総合系ファーム 転職体験談

複数回弊社が転職支援させて頂いた方からの体験談です。始めから中長期的なキャリアを前提にお付き合いさせて頂いておりますが、今回はさらにステップアップできる環境に行きたいということでご相談に参りました。

名前：Wさん（仮名）
年齢：30歳
学歴：有名私立大学
職歴：外資系消費財メーカー→大手総合系コンサルティングファーム 　

現職で仕事を続けた場合の5年、10年先が描けなかったことです。
外資系の事業会社でしたが、近年の中国や東南アジアの支社と比べたときの日本支社の期待のされ方の変化や、厳しい状況が続く事業、業績に伴う人員整理、それを行わなければならない経営陣の苦悩など、年次が上がるにつれてより多くのことが見えるようになってきました。
自分が所属している部門で今の延長線上の仕事を続けたとしても、会社の状況を劇的に変えるには至らないと感じ、経営に貢献できるようになりたいという想いのもと、転職を決意しました。

3社ほど実際に会って話しを聞いたあとにムービンでお願いしました。
理由は大きく二つで、中長期的にどういうキャリアを形成していくのが良いか？を寄り添って一緒に考えてくださったこと、コンサルティング業界に対する知見・実績が最も強いと感じたことです。（他のエージェントでは、受かりやすそうなところを推してくる、一部の企業とパイプが充分でなさそうと思えることがありました。）

対策に約5か月、実際の選考でさらに約4か月程度の期間を要しました。幸い現職オフィスが都内、リモートワーク可の環境だったため転職活動はしやすかったのですが、バレないようにいくつか工夫はしていました。
対策については、コンサルタントの友人や、ファーム出身者からの個別指導なども併せて、助けを借りられるものはお願いをしました。もちろんムービンでの各対策サポート、ケースやビヘイビアインタビューの模擬面接も含め、なるべく早く恥ずかしい思いをし、フィードバックをもらい、改善するように心がけました。

各プロセスの対策は皆さまもすることになると思いますが、個人的には以下のような点を意識しました。
- ケース、フェルミ推定： 過去問を解くなど多くの時間を割きましたが、面接官の見ているポイントや考え方を理解する、自分のoutputに対して人からフィードバックをもらうことを心掛けました。
- 暗算、概算の練習：　一部のファームの筆記試験や、極端に時間が少ないフェルミ推定の対策に取り入れました。（フェルミ推定の時間が2分だった面接は見送りとなりましたが、筆記試験には効果がありました）
- 現職についての整理：　仕事内容だけでなく会社や業界の展望、課題などが思ったより多く聞かれました。実は面接をある程度経験してから整理し直したのですが、早めに固めておけばよかったと思います。

役に立った書籍
本以外にも、各ファームHP、ブログや有料の記事なども活用しつつ、下記のようなテーマをカバーしました。
・コンサルティングの業界・仕事理解に関するもの
・現職の業界に関するもの
・未来予測やビジネスのトレンドなどに関するもの
・思考に関するもの（ロジカルシンキング、論点理解、構造化、分析の切り口など）
・各選考に関するもの（Webテスト、フェルミ推定、ケース面接）

特に実際の面接は学びが多かったです。思考が整理できていない箇所に自分で気づくことや、面接官のフィードバックでブラッシュアップされることもありました。（ケースだけでなく、志望動機等も含め）
一方で、メンタルの重要性も痛感しました。志望度の高くない企業から受けていくことが多いかと思いますが、練習のつもりで受けた企業でぼろぼろの結果となったことや、本命の企業群でも通過する会社もあれば1次であっさり落ちてしまう会社も出てくると、精神的な不安はどうしても覚えました。現職の仕事に加え、緊張感のある選考、選考の振り返り（質問と自分がどう答えたかも書き起こすようにしていました）、継続的な対策をしていると、疲労も溜まってきます。そんなとき、アドバイスや激励をしながら味方となってくださる、ムービンの存在に心から助けられたと感じます。

・人とのつながり：　現職や転職活動でお世話になった方々、家族、友人と過ごす時間をなるべく作る
・自己研鑽：　英語の発音矯正、プログラミング、パワポのお作法、思考に関するトレーニングなど
・生活の土台を整える：　テレワーク環境の整備、身体トレーニング、生活/食習慣の改善など
・世の中の理解：　読書、流行っているものは一通り体験してみる、など

ムービンにお願いしたことは正しい選択でした。
我々候補者にとってはただ求人を紹介してくれる会社ではなく、その人のキャリアと人生を一緒に考え、実現のために並走してくださるパートナーと言えます。