的なキャリア形成を見据えた本質的なアドバイス」こそが、ムービンさんの、そして宮田さんの最大の強みであり、私が深く信頼を寄せた理由です。

今回の転職活動は、25歳というキャリアの節目において、決して平坦な道のりではありませんでした。時には自信を失いかけたり、自分の進むべき方向性を見失いそうになったりすることもありましたが、宮田さんという信頼できる最高の伴走者が常に寄り添い、的確な道筋を示してくださったからこそ、最後まで前向きに、そして戦略的に活動を進めることができました。結果として、第一志望であった大手総合系コンサルティングファームの通信セクターという、まさに私が心から挑戦したかったフィールドへの扉を開くことができ、今は期待と感謝の気持ちでいっぱいです。

ムービンさん、そして何よりも担当の宮田さんには、言葉では言い尽くせないほど大変お世話になりました。この貴重な経験といただいたご縁を大切にし、新しい環境でも一日も早くチームに貢献し、社会に価値を提供できるコンサルタントへと成長していけるよう、一層精進してまいります。本当にありがとうございました。

弊社ムービンは1996年に設立された日本初のコンサル業界特化型転職エージェントです。
これまで10,000人以上、合格率1%未満と言われている外資戦略ファームにおいても、BCG：300名以上、マッキンゼー：100名以上、ベイン：100名以上と、業界No.1の転職支援実績を誇ります。

「戦略系」「総合系」という言葉を生み出し、コンサル転職のマーケットを開拓してきました。これまでご支援させていただいた方が、BCG、ベインなどのグローバルトップファームの経営層を務めていたり、新興ファームを立ち上げていたりするため、通常では難しい選考ルートや直接交渉が可能です。さらに、弊社のみの限定求人も多数ございます。
日系/外資系問わず、ほぼすべてのコンサルティングファーム（400社以上）を紹介することができますので、コンサル転職をお考えの方はぜひお気軽にご相談ください。