総合系ファーム 転職体験談

大手総合系ファームの「業界コンサルタント」への転職を成功させた 坂本さん（仮名：31歳 大手日系エネルギー会社出身）の転職体験談です。

名前：坂本さん（仮名）
年齢：31歳
学歴：有名国立大学大学院　工学研究科卒
職歴：大手日系エネルギー会社の営業職を経て、総合系ファームに業界コンサルとして中途入社予定

私のコンサル転職活動は、以下のような漠然とした疑問を抱いたことから始まりました。
「30歳を過ぎたころから、『まだ家を買わないのか？』と上司から家を買うのは当然のように言われるようになった・・・世の中では、いろいろな業界の一流企業が倒産し、リストラによって多くの人々が苦しんでいるのに、自分の会社だけが、ぬくぬくと「規制業界」という環境に甘えていていいのだろうか？・・・」
入社以来ずっと営業に携わってきた私は、現在の業務には大きなやりがいを感じて取り組んでいました。しかしながら、日々、営業の最前線にてお客様と接していると、大きな社会の変化の中でわれわれのエネルギー業界も規制緩和により大きく変革していくのは間違いないことを強く実感するようになりました。

そして、近い将来、会社が大きく変革するのであれば、自分のキャリアは、自分自身でスキルアップしていかなければ、社会で生き残れないのでないかという強い危機感を感じるようになりました。しかし、現在の会社の人事制度は、ジョブローテーションによるゼネラリスト養成型であるため、自分自身の長所や強みを伸ばしてゆくキャリアを自らの意志で選択することは現実的に無理であることは明らかでした。
そこで、私はコンサルティングファームへの転職を決意いたしました。つまり、これまでの業務経験の中で、「自分のアイデアや提案によってお客様の問題を解決し、それによってお客様に喜んでいただく」ことに、私は仕事のやりがいを強く感じていたので、コンサルタントに転職し、自分自身の強みをさらに積極的に伸ばしてゆくことによって、自分自身のスキルアップとやりがいの追求につながるのではな いかと考えました。

そこで私は、数社の人材バンクとコンタクトしました。しかし、いずれの会社もこちらの適性や志望動機についてあまり聞こうとせず、すぐに企業の紹介をしてくるところがほとんどでした。

しかし、ムービンの担当者の方は、それまでの人材バンクとは対応が全く違っていました。まず、コンサルタント転職専門ということもあり非常に明快にコンサルタントの仕事内容およびコンサルティングファームごとの社風や評価制度などの違いを解説してくださいました。さらに、私の転職への動機やこれからのキャリアビジョンについての考えについて、色々な質問をしながら、ヒアリングしてくださいました。これにより私は、自分自身の転職に対する考えや思考をすっきりと整理することができました。そして、MBAもなく、英語もあまり得意でない私でも、コンサルティングファームへ入社できる可能性があることを確信することができました。

早速、担当者の方にアドバイスをいただきながら職務履歴書の作成したところ、数社のファームから面接の設定をいただきました。そして入念な打ち合わせを重ねたのちに、いざ面接本番に臨みました。

事前の打ち合わせが効を奏し、面接本番ではとてもスムーズに対応することができたと思います。また、コンサルタントの方から聞く実際の仕事の内容も、自分自身がコンサルタントの仕事として考えていたものと近く、自分自身のキャリアアップとやりがいの追求には本当に最適な仕事であることを確信しました。

しかしながら、どのコンサルティングファームでも必ず強く質問されたことがあります。それは、「本当に転職する覚悟があるか？」ということです。とくに、私のような規制業種からの転職の場合は、仕事の量・質とも非常に厳しくなり、かつ給与水準も一旦は下がることもあるため、そのリスクを背負ってまでも転職する覚悟はあるかということです。「自分自身に本当にやっていく実力があるのか？」「家族を犠牲にしてまでも、本当に今転職する必要があるのか？」など、本当にコンサルタントへの転職の決断を覚悟するのに非常に悩み、苦しみました。

最終的に私は、内定をいただいた大手総合系ファームへの入社を決断いたしました。本当に自分自身のなかで葛藤があったのですが、やはりこの二度とないステップアップのチャンスを逃してしまうと、リスクを負って挑戦しなかった自分自身の態度に一生後悔してしまうのではないかとの思いが強くあったため、最終的に入社の決断をいたしました。私自身、今回のコンサルタント転職において、この「覚悟を決める」ことの重さ・難しさを本当に実感しました。

こうした状況のなかでも、社会およびエネルギー業界の状況は急速に変化してきており、この業界の大きな変革はもうすぐそこまで来ていることを日に日に強烈に実感しています。現在私は、退職の意思を上司に伝え、後任への引継ぎ業務に忙しい日々を過ごしていますが、本当に今回のコンサルタントへの転職はよいタイミングであったと思っています。

今後、コンサルティングファームに入社してからは、本当に厳しいときも何度もあると思いますが、自分の意志で決断したこの選択をぜひとも将来「あのとき転職してよかった！」と思えることができるようにがんばっていきたいと思っています。